3分間スピーチが苦手…どうすればいい?
ビジネスシーンなどでは、朝礼で3分スピーチを求められることがありますね。筆者も、この3分スピーチには苦戦をした1人です。
人前で話すのが苦手で、話しているうちに支離滅裂になってしまう、そんな経験をよくしました。今回は、同じ苦労をしなくてもいいように、3分間スピーチのコツとネタの探し方、またスピーチの仕方についてまとめていきたいと思います。
例文も何案かあげておくので、3分間スピーチの参考にしてみてくださいね。
【スピーチのコツ】ネタを選ぶ前に基本的な構成をつかむ!
3分間スピーチのコツは、何でしょうか。3分間スピーチのコツは、ネタをもとに原稿をつくって、スピーチを練習をすることです。当たり前のことだと思うかもしれませんね。
でも、スピーチをすることになったことに憂鬱になってしまって、事前準備をおろそかにしてはいませんか?何事も、上手くやろうと思うなら、準備が大切になります。
3分間スピーチをしなくてはいけないと決まったなら、腹をくくって準備を始めましょう。準備をおろそかにしないことが、最大のコツなのです。
必要な文字数はどのくらい?
さて、原稿を書こうと机に向かってみたけれど、どれくらいの文字数が必要かわからないと書けないですよね。人の話すスピードは、多少違いがあるので、必ずしも同じ量の文章を書けばいいというものではないようです。
一般的な話をすれば、1分間のスピーチに必要な文字量は200~300字程度の文字数だと言われています。だいたい、原稿用紙1枚分ですね。
ですから3分のスピーチであれば、600~900文字程度の文字数、原稿用紙2枚ちょっとくらいの文字数が必要だと考えられます。ただ、最初に書いたように、人によって読むスピードが違います。
少し多めの文字数の文章を書いておいて、練習の時に文章を削るくらいの原稿を書いておくのもコツですよ。
おすすめの構成とは?
3分間スピーチでは、どんな構成がおすすめなのでしょうか。通常の文章であれば、起承転結の構成が望ましいと言われますよね。
しかし、3分間スピーチで起承転結をつくろうと思うと、1つの話がとても短くコロコロと話題が変わって逆にわかりにくい話になってしまいます。理想は、3段落です。
①過去の話、または話の背景
②現在の話、または具体的な問題
③未来の話、または解決方法
を1分ずつ話す感覚で構成を考えるのがコツです。簡単な例をあげると、
①以前は、会社では会社にあった陶器のコップを使っていた。
②今は、紙コップになったが、環境には良くないという問題がある。
③今後は、マイカップを持ってこようと思う。
といった構成です。
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【3分間スピーチのネタ選び】おすすめのテーマは?時事ネタはNG?
では、具体的には、どのようなテーマを3分間スピーチのネタにするといいのでしょうか。おすすめのテーマをあげてみましょう。テーマは、大きく分けて4つです。
(1)趣味をテーマにする
(2)日常をテーマにする
(3)思い出をテーマにする
(4)仕事・会社関係をテーマにする
(1)趣味をテーマにする
(1)趣味をテーマにする、は一番ネタを探しやすいテーマになります。誰よりも、話している自分が面白いのでおすすめです。自分の好きなことをプレゼンする、と考えるのがコツです。
例えば、コーヒーが好きな人であれば、こんな構成ができます。
①コーヒーのどんなところが好きなのか
②今、どんなコーヒーの種類にはまっているのか、またははまっているお店のこと
③今後、どんなコーヒーが飲みたいか、または行きたいお店のこと
(2)日常をテーマにする
(2)日常をテーマにする、はちょっとした日常の疑問をネタにするのもいいテーマになります。
難しい話でなければ、面白い話にもっていくこともできるテーマです。例えば、駅周辺のことについてというネタにした場合は、こんな構成ができます。
①自分が子供の頃の駅周辺の話
②今の駅周辺のお店について
③今後の駅周辺について(どんどん発展していく、またはさびれていく)
普段思っていることを、伝える気持ちでスピーチを考えていけそうですね。
(3)思い出をテーマにする
