牛タンといえば、普通は朝鮮料理のタン塩で食べる機会が多いのではないでしょうか。
あとは、煮込み料理のタンシチューとか。でも牛肉食の本場アメリカでは、タンもステーキにして食べます。ペラペラのタン塩と違い、贅沢ですよね。
コストコのカワムキ牛タンは、600~700g の真空パック。100g378円でした。
タンの裏側は筋が多いので、切り取ってシチューなどに。表側を大胆に厚切りして、フライパンでジュージュー焼いてください。
フィンガーリブもそうですが、コストコのコスパのよい牛肉を利用するには、ある程度下処理など、生肉を加工するテクが必要。
焼き方だけじゃなく、解体や下処理の仕方も、ネット上で色々な手作りレシピが紹介されてますので検索してみてください。
焼く前はなるべくさわりたくないと言う方は、プライムビーフニューヨークカットなど、高くても成形された商品の方がおすすめですね。
⑨トップブレードステーキ
最近人気の希少部位。日本名で”ミスジ”と呼ばれています。ヒレと同様、ほとんど運動しない部分なので、柔らかく、脂肪が少なく、ヘルシーなお肉です。
調査日の価格で100g259円。希少部位とは思えないコスパの良さです。1パック1.8キロ前後で、コストコにしては小型の7~8枚のお肉が入っています。
ただ、ミスジという名前の通り3本の太い筋が通っている肉なので、真ん中の1本が取り除かれずにしっかり残っています。
あらかじめ筋切りされていますが、それでもこれをナイフとフォークで切り分けるのは結構大変。ステーキで食べるなら、サイコロステーキがおすすめです。
ヒレに比べて3分の1程の値段なので、焼き方、レシピを工夫すれば、ローカロリーのステーキが安くたくさん食べられる。これが人気の秘密なのでしょうね。
【失敗しない】コストコのステーキ肉の美味しい焼き方法!コツとポイントは?
さて、ここまで9種類の人気コストコビーフを紹介して来ましたが、お店でステーキを食べる機会は多くても、家でちょくちょく焼いて食べるという方は、案外少ないかも。
料理が得意な方でも、ステーキのような大きな肉を焼くには焼き方に工夫が要ります。
①【バーベキュー】初心者はカットしてから焼こう!
まずはバーベキューの時の焼き方についてご紹介します。
かたまりのブロック肉など、コストコの大きなステーキ肉を焼くとなると、キッチンにはない大きな鉄板や網を使うので、つい大きなカタマリのまま焼きたくなりますが、問題は火力、焼きムラです。
火起こしをする人の腕前にもよりますが、普通は起きた炭を炉の真ん中に山積みにするので(炉全体に広げると、火力を持続しにくいのです)中央に比べて周辺部の火力が落ち、火の通りにムラが出やすいのです。
特に鉄板を使うと、下の炭の状態が見づらいので失敗しがち。慣れない内は、焼きやすく一口サイズにカットしたものを焼くとよいでしょう。
暖かい季節に野外でカタマリ肉などをカットすると、手間取っている間に肉が痛むので、できれば前日に冷凍庫に入れ、半解凍くらいの状態で切り分けるとよいでしょう。
網焼きにするなら、コストコビーフのショートリブ(上カルビ)、フィンガーリブ(中落ちカルビ)、カワムキタンなど脂身が多い部位がおすすめ。
網から落ちた脂が炭にかかるといい臭いが立ち上ぼり、ますます食欲をそそります。
②【おうち・下準備】冷蔵庫解凍→室温が大事!
次は、ご家庭のキッチンで焼く場合の、焼き方のコツです。
ニューヨークカットなどの見た目も『ステーキ!』という形状の肉を焼くのは、ホームパーティーや記念日など、特別な日でしょうか。その場合調理はキッチンで、フライパンを使うことになるでしょう。
お店などでは大きな鉄板を使って焼くステーキを、家庭用のフライパンで焼くには、やはり焼き方やレシピにコツが要ります。
まず、ステーキ肉が冷凍されている場合は必ず冷蔵庫に移し、解凍します。そして、料理をする時間から逆算して冷蔵庫から出し、室温に戻して置きます。
ステーキの焼き方で一番難しいのは、表面をカリッと焼き固めながらも肉の中央までしっかり火を通す事です。冷たい肉には火は通りにくいですよね。
次に筋切り。赤身と脂身の境目を包丁で切れ目を入れます。こちらの記事で紹介した9つの人気コストコビーフの中でも、あらかじめ筋切り加工してあるものと、してないものがあります。
『○○ステーキ』という名前の商品は筋切り済が多いようですが、迷った時は、コストコの精肉担当の方に聞けば、丁寧に教えてくれます。
③ 【焼き固め】最初は強火でうまみを閉じ込める!
ステーキを焼く上で、どんなレシピにも必ず乗っているのが、この工程。最初の1分で、熱々のフライパンで一気に片面を焼き上げます。肉汁を封じ込めるためです。
準備として、牛肉を完全に常温に戻すことと、牛脂を引いたフライパンから煙が出るくらい熱くすること。普通の料理でここまでフライパンを熱することは、まずないと思います。
ただ、テフロンのフライパンで度々これをやると、フライパンの寿命が縮みます。ステーキを焼く頻度が高いようなら、ステーキ用に厚みのある鉄フライパンを用意しましょう。
表側を焼いたら、火を落として中まで火を通し、裏返してまた強火で焼き固め。厚みがあるステーキの場合は更に、お肉をトングで挟んで立てて、側面も焼き固めします。
焼く時に派手な音と煙が出るので慣れないとビックリすると思いますが、勇気を出して挑んでください。
④【中まで火を通す】強火のあとは弱火!
厚みのあるステーキを焼く場合、周りがいい具合に焼き色が着いているのに、中心は生肉のまま(しかも冷たい!)という失敗がよくあります。
目に見えない肉の内部に火を通す、これが一番難しいポイントかも。
基本は、片面強火1分→弱火2分→裏返して強火1分→弱火2~3分。弱火の時間を短くすればレアに、長くすればウェルダンに近くなります。
中央生焼けが心配なら、肉用温度計を使いましょう。肉に刺した時の温度で、レアなら45度、ミディアムなら55度くらいです。
手作りお菓子などでもそうですが、上級者になるほど凝った道具が要らなくなります。経験と勘が働き、正確に測らなくても上手に作れるようになるからです。
逆に、経験が乏しい内は、肉用温度計など、使える道具は何でも使うべき。失敗して高価な肉を台無しにしたり、自宅でステーキを焼くのを断念するくらいなら、安いものだと思いませんか?