インドネシアの伝統衣装は、独特の布地で作られています。染や織りの技法で作られる伝統衣装は、カラーもモチーフも多彩で、奥深さがあります。
①バティック
バディックとは、ろうけつ染めした布地のこと。ユネスト世界無形文化遺産に登録され、国家で着用が水晶されています。ジョグジャカルタとソロが二大産地とされ、「ジャワ更紗(じゃわさらさ)」とも呼ばれます。
地域によってモチーフや色合いが違います。1枚1枚に手作業で絵を描き染められていくものなので、同じものは1枚しかありません。
②ソンケット
20年以上前に買ったと思われる、インドネシア フローレス島のマンガライ族のソンケットという織物の服。私がエスニック店に入り浸ってた頃は単に「マンガライ」と呼んでました。ものすごく好きなんだけどものすごく着こなしが難しい。これも買ってから一回ぐらいしか着てない。なのに他にもスカートや pic.twitter.com/4HA1sgdGRT
— kardam (@kardamdoll) May 16, 2019
織布の1種であるソンケットは、踊り子がよく身に着けているきらびやかな布地。金や銀の糸を使われたものも多く、模様が浮き出て見えるような立体的なデザインをしています。
貝殻やビーズを縫い付けてよりゴージャスにしたものもあり、衣類だけでなく小物づくりにも使われています。
③イカット
イカットは、織機で織られた布のこと。糸を染めてから織機で織って布を作っていきますが、織機の幅によっては布を2枚つなげたものもあります。
同じ織布であるソンケットより地味ですが、絵巻のように物語性のあるものもあり、宗教や儀式をモチーフにしたものが多く、動物の柄も多いのが特徴です。
インドネシアの民族衣装を着てみよう!
日本で民族衣装といえば着物ですが、袖の長さなど多少の違いはあるものの、種類によって大きな変化はありません。インドネシアの民族衣装は、そんな日本と比べると幅が広く、身に着けるシーンによっても違いがあります。
民族衣装には独自の伝統の布が使われていて、1から染められたり織られたりすることもしばしば。1つ1つの布に意味や思いが込められ、それが民族衣装として仕立てられているなんて、伝統工芸品といっても過言ではないでしょう。
日常的に伝統や宗教が取り入れられているインドネシアの衣類ですが、日本人でも、現地でのレンタルや、伝統布を使って自作することができます。布そのものがオシャレなので、巻き付けるだけのサロンなら簡単に取り入れられそうですね。
暑い夏には、自宅でのくつろぎタイムにインドネシアの布を使ってサロンで過ごすのも良いかもしれません。ぜひ、試してみてくださいね。