(3)思い出をテーマにする、はあなたの思い出をテーマにできます。面白い話になるかどうかはネタにもよりますね。例えば、あなたの失敗の経験をネタにした場合は、こんな構成ができます。
①どんな失敗をしたのか
②今は、その失敗をどう思うのか
③今後、注意すべきこと
これも、簡単に文章になりそうですね。
(4)仕事・会社関係をテーマにする
(4)仕事・会社関係をテーマにする、は会社での3分間スピーチの場合、一番同意が得られるスピーチになります。知っているお客様の話や同僚の話は面白いですよね。例えば、お客様の会社の歓送迎会をネタにした場合は、こんな構成ができます。
①どんな会社のお客様なのか
②参加した歓送迎会の感想
③自社の歓送迎会にも取り入れたほうがいいところ
情報共有という点でも、伝えやすいスピーチになると思います。
どんなネタが正解?面白いスピーチにさせようと意識しすぎないで
では、そのほかには、どんなネタがあるのでしょうか。3分間スピーチのネタをいくつかご紹介します。面白い話にしてやろうとか、難しい話をしようとする必要はありません。あなたが身近に感じるネタを、みつけてくださいね。
(1)趣味をテーマにする
・ジョギングの話
・エコ生活をしている話
・メタボ対策をしている話
・好きな四季の話
(2)日常をテーマにする
・目撃した交通事故の話
・気をつけたいホメ言葉の話
・心がけていることについての話
・高齢化社会を感じた事件の話
(3)思い出をテーマにする
・長年使っているカバンの話
・コンプレックスに感じていたことの話
・面白い記事(本)の話
・失敗談
(4)会社関係をテーマにする
・送別会において感じたことの話
・社内での名前の呼び方についての話
・チャンスは至るところにあると感じた話
・体験募集(新人教育)を体験した時の話
NGネタはある?時事ネタは?
ネタの例をあげてみましたが、3分間スピーチには不向きとされるネタがあります。それは、「政治ネタ」「宗教ネタ」「興味のないことのネタ」です。
政治ネタや宗教ネタは、主義信条に関わるものですから、例えあなたの考えだという前提をおいたとしても、不快に感じる人がいるかもしれません。
そのため、時事ネタを使いたい場合は、「スポーツのネタ」にすることが面白いと言われています。関心したプレーや、興奮したシーン、選手の名言などであれば問題ないでしょう。
また興味のないネタを話すと、どうしてもマイナスの結論に持って行きがちです。興味があるものや、好きなもののネタを選ぶのがコツです。その方が、あなたも面白い話ができるはずです。
例えいい話であっても、興味のないネタを選ぶのは避けたほうがよさそうです。
スピーチに入れないほうがいいことは?
3分間スピーチは、時間が3分と決められています。そのため、スピーチの内容以外のことを入れないということがコツになります。
「それ、さっきも聞きました」というような内容を入れるのは良くありません。それではスピーチに入れないほうがいいことをまとめてみましょう。
自己紹介
「ただいま紹介にあずかりました…」というくだりは、必要ありません。結婚式のスピーチなどでは必要ですが、3分間スピーチに限っては不要です。自己紹介をするだけでも、30秒は無駄にしていると考えましょう。
分かりにくい・難しい比喩
原稿を書いている時は、パソコンなどで調べることができるので、つい使ってしまいがちです。
しかし話を聞いている人には、比喩が難しすぎてわからないと、結局全体の話が分からなくなってしまいます。できるかぎり、簡単な言葉で説明をしてください。
長い前振り
「ちょっと緊張しています」程度であれば問題ありません。しかし、この3分間スピーチを書くのに時間がかかったことなどの苦労話や面白いを入れるなど、スピーチの内容に関係ない話をダラダラと話すのはやめましょう。
「あー」「えー」などの言葉
話始める時に、「あー」とか「えー」を入れてしまう人は、注意して話す練習をしてみましょう。3分間スピーチは、何ども書くように、3分間しか時間がありません。
1行ごとに「あー」とか「えー」を入れるだけで、3分間があっという間に終わってしまいます。では、具体的に、どんなことを話せばいいのか例文を見ていきましょう。
【テーマ別】 3分間スピーチのネタと例文!
