イスラム教の戒律の厳しさ
イスラム教徒は男性も女性も熱心な信者ばかりです。世界には数えきれないほどの宗教がありますが、イスラム教徒の信心深さはイスラム教の特徴といえるかもしれませんね。
イスラム教は、神アッラーが預言者を通じて啓典を人類に下したとされています。その啓典が信仰の拠り所なのです。そしてその予言者がムハンマドです。
ムハンマドは悩みを抱え、マッカ郊外の洞窟で瞑想にふけっていたところ、大天使ガブリエルと出会いアッラーの啓示を受けたとされています。
メッカのカアバ神殿は、預言者ムハンマドの出身地にあることもあり、イスラム教発祥の地の神殿です。イスラム教最大の聖地として崇められ、多数の巡礼者が集まります。
イスラム教徒にとって神はアッラーただひとり。礼拝を行うモスクはアラビア語では「マスジド」といい、ひれ伏すところという意味があります。このことからもイスラム教徒がどれほど神に忠誠を誓っているかが伺えるのではないでしょうか。
イスラム教と女性の立場
イスラム教は男女差別なのではないかと思われていますよね。しかし、それを差別と呼ぶかどうかは当事者たちの考え方次第でもあるので、一概に「男女差別だ!」と決めつけるわけにはいきません。ましてやそこに信仰というものがある場合、何をもって差別とし、何をもって同等とするのか難しくなります。
確かに、イスラム教では、男性はできても女性は禁止されていることが多くあります。それを「差別」と考えるには、女性側がそれに対して大きな不満を抱いていなければ差別という言葉は当てはまりません。
近年、イスラム教でも、女性参加が解禁となるものが増えてきましたよね。それでもまだまだ欧米諸国のような権利は女性にはありません。欧米諸国の考える「男女平等」がイスラム教に訪れるのか、甚だ疑問ですよね。そうなってしまえば、それはもうイスラム教と呼べないかもしれません。
女性差別という点においては、イスラム教と切り離せない問題なのかもしれないですね。
日本におけるイスラム教のイメージは?
日本は男女雇用均等法ができて以来、社会では同等に扱われています。同じ空間で仕事をし、同じ場所に出かけ、自由に恋愛をして自由に結婚をする。家庭においても一応同等に家事や育児を行う社会です。
イスラム教のことをよく知らない人であっても、日本の生活スタイルがイスラム教で通用しないことぐらいはわかりますよね。自由な国の人間から見たら差別を感じることでしょう。
イスラム教は、「イスラム国」によってイメージが良くない風潮になってしまいましたよね。イスラム教とイスラム国は全くの別物といくら報道されても、ついてしまったイメージはなかなか払しょくできるものではありません。
敬虔なイスラム教徒にとっても頭の痛い問題だったようですが、信仰する宗教がイスラム教なだけで、仏教徒もキリスト教徒も、「宗教」を信仰する立場としては同等なはず。自分の知らないことを固定観念で色眼鏡で見るようなことだけは避けたいものですよね。
イスラム教徒女性がまとうヒジャブ
日本でも、インドネシアやマレーシアから来た留学生たちがヒジャブを身につけているのを見かけることがあるかもしれませんね。顔だけを出し、首元や髪の毛は布で隠れた状態になっているのがヒジャブです。
イスラム教で女性は肌の露出はもちろんのこと、髪の毛さえも人前に晒してはいけないのです。不自由に思えるかもしれませんが、それがイスラム教徒にとっては当たり前であり、また、ヒジャブもおしゃれなものが多いので、イスラム教の女性にとってヒジャブはおしゃれを楽しむアイテムでもあります。
また、日本でも、通販でヒジャブが買えるのです!お安いヒジャブなら1000円台から売られていて、スカーフやストール感覚でヒジャブを身につける女性や、イスラム教徒の間でヒジャブはよく売れているようですね。
国によって民族衣装があるように、イスラム教の女性にとってヒジャブは当然のように身につけるアイテムなのです。日本の民族衣装といえば着物になるのですが、着物は一般では毎日着るものでも簡単に着られるものでもないですよね。ヒジャブはその点、常に身につけるものであり、女性たちはヒジャブによって愛国心や信仰心を表現しているとも言えるでしょう。