1994年の作品です。監督はクエンティン・タランティーノ、主演はジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソンです。アメリカ大衆向け雑誌の犯罪小説をモチーフにして、時系列とは異なる3つのエピソードが交錯するクライムドラマから目が離せません。
強盗を始める不良カップルののパンプキンとハニー・バニー、ギャングの殺し屋ヴィンセントとジュールスが物語の軸となります。
プロローグから始まり「ヴィンセント・ベガとマーセラス・ウォレスの妻」「金時計」「ボニーの一件」の3つのストーリーが展開。エピローグではボニーの一軒を終えた二人の朝食のシーンに移動してプロローグの事件に遭遇します。
各場面が絶妙に交わり意外な結びつきを見せます。内容とは関係ない会話やバイオレンスが盛り込まれたタランティーノの作風が楽しめます。
11位:サイコ
1960年の作品です。アルフレッド・ヒッチコック監督のサイコスリラーサスペンス。前編がモノクロームで雰囲気も抜群です。作家ロバート・ブロックがエド・ゲインの犯罪をモチーフに執筆した小説「サイコ」を原作にしています。
不動産会社に勤めるマリオンは恋人サムとの結婚を望むも、元妻への慰謝料に追われるサムに再婚を渋られていました。
マリオンは出来心から会社のお金を運ぶ際に持ち逃げ。サムの元に向かう途中に天候が悪化して偶然見つけたさびれた宿に泊まることに。そこで宿を切り盛りする青年ノーマンと出会うことで血のにじむ物語に発展します。
10位:崖っぷちの男
2012年の作品です。主演は「アバター」に出演したサム・ワーシントンです。高層ビルから飛び降りようとする男と交渉人の女刑事のやり取りから、次々に真実が明かされるアクション・スリラーです。
30億円のダイヤモンドを強奪して捕まった元刑事ニック。脱獄して高層階から飛び降りようとするニックは、静止する警察に対して交渉役に女刑事リディアを指名します。ニックが高層階に立つのは単に自殺か事件か?真実にたどり着くまでの大どんでん返しを楽しめます。
9位:ドラゴン・タトゥーの女
2012年の作品です。世界的ベストセラーとなったスティーグ・ラーソンの作品を映画化した「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」をデビッド・フィンチャー監督がハリウッドリメイクしました。主演はダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラです。
記者ミカエルは大物実業家をスクープして名誉棄損で訴えられ敗訴。全財産と名誉を失い失意の中、別の大物政治家から裁判判決を逆転する証拠と引き換えに一族の謎の解明を依頼される。
40年前に行方不明になった16歳少女を追う中、猟奇連続殺人に関わる一族の秘密を知ってしまう…。ミカエルが背中にドラゴンのタトゥーを入れたフリーの天才ハッカー・リスベットと捜査を進め、バンゲル家に隠される闇の謎を解明します。
8位:アイデンティティー
2003年の作品です。ジェームズ・マンゴールド監督、ジョン・キューザック主演。公開された週末の興行成績1位、その後トップ10を5週間もキープした人気作です。
死刑囚のマルコム・リバースは多重人格の疑いから再審議が行われることに。一方で、豪雨のため遮断されさびれたモーテルに宿泊することになった若いカップル、わがままな女優と運転手で元警察官のエド、囚人と護送刑事、子連れファミリーの男女11人。
女優が行方不明になり頭部が乾燥機から発見されることをきっかけに恐ろしく残虐な連続殺人が始まります。やがてこの11人に奇妙な繋がりを発見するエド。待ち受ける真実とは何か?
7位:22年目の告白-私が殺人犯です-
2017年の作品です。韓国の「殺人の告白」を日本でリメイクしました。アクションとサスペンスの融合と、殺人公訴時効撤廃に対する社会的要素が盛り込まれた話題作。主演は藤原竜也さんが務めています。
1995年に殺人公訴時効が撤回される前日までに起こった5件の連続殺人。殺害の一部始終を関係者に目撃させる凶悪な殺人は捜査の買いもむなしく時効を迎え迷宮入りした。
22年後、派手なパフォーマンスと共に自ら犯人と名乗る男・曾根崎雅人が現れて時効となった殺人事件に再び注目が集まることに…。
6位:チェイサー
2008年の作品です。2004年に韓国で実際に起きた連続殺人事件をベースに描いた犯罪スリラーです。監督はナ・ホンジン、主演はキム・ユンソク、ハ・ジョンウ。
元刑事のジュンホが経営する風俗店から女性が相次ぎ失踪。高額な手付金を取り戻すため捜索を始めます。
ジョンホに雇われるヘルス嬢キム・ミジンは、出勤して相手にした客の電話番号が女性たちが失踪する前に仕事をした相手と一致していることを知ります。連絡を受けたジョンホはミジンの向かった客の元へ急ぎ…。猟奇殺人犯と元警察のスリリングな追跡劇から目が離せません。