それでは3分程度のスピーチを任された時におすすめのネタと例文についてご紹介いたします。テーマ別にご紹介いたしますので、スピーチを任された時はぜひ参考にしてみてください。
①「スポーツジム」(テーマ:趣味)
①おはようございます。〇〇です。
今日は、私が通っているスポーツジムのお話をします。社会人になって、運動する機会が減ったので、ずっとスポーツジムに通い始めたいと思っていました。でも、仕事も忙しくてスポーツジムに通う時間なんて無いと思って通うのを諦めていました。
②でも、皆さんも知っての通り、私の体重の増加が激しく、〇〇上司からも運動をしたほうがいいとの勧めもあり、ようやくスポーツジムに通うことを決めました。スポーツジムは、会社の近くにある△△というところに行っています。
それほど大きいスポーツジムではありませんが、夜も遅くまでやっていて、通うのにも便利です。始めた当初は、本当に運動不足だったので、次の日の筋肉痛に悩まされたりもしました。
また、時間を作ることも難しくて、1週間に1回行ければいいという程度でした。それでも、徐々に運動することを面白く感じるようになってきました。実は、不眠で悩まされていたのですが、スポーツジムに通うようになってからは、ぐっすりと眠れるようになったのです。
また、血流の流れが良くなるようで、足のむくみもとれるようになりました。さらに、〇〇さんや〇〇上司に、ちょっと痩せたんじゃないと言われると嬉しくて以前よりも頑張ってスポーツジムに通っています。
スポーツジムでも、親しく、面白い世間話ができる友達ができました。社会人になって、会社以外で友達ができることが少なくなっていたので、そんな出会いができたことも嬉しかったです。
ダイエットの目的で始めたスポーツジム通いですが、今では私の趣味というか、生活の一部になってきています。
③この歳になって、新しいことを始めるのは少し勇気がいりましたが、まだまだ色々な事にチャレンジできるのだということを感じました。時間が無いと、しり込みをしていたスポーツジム通いでしたが、可能性を最初から潰していたのは自分だったのだなと反省しています。
今はまだ、時間の調整ができないので、マシンジムしかしていませんが、いずれはヨガや水泳など、色々なトレーニングにもチャレンジしてみたいと思います。今日は、私の通っているスポーツジムの話をしました。ありがとうございました。
【コメント】
このスピーチで900字程度の文字数です。だいたい、3分間で話せる文字数になりますね。「私の体重の増加が激しく」のあたりは面白いので声のトーンを変えて話ができるようになるといいと思います。
②「ハーブ枕」(テーマ:趣味)
①おはようございます。〇〇です。
私が今ハマっている、ハーブの枕についてお話しようと思います。家では、ハーブを小さい鉢で栽培しています。最初は、アロエを育てていたのですが、カモミール、ラベンダー、バジルとどんどん栽培の種類が増えています。
可愛い花が咲いたりして、うっかりその魅力にとりつかれてしまいました。はじめは、栽培して枯れたら捨ててしまっていました。もちろん、ハーブティーで楽しめるものは、ハーブティーで飲んでいました。
でも、どんどん生えてくるので何か作れないかと思ってはじめたのが、ハーブの枕をつくるきっかけです。
②このどんどん取れるハーブを少しずつ切って、ガーゼの袋に入れています。そして枕の下に置いたり、カバンに入れたりして香りを楽しんでいるのです。ハーブの香りには、ストレスを癒す効果があると聞きますよね。
本当に効果があるかはわかりませんが、なんだか癒されている気分になることができます。〇〇さんや〇〇さんにも、強引に渡しています。でも、最近は次の月のハーブは何か聞いてくれたりするので、それも楽しみになっています。
季節ごとに採れるハーブがちがうので、毎月取り換えて違う香りを楽しんでします。香りが強い葉っぱと言えば、日本では青じそもハーブの一種になるのかもしれません。昔は、しその茎や葉を乾燥させて香りづけをしたのだそうです。
