小生は仕事のメールのやり取りではあまり使わない方が良いと言えます。
というのも、メールは相手の顔が見えないもの。いくら気のよい人でも、仕事のメールでちょっとひっかかる表現があれば印象が悪くなってしまいます。
小生というのは、受け取り手によっては、古臭く、小生意気に感じてしまうこともある表現です。
仕事のメールで変な誤解を生まないためにも、小生と言う一人称は避けた方が良いでしょう。
【小生ではなく…】ビジネスメールでの一人称は?
それでは、仕事のメールで一人称を使うとき、自分のことをどのように表現すれば良いのでしょうか。
一人称は「私」でいいの?でもちょっと使うのは躊躇してしまうという方に、よく使われている一人称についてご紹介します。
これまで仕事のメールで不安だった言葉遣いや読み方のわからなかった一人称の使い方について解決して頂けたら嬉しいです。
【小生ではなく…】弊職
小生ではなく弊職(読み方:へいしょく)という言い方もあります。
私という一人称はちょっと使うのに抵抗があるな…という方は弊職を使いましょう。
しかし、この弊職という言葉は使うのに少し注意が必要です。
弊職は辞書にも載っている立派な一人称なのですが、一説には「弊社」と「小生」を合わせた造語だとする説もあります。
あまり普段使われることも無い言葉なので、失礼に感じられてしまうこともあるかもしれません。
どうしても「私」という一人称は嫌だという場合にのみ使い、出来るだけ使わない方が良いでしょう。
【小生ではなく…】小職
読み方は「しょうしょく」です。
ビジネスシーンメールで小職という一人称があると習った方もいらっしゃるかもしれません。
この小職という一人称の使い方は、小生と同じように自分をへりくだって言う言葉です。
ですから、小生とほとんど意味は変わりません。
しかし、小職の意味するところは小生とはちょっと違います。
それは、小職は男性も女性も共通して使えるということです。
女性が小生を使うと誤用になってしまいますが、小職であれば使っても誤用ではありません。
しかし、この小職という言葉は一介の平社員が使うととんでもない誤用になってしまい、大変失礼にあたるので注意が必要です。
小職という言葉は官職についている人が自分をへりくだって言う言葉。特に公務員の方が使う言葉です。一社員が簡単に仕事で使っても良い言葉とは言えないでしょう。
また、小職という言葉の使い方は例え官職に就いている人であっても誤用に注意が必要です。
実は、小職という言葉も小生と同じように普段では使わなくなってきている言葉です。「小職、配属先が○○に決定いたしました。」などと使うのは正解なのですが、この表現は古風すぎて読む人によっては誤用だと取られることもあるので注意しましょう。
【小生ではなく…】私
やはり、仕事のメールでは私(読み方:わたし・わたくし)を使うのが一番良いでしょう。
私という一人称であれば男性も女性も問いません。役職も関係ありません。目上か目下かといったことも気にせず使えますし、とてもポピュラーで失礼にもなりません。
むしろ、読み方のわからないような一人称を使うくらいであれば私を使った方が良い印象を与えるでしょう。