花魁とは?
花魁とはいわゆる太夫のことで、遊郭で働く女性の位の高い、特別な遊女のことを指します。花魁は美貌はもちろんですが、三味線や茶道など、さまざまな教養もつけていたとされています。そのぶん、花魁に会うためには大変な金額が必要だったとされています。きらびやかな見た目ですが、そのぶん大変な仕事だったことが分かります。
遊郭って?
遊郭とは、現代で言う風俗のことです。少し言い方に問題が出てきてしまいますが、男性がお金を払って女性を買う…という場所でした。島原や吉原が有名ですね。華やかなイメージがありますが、女性としてはあまりいいイメージを持たないかもしれませんね。それでも現代でも花魁が人気なのは独特の魅力と教養への憧れからかもしれませんね。
花魁の髪型の種類
花魁の髪型にはさまざまな種類があり、現代のように流行もあったとされています。今も昔も女性は流行に敏感だったのかもしれませんね。ここでは花魁ヘアスタイルである代表的な、勝山髷、島田髷、兵庫髷、唐人髷の4種類を紹介します。
髪型① 勝山髷(かつやままげ)
勝山髷とは、江戸時代初期のころに誕生したと言われている女性の髪型です。遊女であった「勝山」という名前の女性がしていたことからこの名前になったとされています。少し時が経った頃には一般女性にも流行る髪型になりました。下げ髪を曲げてわっかにしたようなヘアスタイルのことです。凜々しい印象を与えるので、武家の娘などがよくしていたとも言われています。
髪型② 島田髷
島田髷は、江戸時代頃の日本女性の髪型で最もポピュラーとされていたヘアスタイルのことです。時代劇などでも見かけますね。島田髷のはさらに種類があり、投げ島田や芸者島田などたくさんあります。種類の多さは現代のボブヘアのみたいですね。髪の根を高くに結んでいるのは上流の女性、低く結んでいるのは下流の女性、というようにランクわけがあったとも言われています。
髪型③ 兵庫髷
花魁の髪型といっていちばんイメージされやすいのがこの兵庫髷、特に立ち兵庫ではないでしょうか。花魁のイラストでも見かけますね。兵庫髷とは、髪の根元を巻き上げ、わっかを作ったヘアスタイルのことです。蝶々のような髪型をイメージしていただければ分かりやすいのではないでしょうか。しかしこの立ち兵庫は位の高い遊女でなければできなかった髪型だと言われています。
髪型④ 唐人髷(とうじんまげ)
唐人髷は、幕末から明治時代にかけて流行った女性の髪型とされています。もともとは遊女がしていた髪型ですが、時代と共に一般女性にも浸透したと言われています。ふっくらと丸いシルエットが特徴で、中国、つまり唐人のの婦人風の髷という意味から唐人髷という名前になりました。今で言うツインのお団子ヘアのようなものだったのかもしれませんね。