昔も今も、日常生活で香りを楽しむ習慣があったのですね。また、すぐに捨てないということが、今のリサイクルにも通じる方法だったのではないかと思います。
③趣味で始めたハーブの枕ですが、リサイクルにもなるのだと気が付いて、より多くの人に知ってもらいたいと思うようになりました。
今は、家で採れるハーブのことや、種類のこと、ハーブティのことや、ハーブの使い方をブログにアップしています。おかげで、ホームページでのハーブ仲間も増えています。
これからはハーブ以外にも、いろいろなリサイクル方法をホームページで伝えていけたらいいなと思っています。今日は、ハーブの枕の話をしました。ありがとうございました。
【コメント】
このスピーチで860字程度の文字数です。少し文字数が少ないので、よりゆっくり話さなくてはいけないかもしれませんね。趣味のことなので、楽しそうにスピーチができたらいいと思います。
③「釣り」(テーマ:趣味)
①おはようございます。〇〇です。私の趣味は釣りです。釣りは、川釣りもしますし、海釣りもします。鮎はまだ釣ったことがありませんが、海で鯛はよく釣りに行きます。
川でも海でも、良い釣り場には釣り人もたくさん集まってきます。ですが、誰かが居れば、その釣り場は遠慮して違う釣り場を探したりします。場所の取り合いはしたくないですからね。
でも、人が多くて他の場所に行けないこともあります。そんな時は、遠慮しながら、釣りをすることになります。
②もし、同じ釣り場で釣りをする場合は、必ず自分から挨拶をするように心がけています。面白い会話はしませんが、調子を聞いたり天気の話をする程度です。
話しかけると、中には急に不機嫌になってしまう人もいるので、その場合は場所を変えます。釣りも、人間関係が大切なのです。釣りはだいたい1日中やっているので、お昼ご飯を食べて夕方ごろにはすっかり仲良くなって面白い話をしたりしています。
このように、釣り場でも自分から声を掛けることで、1日をとても有意義に過ごすことができます。初めて会う人の中には、違う地方から来ている人や、自分の知らない釣り場を知っている人もいて、話しているだけでも面白いです。
③このように、まず良い雰囲気を作ろうと思ったら挨拶が大切だと感じています。これは会社内でも同じことで、同じ部署の人だけでなく、他の部署の人にも気軽に挨拶ができるようになれば、もっと充実して面白い仕事ができるのではないかと思います。
まだ、進んで実践できているとは思っていませんが、これからどんどん挨拶をしていこうと思っています。今日は、釣りと挨拶の話をしました。ありがとうございました。
【コメント】
このスピーチで700字程度の文字数です。釣りの話なので、釣りをする身振り手振りを加えながら話をすると面白いかもしれませんね。③に移る時は、少し声のトーンを変えてもいいかもしれません。
④「日々の反省と意気込み」(テーマ:日常)
①おはようございます。〇〇です。もう年末ですね。先日、来年の手帳を購入して、さっそく予定を確認して書き込んでいます。年末だというのに、早くも年明けの仕事の準備を始めています。
12月は何かとイベントが多くて、そのまま年明けを迎えてしまうので、毎年これくらいの時期から来年の予定を考えているのです。
②このように考えるようになったのは、計画をすることが大切だなと思うようになったからです。入社当時は、仕事の流れが分からなかったこともあり、仕事が来たらこなす、来たらこなすを繰り返していました。
もちろん、仕事は終わっていくのですが、まったく反省することも振り返ることもできずに、ただ終わっていくだけだったのです。仕事は、計画が8割、実行が2割だと言われるそうです。
きちんとした計画を立てないと、実行しても上手くいかないということですよね。逆に、しっかりと計画を立てれば、あとはそのレールに乗るだけなので楽ですよね。
