ある少女の話。
休み時間、机につっぷしている友人に「どうしたの?寝不足?」と心配して声をかけると、返ってきたのが「昨日は朝方までアッチに行っていたから・・・」という謎の発言。
慌てたように「あっ、ううん、このこと忘れて!」・・・。
含みを持たせた発言をしたがるのも中二病の特徴で、自分は秘密を持っているんだというアピールをしてきます。
設定上の恋人がいて、時空を超えた恋愛に興じ、「彼」から貰ったというリングにときめき、ひとり甘い時間を過ごすのです・・・。
誰にも迷惑はかけていませんけど、いい加減にしてほしいというイライラ感を与える中二病。彼女はどこへ行き、どこから帰って来たんでしょうね。
中二病エピソード③こだわりが強い
邪気眼をもはや持ってほしい
ひとつの物に強いこだわりを持つのも中二病の特徴のひとつです。これこそが自分、自分はこうあるべきという意味が含まれているようで、コロコロと移り気なことは外道、執着心こそが自分スタイルとばかりにこだわることを良しとしているようです。
自分スタイルを確立するのは悪いことではないですが、多少周囲の目も気にすべき・・・という意見は中二病には届かないようです。
お気に入りのパーカーにこだわった少年A。来る日も来る日も放課後はそのパーカーを羽織り(着るのではなく羽織るあたりが自分スタイル)、街の警備よろしく徘徊し、好きな子の家の周りを走り回っていたそうです。
街の安全を見るのではなく、廃れる様を見ていたいのが中二病。そんなに毎日廃れ続けるわけでもないのに、です。
ある朝、少年Aは、好きな子が自分の話をしているところに遭遇します。
「「気持わるい。」「昨日も私ん家の周りでブツブツ言ってたの。あのアンパンマン」
パーカーをなびかせながら、「この街は思ったより浸食が早い…」なんて呟きながら家の周りを走られたら不審者ですよね。中二病にはその堺が見えないようです。
中二病エピソード④キレることがカッコいい・・・?
邪気眼は怖いものなしなのか?
「悪いこと」に憧れを持つ世代ってありますよね。悪いことや叱られるようなことの方が面白みがあるのも事実で、それができない自分は正しいのにつまらなさを感じる世代。
中二病は、実際悪いことなんかできません。悪いことをするフリや、悪いことをしそうな自分に酔いしれるのが好きなのです。
とある中二病少年は、TVで少年犯罪を見て、そこに「強さ」なのか何なのか、自分に無いものを見出してしまったようです。
しかし、犯罪なんて起こすタイプでもなく、それでも近付きたいがために意味も無くカッターナイフを持ち歩き、カチカチと刃を出し入れするのを羨望の眼差しで見つめるのです。
勿論、犯罪ドラマにありがちな、イッちゃった表情で刃を舐めることも忘れません・・・
陶酔するのは構いませんけど、正直怖いですよ、意味なく刃物まで持たれると!
中二病エピソード⑤我こそは〇〇!
邪気眼を持つものに恐れなど無い?!
自分設定したがる中二病、強い者、もしくはスピリチュアル的な神秘をまとう者など、設定には個性があるようです。基本、設定を崩すことはなく、といいますか本人にとっては設定などではなく「そのもの」なわけです。
周囲には意味なく見える行動も、本人にとっては至って真面目!あるべき姿で存在しているようなのです。
自らを「暗黒丸」と名乗っていた少年、暗黒力なるものが宿っているのだとクラスメイトに息巻いていたそうで、「その力を使えば一瞬でクラス全員皆殺しできる」などと物騒なことを言ってご満悦だったらしいのですが…
本当に犯罪を犯しそうなタイプの人間の発言なら、クラスメイトも恐怖に駆られたでしょうが、中二病患者が言ってもそれは単にいじめの種にしかならないわけで…
それでも自分を通したい気持ちは抑えられず、奇怪な言葉をベランダから叫んでみたり、脳内正義を振りかざす日々を送っていたら、大人になった今地元にも帰れなくなったとか。
若き日の黒歴史は消えることが無いのです。何年経とうが、周囲は昔話の笑いネタとして活用しているものなのです。