夏本番を前にエアコンの電気代が気になる…
夏本番を前に気になるのが、エアコンの電気代ではないでしょうか。最近では省エネモード搭載タイプのエアコンが増えてきたものの、やはり一日中使うものなので、その電気代は気になるはず。
今回は、延長保証サービスを提供するテックマークジャパン株式会社の家電スペシャリスト(総合家電エンジニア)が、「知っているようで知らないエアコンの賢い使い方」を伝授してくださいました。
総合家電エンジニア資格取得者 本多宏行さん
テックマークジャパン株式会社 業務部クレームチーム チーフ
ガス製品(ガス給湯器・ガスコンロ等)や住宅設備(電気温水器、換気扇、浴室乾燥機、温水洗浄便座等)に係る精査業務を行うなど、保証制度の進化と共に様々な製品の知識を取得していき、クレームチームを牽引してきた。
幅広い家電製品の専門知識が必要となる「総合家電エンジニア(正式資格名称:家電製品総合エンジニア)」資格を取得し、現在、延長保証を利用した修理の精査業務で活躍中。
①あなたのお家は大丈夫?室外機周りに○○はNG!
ベランダや庭に設置した室外機の周辺に植木を置いていませんか?マンションの通路側に設置された室外機の前に傘をぶら下げたり、自転車、三輪車、ベビーカー等を置いていませんか?
室外機は周辺の大気を吸い込んで熱交換を行うため、周辺にモノを置くと障害となり熱交換率が下がって効率が悪くなります。それにより、電気代もかさんでしまうため、周辺にモノは置かないようにしましょう。
また、夏場に日差しが直接室外機に当たる場合は、影を落としてあげるように工夫しましょう。遮熱フードを利用したり、日傘を差すイメージで影を作ってあげると良いでしょう。
②扇風機よりもサーキュレーターの方が効果大! 28度でも快適にすごすコツ
冷房を使用すると空気の密度が増し、重くなって足元にたまるようになります。その状態で部屋を快適に保つことは困難であり、温度や風量を頻繁に切り替える動作が必要となるため、結果的に電気代の無駄遣いになるのです。
エアコンの動作を一定に保つことで節電が可能ですので、サーキュレーターを活用し冷たい空気を循環させましょう。
「扇風機でも良い?」という声が聞こえてきそうですが、エアコンの空気循環に向いているのはサーキュレーターです。
送風範囲が比較的近距離であり、涼しい風を起こす扇風機に対し、サーキュレーターは一定の風量を遠くまで送ることができ、エアコンの涼しい風をより効率的に隅々まで行き渡らせることができます。
③お掃除ロボ付きでも定期的なフィルター掃除を!
最近は、フィルターを自動で掃除する機能が搭載されているエアコンが大半なため、ほとんど掃除をしていない方も多いのではないでしょうか。
実は定期的なフィルターのお掃除で、電気代を下げることができるのです。
フィルター自動掃除機能が搭載されたエアコンであっても、フル稼働する時期であれば2週間に1回を目安に掃除機でほこりを吸い取ったり、水洗い可能なタイプであれば取扱説明書を熟読の上正しく水洗いをしましょう。
フィルターを外すとき、その奥に装着されている熱交換器も確認してみましょう。3年以上フィルターを掃除していない場合は、熱交換器に汚れが溜まっていることも考えられます。カビや異臭の原因にもなりますのでメーカーサービスに内部掃除を依頼しましょう。
④電力会社の切り替えで年間1万円節約も
2016年4月に開始された電力自由化により電力供給事業者が増え、各社お得な料金プランを提示しています。
住んでいる地域や電力使用量によって削減できる金額は異なりますが、年間1万円節約することもできると言われています。
しかし、一人暮らしやオール電化世帯の場合には、切り替えることで割高になることもありますので、Webで各社の料金プランを比較してみることをお勧めします。
エアコンを賢く使って電気代を節約しよう!
夏の季節に大活躍のエアコンの電気代節約術をご紹介しました。
電気代を節約するために、フィルターの掃除だけでなく、室外機の環境チェックやサーキュレーターも上手に使いながら、快適な夏を過ごしましょう。
さらには、自動運転が省エネ効果に最適な運転方法となります。風量などを任意で調整するのではなく、自動運転を大いに活用しましょう。
また、電力自由化に伴い各社お得なプランもあるようです。これを機に電力会社の乗り換えを検討してみても良いかもしれませんね。
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