でも、さすがにまだ来年の予定は早いんじゃないのと思った人、ちょっと待ってください。あなたはウサギとカメのウサギになってしまうかもしれません。
③しかし、計画は所詮計画なので、何かトラブルが発生すれば遅れたり計画をし直したりする必要はあります。その場合も、スタートが早ければ、方向転換もスムーズにできると思うのです。
だから、今年も早くから来年の準備を始めようと思っています。是非、皆さんもスタートを早くして来年も仕事をがんばりましょう!ありがとうございました。
【コメント】
このスピーチで600字程度の文字数です。来年の話をするので、唐突感がでないように、今年の話から始めたほうがよさそうです。また、最後は元気よく締めくくれるといいと思います。
⑤「家庭での家事分担」(テーマ:日常)
①おはようございます。〇〇です。突然ですが私は家では、妻と家事を分担しています。食事の準備は妻がして、私は食器洗いを担当しています。
お風呂は妻が洗って沸かして、私がお風呂の栓を抜きます。洗濯は妻が洗って干し、私が取り込んで畳みます。
②昔は、亭主関白なんて言葉があったくらい、男性は家事をしないものでした。男子厨房に入るべからず、なんて今の人は知っているのかな。でも、今は女性も働く時代になりました。
実際に、私の妻も働きに出ています。こんな時代に、私が家事を全くしないなんて言ったらヒンシュクものですよね。さらに、妻のやる家事にいちいち文句をいったら、妻は怒って実家に帰ってしまうかもしれません。
そんなに言うなら、お前がやれ、くらいは言われてしまいそうです。言っておきますが、決して恐妻家ではありませんよ。
③これは、会社でも同じことが言えると思うのです。言うだけの上司、亭主関白の上司では部下は育たないし、ついてきてもくれないと思っています。
一緒に仕事をして、考えて助け合っていかなくてはいけないと思うのです。家族もともに働く時代です。会社でも、ともに繁栄させていかなくてはいけないと思います。
まだまだ、有言実行とはいかない上司ですが、目標に向かって仕事を分担していけたらと思っています。皆で、いい仕事をしていきましょう。ありがとうございました。
【コメント】
このスピーチで580字程度の文字数です。少し、文字数が少ないのでゆっくりと読まなくてはいけないかもしれませんね。奥様との話になるので、面白おかしくスピーチができたらいいですね。
⑥「高校受験」(テーマ:思い出)
①おはようございます。〇〇です。皆さんは、仕事などで失敗をした経験はないでしょうか。1つや2つはパッと思い浮かんだのではないでしょうか。
私には、数えきれないほどの失敗があります。その失敗の中でも、一番最初に苦しい失敗をしたのは、高校入試でした。
②当時、私の成績で受かるか受からないかギリギリの高校を受験しました。塾の先生も、学校の先生も、1つ下のレベルの学校を勧めてくれていたのですが、今から思えば、少し意地になっていたのだと思います。
どうしてもその高校を受ける、と反対を押し切って受験したのです。結果は不合格でした。やっぱり先生方の言う通り、1つ下のレベルの学校を受験しておけば良かったかもしれないと後悔もしました。
受験勉強を応援してくれていた両親にも申し訳がなくて、どういう顔をしたらいいかわかりませんでした。そんな時に、「やる価値のあることは、失敗したとしても価値がある」と父がふと私に言ったのです。
何のことかわかりませんでしたが、外国のことわざだったそうです。その時は意味が分かりませんでしたが、父がやる価値があったと言ってくれたことに感謝をしたのを覚えています。
結局は、希望の高校には行けなかったのですが、大学受験では失敗しないように、高校受験の時以上に準備をしました。結果的に、大学は第一志望の大学に入学することができました。
高校受験を失敗した時は、人生が終わったように感じましたが、あの時の失敗がバネになって今の自分があるのだと思います。
