一人暮らしで2DKを好きなように使えるならともかく、カップルや子供連れの家族となると、それぞれのプライベート空間をいかに作るかが課題になってきます。
団地でもアパートでも、簡単にプライベート空間を作れるので人気なのが仕切り。
仕切りと言っても、部屋をしっかり仕切るパーテーションから、家具やインテリアを利用して仕切るなど、やり方は様々です。
キッチンとリビングの間に、ソファやリビングテーブルをドンと置く、本棚やクローゼット、背面のないブックシェルフを利用してスペース分けできるし、カーテンや布を垂らすことでも、簡単に個室のような空間を作ることができます。
布であれば、団地でもアパートでも、壁紙やインテリアのテイストに合わせて、手軽にアレンジできるのでおすすめです。
実例5【背の高い家具は壁際】真ん中のスペースを空けることを意識!
人間でもそうですが、背の高いものはひときわ目を引きます。部屋に統一感を出し、かつ広々と見せるためには、背の高い家具を部屋の真ん中に置いてはいけないのです。
その家具があえて目立たせたいものであるのならいいですが、普通は背の高い家具がデンと居座っていると、部屋全体が窮屈に感じてしまいます。
というわけで、背の高い家具は壁際に設置するようにしましょう。「壁際に置くのは難しい…」というのであれば、仕切りのように配置する工夫をしましょう。
仕切りのように作ることで、もうひとつ部屋を作ることができるというメリットもあります。一人暮らしでも作業スペースとリラックススペースを分けるのに、ちょうどいいかもしれませんよ。
実例6【圧迫感のない家具】視界が広がるようにする♪
6帖ほどの決して広くはない団地やアパートの部屋に、背の高い食器棚や本棚、大サイズのソファがドンと置かれていたらどう思いますか?「狭苦しいな…」と感じるのではないでしょうか。
大人の目線より背の高い家具は、たとえ壁にぴったりくっつけて配置したとしても、どうしても部屋が狭く見せてしまうのです。
それほど広くないスペースを有効利用するなら、大人の目線と同じくらい、もしくは少し低いくらいのロータイプ家具を使うことが必要です。
ソファの背もたれを低くする、ダイニングチェアをベンチタイプにするなど、視線が流れやすい家具を重点的にロータイプに変えるだけで、ずいぶん視界が変わって見えます。
広々とした印象をあたえたい部屋には、圧迫感を与える背の高い家具を置かず、視界が広がるようにしましょう。
実例7【リビングとキッチンをつなげる】部屋をつなげて大きなリビングダイニングに♪
団地や和室タイプの部屋の2DKの人におすすめなのが、リビングとダイニングキッチンをつなげることです。
ふすまや扉を外して、ズドーンと突き抜けた空間は、全体のインテリア配置をコンパクトに見せながら、それぞれのインテリアが目につきやすく、おしゃれな印象になります。
「来客があった時だけはリビングを隠しておきたい」「普段はふすまや扉を外して、リビングを広々と使いたい」という場合にも、臨機応変に使い分けることができます。
また、キッチンで何か用事をしていても、子供から目を離さなくて済むのも大きなメリット。子供も広い空間で遊ばせることができますよ♪
実例8【ダイニングテーブルは小さく】折り畳み可能の机や椅子を活用!
2DKの間取りでは、ダイニングキッチンはメインルームと言えます。
昔の団地やアパートの2DKは、ダイニングキッチンが玄関からすぐの位置にあり、サイズ感も小さいタイプのものが多く、使い勝手が悪いケースも多々見られます。
でも、食器棚や冷蔵庫など、ダイニングには置くべきものがたくさん。そこで一工夫すべきなのが、ダイニングテーブルを小さめサイズのものに設定することです。
ダイニングキッチンの真ん中に置くなら、角型テーブルよりは、ラウンド型テーブルがおすすめです。壁際に配置するなら、使用しない時にはたたんでおける、バタフライテーブルがおすすめです。
椅子は一人暮らしなら2脚、家族といっしょなら家族の人数分用意しておくといいでしょう。
実例9【白を上手に取り入れる】全体を白で統一!アクセントでおしゃれに◎
一人暮らしでも、家族や子供といっしょでも、インテリアをコーディネートする際には、おしゃれに見せたいがために、ついつい派手めの色を選んでしまうことが多いと思います。
赤やピンクなどのビビッドカラーは、たくさん使うとインパクトが際立ってしまい、部屋から落ち着きを奪い、窮屈感を与えてしまいます。
広々とした解放感あふれる部屋作りをするなら、ビビッドカラーは抑えて、ホワイトをメインカラーとして、全体的に清涼感を出すようにしましょう。
壁、フローリング、家具、カーテンすべてをホワイトにまとめ、随所にアクセントとなるカラーをひとつ、ふたつ取り入れるようにしましょう。
たとえば、観葉植物で緑、ラグやクッションに黄色を取り入れると、部屋全体がグッと締まり、センスのよさを感じさせてくれます。
実例10【子供部屋は明るい色に】別空間にすると、子供も楽しめる♪
子供が遊ぶ専用スペースを作るなら、赤や青など、はっきりした色の家具やおもちゃを取り入れてあげるといいでしょう。
壁やインテリアが白基調であっても、子供のスペースだけビビッドカラーだと、子供が十分に楽しめる空間が出来上がります。
ただし、異なるビビッドカラーを取り入れる場合は、3色までと決めておきましょう。それ以上になると、ごたごたした感じになってしまいます。