「真夏の果実」
「真夏の果実」は1990年にバンド名義で発表された28枚目のシングルで、桑田佳祐さんが監督を努めた映画「稲村ジェーン」の主題歌です。
この曲はファンから公式に募ったリクエスト「ライブで演奏してほしい曲」で第1位を獲得した、名曲中の名曲です。
四六時中も好きと言って
夢の中へ連れて行って
忘れられない Heart&Soul
声にならない
砂に書いた名前消して
波はどこへ帰るのか
忘れたくても忘れられない恋、波に何度も流されても消えることのない思い。そんな気持ちを描いたサビの歌詞は、印象的なメロディーとともに多くの人の胸を打ちました。
「メロディ(Melody)」
「メロディ(Melody)」は1985年にバンド名義で発売された23枚目のシングルで、キーボード担当の原由子さんが産休に入る前に出した最後の曲です。
この曲は男女の別れの瞬間を、印象に残る言葉で表現しています。
恋人のまま Oh my hot 別れよう
素肌で歌う 秘密のメロディ
上のフレーズで、2人は最後の夜を過ごしていることが伝わりますね。この曲は他にも、女性の果実への例え方など、桑田佳祐さんの言葉選びのセンスが炸裂している名曲です。切なくも美しい恋の幕切れを、この曲で味わって下さい。
「TSUNAMI」
「TSUNAMI」は2000年にバンド名義で発表された44枚目のシングルです。このCDは300万枚を売り上げ、2000年オリコン年間シングル売上第1位、サザンオールスターズのカラオケ人気曲第1位を誇る、バンド最大のヒット曲となりました。
この曲は終わってしまった恋の切なさを、印象的なフレーズを交えて歌い上げています。
止めど流る清か水よ
消せど燃ゆる魔性の火よ
あんなに好きな女性に
出逢う夏は二度とない
この曲は名バラードとして人気を博した一方で、「東日本大震災の津波を思い起こさせる」という意見もあり桑田佳祐さんはライブで「TSUNAMI」を歌うのを封印しています。
ラブソングでありながら災害や復興のイメージも含む「TSUNAMI」。「復興の象徴として歌ってほしい」という声もあるこの曲が、ファンの前で披露される日は訪れるのでしょうか。
グループでもソロでも大活躍!桑田佳祐の曲は愛され続けている!
日本の音楽シーンで長く活動を続けてきた桑田佳祐さんは、バンドとソロの両方においてCDの売上が1000万枚を越えている、唯一のアーティストとして記録に残っています。
昭和から平成にかけて、人々の心に響く曲を作り続けてきた桑田佳祐さん。彼の曲は時代や世代を飛び超えて、令和の時代も歌い継がれてゆくのでしょう。