③仕事においても、同じことが言えると思います。失敗して、色んな人にご迷惑をかけてしまうのは申し訳ないことだと思います。
でも、その失敗をそのままにせずに、次回への対策へ繋げるバネにして取り組んでいこうと思っています。ありがとうございました。
【コメント】
このスピーチで750字程度の文字数です。高校受験の失敗という、少し重いテーマです。スピーチをする人は雰囲気が重くならないように、明るいトーンで話しましょう。
⑦「母校とパン屋」(テーマ:思い出)
①おはようございます。〇〇です。先日、久しぶりに母校の前を通りすぎました。当時は、毎日自転車で通っていました。
その風景が流れていくと、雨の日も自転車で通ったなとか、ここでよく友達と話したなとか、何とも言えない懐かしい感情が沸き上がってきました。
②学校を卒業して、もうだいぶ時間が経っています。それでも、思い出す景色は鮮明で、先日見た景色とそれほど変わっていなかったように思います。
私は放送部だったのですが、校舎の隅に申し訳なく建っていた放送室が、とても立派な放送室に建て替わっていたのには驚きました。学校に通っていた時は、放送室の隣に来るパン屋さんでパンを買って、放送室でお昼ご飯を食べていたものです。
今ではもう、そのパン屋さんは来ていないと聞き、時代が流れていることをひしひしと感じました。変わっていないようにみえて、私が卒業してから少しずつ変化していたんですね。
学校の自販機でコーヒーを買って飲みながら、懐かしさを感じるとともに、お前も変わっていけよと母校に言われているような気がしました。
③人生で躓いてしまったり、思うようにいかずにどうしたらいいかわからなくなってしまう時はよくあると思います。それこそ、青春時代がそうであったように、今でも悩むことは多いですよね。
そんな時には、懐かしい場所を訪ねてみるのもいいことだなと思いました。もしかしたら、母校のように背中を押してくれるものに出会えるかもしれません。ありがとうございました。
【コメント】
このスピーチで600字程度の文字数です。あまり自分に浸りすぎると、ナルシストに思われてしまうかもしれません。爽やかに話せるといいですね。
⑧「資格取得への意気込み」(テーマ:仕事・会社関係)
①おはようございます。〇〇です。仕事をしていく中で、資格を取らなくてはいけなくなったり、勉強をする必要がある時がありますよね。会社の決まりで取らなくてはいけない、そんな資格もあると思います。
でも、その資格取得に挑戦してやる、そんな気持ちで挑戦してみてはどうでしょうか。私は、資格を取得するのが好きです。実は、今の仕事に関係のない資格もいくつか取っています。
②なぜ、資格を取るのかと言えば、一つはその勉強に興味があるからです。また、資格を持っていたほうが、信頼を得やすいからです。たとえば、私は営業職です。
簿記の資格を持っている私と、持っていないAさんがお客様のところに営業に行ったとします。私が、今の経営では問題がでるのでこのソフトを導入したらどうですか?というのと、Aさんが言うのとでは、信頼度が変わってくると思いませんか?
もしかしたら、Aさんの方が私より経験があって、経営の事には詳しいかもしれません。でも、お客様にそれを伝えるには何年もかかると思うのです。
③資格を持っている、というのは、わかりやすく自分の専門分野を伝えることができる武器だと思っています。さらに、身なりや話し方、人柄もプラスされますよね。
もし、営業をもっと有利にしたい、と思っているのであれば、積極的に資格取得をしていくほうがいいのではないでしょうか。営業の武器になると言いましたが、自分のキャリアアップにも繋がりますし、もちろん知識も広がります。
是非、一緒に資格取得を目指しましょう。ありがとうございました。
【コメント】
このスピーチで630字程度の文字数です。あくまで、資格取得を応援するという立場でのスピーチにしましょう。あまりにも考えを押し付けるような文章にするのは良くありません。
▼資格で自分を特徴づけよう!
