インドネシアってどんな国?
インドネシアは、東南アジアに南部に位置する共和国です。ジャワ島やバリ島は観光地としても有名ですよね。
1万3,466個もの大小さまざまな島でできていて、国土の総面積は192万キロメートル。世界で4番目に人口が多く、2億3,000万人が暮らしていますが、半数以上が首都・ジャカルタのあるジャワ島に集中しています。
日本と同じ島国ですが、国土は日本の5倍、人口は日本の2倍ほどなんですね。島の数は比べ物にならないでしょう。
民族的には、大半がマレー系と呼ばれる民族で、ジャワ人、スンダ人、マドゥラ人など。中華系民族もいて、約300の民族が一緒に暮らしています。言語も300以上ありますが、共通語はインドネシア語です。
また、インドネシアは国民の9割がイスラム教徒というイスラム国家。世界で1番イスラム教徒の数が多い国でもあります。ですが、キリスト教やヒンドゥー教、仏教なども国家公認宗教に指定されていて、イスラム教以外の宗教も大事にしている国です。
インドネシアの場所
インドネシアは、日本の南西に位置しています。フィリピン、シンガポール、マレーシア、パプアニューギニア、東ティモール、オーストラリアに隣接していて、日本からは直行便で7時間かかります。
直行便より安価なシンガポールやマレーシア経由便を利用して、首都ジャカルタではなくバリ島やスラバヤへ行く人も多いです。
インドネシアは「ASEAN」の盟主
学校の授業で習ったことがあるという人も多いであろう、ASEAN。何を意味するのか、覚えていますか?
ASEANとは、日本も加盟している、東南アジア諸国連合のこと。インドネシアはASEANの盟主であり、ASEAN本部はジャカルタにあります。2020年現在、50ヵ国を超えるASEAN加盟国のASEAN大使がジャカルタに常駐していることになります。
インドネシアの国民性
「インドネシアの人は親切」とよく言われます。実際に旅行などでインドネシアを訪れた人は、現地の人の優しさに感動することも多いようです。
実際、インドネシアの人は根っから明るいタイプが多く、人懐っこい性格の人がほとんど。他人のために何かをすることに抵抗がなく、困った人がいたらそれぞれが近寄って、他人同士でも協力しあって問題解決に努めます。
「道端で転んだら人が10人以上が駆け寄ってきて助けてくれた」「道を尋ねたけど相手にも場所が分からず、周囲の人たちに次々聞いてくれた結果、人だかりができて大騒ぎになってしまった」などのエピソードには事欠きません。
また、インドネシアの人は宗教をとても大事にします。仕事や学校よりも宗教の優先順位が高く、日頃の生活にも宗教的な教えが根付いています。
インドネシアの主な地方
インドネシアには大小さまざまな島があります。その中で大きな島や有名な島を3つ、ご紹介しましょう。
①バリ島
リゾート地として有名なバリ島は、インドネシアのほぼ中央に位置する小さな島。390万人が暮らし、バリ人、ジャワ人以外にも、外国人も多く住んでいる国際的な島です。また、イスラム教徒が国民の9割を占めるインドネシアでは、珍しくヒンドゥー教徒が多い島でもあります。
満潮時は海に浮かんでいるように見えるタナロット寺院や、バリ・ヒンドゥー教の総本山でもあるブサキ寺院、世界遺産に登録されているタマン・アユン寺院、岬の上に建てられたウルワツ寺院など、多くの宗教建設物が観光スポットとなっています。
また、南部にあるクタビーチは、美しい砂浜とエメラルドグリーンの海が有名で、世界中からサーファーたちが集まります。
②スマトラ島
インドネシア西部に位置するスマトラ島は、世界で6番目に大きな島です。首都・ジャカルタから1時間程度かかりますが、マレーシアやシンガポールと隣接しているため、船で行き来することができます。
人口は約5,000万人がいて、マライ人、ミナンカバウ人、アチェ人、バタッ人が多いです。
北部に位置する都市・メダンには、東南アジア最大の湖であるトバ湖があり、泳ぐこともできます。火山の噴火でできたサモシール島もあり、観光地として有名。温泉も湧いています。
中央北部に位置するブカンバルには空港があり、陸路4時間ほどでの場所にテッソロニ国立公園があります。
また、スマトラ島といえば、スマトラトラやスマトラオランウータンなど、絶滅危惧種の動物が暮らしている場所としても有名ですよね。
コーヒー好きに有名な、ジャコウネコのフンから取れるコピ・ルアクというコーヒー豆の産地でもあります。