⑨「タクシー」(テーマ:仕事・会社関係)
①おはようございます。〇〇です。この間、久しぶりにタクシーに乗る機会がありました。タクシーの運転手さんは、面白い話を色々してくれるんですね。そのうちの、1つの話をしようと思います。
②タクシーの運転手さんによると、行き先をはっきりと告げない人はタクシーの使い方が下手なのだそうです。そんな人がいるのかと不思議に思いましたが、「とりあえず真っすぐ」という人のことをいうのだそうです。
タクシーの運転手さんは、仕方なく走り出しますが、行き先がわからないのでゆっくりと走るのだそうです。その後も、行き先を告げずに、そこを曲がってとか、ここを曲がってと指示をするそうです。
しかも、急に「曲がって」なんて言うので、「右ですか?左ですか?」と聞いているうちに角を通り過ぎてしまったりもするそうなのです。タクシーの運転手さんのほうが、ちゃんと目的地に連れて行ってくれるのか、不安になるお客さんもいるのだそうです。
そういう人の行き先に限って、誰もが知っている場所だったりするそうです。これなら、違う道で来たほうが早かったのに、と思うこともしばしばあるのだそうです。
③最初から、目的地を教えてくれれば、道を知っているタクシーの運転手さんなら、早く連れてくることができた、これは、仕事にも通じることではないかと思います。
自分達がやっている仕事が、最終的にどうなるといいのか、目的地が見えずに走り出してしまっていないでしょうか。上司に指示された通りに、指示されるままに仕事をすることは簡単かもしれません。
でも、ゴールがわからないから、ムダな仕事をしたり、違う内容の仕事をしてしまっていたりしないでしょうか。私たちも、しっかりと仕事のゴールを聞いて、もし近道をしっている人がいれば意見を聞きながら仕事をしていかなくてはいけないと感じました。ありがとうございました。
【コメント】
このスピーチで770字程度の文字数です。タクシーに乗った時の面白い話という話の始まりです。どこかに出かけた時に聞いた話というのは、ネタになりやすいものです。どこかに出かけた時は、心に留めておくとネタが見つかりやすいですよ。
⑩「新人社員について」(テーマ:仕事・会社関係)
①おはようございます。〇〇です。今日は、新人教育をしていて感じることをお話しようと思います。
②もうずっと前に担当した新人社員の話になります。同じような時期に、同じような仕事に就いたAさんとBさんがいました。教育をするにあたって、年齢層も同じだし、スキルも同じくらいだと思っていました。
そのため、同じような仕事内容を任せたのですが、半年がに2人には大きな差ができていました。Aさんは、チームのサブリーダーを任せるまでになっていました。
Bさんは、着任当時と同じレベルの仕事をしていたのです。この2人にこんなに差が出たのは何故だと思いますか。最初のスタートは同じだったはずなのです。
大きく違いが出たのは、AさんとBさんの、仕事に対する思い入れの違いです。Aさんは、自分の仕事に興味を持っていました。そのため、自分の仕事が終わった後も、周りを見て仕事を手伝っていました。
わからないことがあれば、自分から上司に質問をしていました。逆に、他にできることはないかと自分から声もかけていました。さらに、トラブルがあれば真っ先に声をかけてくれました。
Bさんは、自分の仕事はきっちりとこなしてくれましたが、それ以上の仕事を引き受けることはありませんでした。結果として、Aさんはサブリーダーに昇進しています。
③この2人の差をどのように感じますか?2人とも、仕事はきっちりとやっていたのです。それでもAさんが評価されたのは仕事に興味をもって、周りの人の仕事にも積極的に取り組んでいたからです。
残業を多くしようと言っているのではありません。ちょっと、周りに目を向けて、助け合えるところは助け合ってほしいのです。また自分から声を掛ける、というのも大切だと思っています。
ぜひ、これから声掛け運動をしていってくれたら嬉しいです。ありがとうございました。
【コメント】
このスピーチで750字程度の文字数です。上司から部下に対してのスピーチになります。あまり上から目線でのスピーチにならないことがポイントになります。
雑学ネタを取り入れるのもおすすめ!
学校でも会社でも、朝礼は面倒、退屈な物だと思う人も多いかもしれません。それはスピーチをする側も同じで、定期的な朝礼の時、すぐにネタ切れになったり、少しでも聞く人を退屈にさせないものを意識する人も多いです。
そんな方におすすめなのがちょっとした雑学です。ちょっと笑えて聞く人の興味を引くことができるようなサクッと話せる雑学ネタを用意しておくと楽しく聞いてもらえるでしょう。
3分間スピーチを上手に話すテクニック
3分間スピーチ原稿を考えて、いざ本番!となると緊張しますよね。緊張するなと言っても、緊張はしてしまうものです。
では、スピーチを上手くするコツは何でしょうか。ここでは、スピーチをする際に気を付けたほうが良いことをまとめていきます。
大きな声でゆっくりと話す
緊張をすると、つい小さい声になってしまったり、早口になるものです。誰でもそうなります。あなただけではないので、安心してください。ですから、練習の時より少しゆっくり目に話すように心がけるのがコツになります。
また、恥ずかしければ、メモを見ながらでも構いません。大きな声でスピーチをするようにしましょう。大きな声で、ゆっくりと、が基本です。
間を大切にする
早口になってしまうことに通じるのですが、句読点を無視してお経のようにスピーチをする人がいます。3分間スピーチの原稿を1分で読み終わってしまう、ということが起こります。
句読点を、しっかり入れることがコツになります。少しの沈黙は、次の話を盛り上げるエッセンスです。怖がらずに、間を空けてください。
身振り手振りを上手く取り入れる
3分間スピーチに慣れてきたら、身振りや手振りを加えるといいでしょう。より話にリアリティがでて面白くすることができコツになります。
また、3分間スピーチを聞いている方も、ただ聞いているだけよりは、アクションがあったほうが楽しく聞くことができます。
3分間スピーチをするメリット
3分間スピーチを朝礼に取り入れている会社も多いですよね。それは、仕事をする上でメリットがあるからです。この3分間スピーチをするのは、どうしてでしょうか。仕事にどんなメリットがあるのでしょうか。
考えを簡潔にまとめる力がつく
3分間というと、文章にすると長いですが、話すとあっという間ですよね。思ったよりも短いという印象ではないでしょうか。
しかも、3分間の中で面白い話で盛り上げて、結論まで話を持って行かなくてはいけません。これを繰り返すことで、頭の中の考えを簡潔にまとめる力が付いていくのです。
頭の中で構成を組み立てられるようになる
最初はメモに書いていた3分間スピーチの原稿も、回数を重ねるとネタをみつければ頭の中で構成を考えられるようになっていきます。
3分間に必要な①②③の要素をネタをみて、パッパと構成考えられるようになるのです。仕事でも同じように、業務の構成を組み立てられるようになります。
①過去の実績
②現状
③これからやらなくてはいけないこと
を、仕事の内容をみて、組み立てられるようになるはずです。
プレゼンテーションに役立つ
3分間スピーチでは、3分の間に自分の伝えたいことを伝えて、なおかつ面白いと興味を持ってもらえるように話さなくてはいけません。
この、何かしら相手に興味を持ってもらえる構成を考える力をつけることは、プレゼンテーションをする時に役立ちます。短い時間で、どんな言葉でインパクトを相手に与えられるのか、面白いと思ってもらえるのかを学んでいけるのです。
▼ビジネススキルをアップしよう!
3分間スピーチを学んで、仕事もスキルアップ!
今回は、3分間スピーチのネタと例文を紹介してきました。明日の朝礼で使えるヒントは見つかったでしょうか?ネタやテーマは、意外と近くに転がっているものです。
それを、文章にできるかどうかはあなた次第です。慣れれば簡単にできるようになるので、がんばって原稿を考えてみてください。