②配置によって部屋が暗くなる
インナーバルコニーは、屋根によって光が遮られてしまい日当たりが悪くなる場合があります。また、インナーバルコニーを設置する場所によっても、部屋が暗くなってしまうデメリットも生じるので、注意が必要です。
そのため、天窓を設置したりしますが、かえって隣接する部屋が暗くなってしまうこともあります。インナーバルコニーを付ける前に、必ず他の部屋の日当たりに影響が出ないかどうかを考える必要があります。
③間取りに制約がある
インナーバルコニーは、屋根があるため屋根の柱や壁が必要になり、間取りに制約があることがデメリットです。最初の設計で失敗してしまうと、全体の間取りが変わってしまい、理想のインナーバルコニーではなくなってしまうデメリットがあります。
インナーバルコニーは、間取りを取るのが難しく、インナーバルコニーがあることによって、建物全体の間取りに影響を及ぼします。実際に住んだ時の人の動線やデメリットをよく考えて、間取りをイメージすることが大切です。
④床面積に含まれて課税対象
インナーバルコニーのデメリットとして、固定資産税がかかることが挙げられます。インナーバルコニーの床面積は、延べ床面積に含まれるため、固定資産税の対象となります。
インナーバルコニーが床面積に含まれる条件があるのはご存じでしょうか。「バルコニー奥行きが2mを超える部分は床面積の対象となる」のです
他にも「手すりの高さが天井高さの半分以上あり、天井高さが2.2m未満の場合はバルコニー全体が床面積に入る」「バルコニーが屋内的用途に使用されていると床面積の対象になる」のなどがあります。ほとんどのインナーバルコニーが床面積に該当するようです。
固定資産税の計算には固定資産税評価額が用いられます。家の評価は基本的に、家の床面積と材料の質で決まります。特に延べ床面積は、評価に大きな影響があるので、床面積の抑制が固定資産税額の抑制になります。
気になるポイント!リフォーム費用や窓の選び方は?
「よし!うちにもインナーバルコニーを!」と決心したら、次に直面するのはリフォーム費用。そしてどんな素材を選べばよいのかも気になりますよね。せっかくだから窓にもこだわって、素敵なバルコニーを作りたいですよね?
自分好みのインナーバルコニーを予算内で作るために、知っておきたいポイントをご紹介します。
インナーバルコニーのリフォーム費用
普通のバルコニーの2倍以上の費用がかかると言われているインナーバルコニーですが、今あるバルコニーをインナーバルコニーにする場合、リフォーム代は1坪当たり45~50万円前後です。
また、洗濯物を干すスペースやガーデニングをするためのスペースを室外に確保したい場合は、部屋の一部を利用してリフォームすることも可能です。
大きな窓があれば、そこに間仕切りの壁を設置して、インナーバルコニーにできます。施工費は1坪当たり25万円前後になります。
インナーバルコニーのリフォーム例としては、2階の洋室をウォークインクローゼットとインナーバルコニーに改装し、インナーバルコニーに物干し器具を設置したりします。
よくある事例としては、リビングの一角にインナーバルコニーを設置したり、リビングと隣接する和室をリビングと一緒にして、少ないスペースをインナーバルコニーにするといったリフォームです。
インナーバルコニーの窓はどうする?
インナーバルコニーは外観がおしゃれなだけでなく、バルコニー壁をくりぬいて窓をフラットな形にするとおしゃれになります。
まるで額縁のようになり、外の緑や景色が絵画のような見えて、自然と共存しているような感覚になります。また部屋側の窓は、大きな透明ガラスにすると、部屋と一体感のある空間にできます。
また、インナーバルコニーを設置しようとすると、どうしても開口が大きくなりお部屋が寒くなってしまうというデメリットがあります。その場合は、二重サッシにすることで断熱性がアップします。
インナーバルコニーの活用方法!あなたの生活をワンランクアップ♪
インナーバルコニーを、何のために作ろうとしていますか?もしかしたら、まだあなたの知らない活用法があるかもしれません。事前に色々な用途方法を知っておくことで、より使いやすいインナーバルコニーを設置できるでしょう♪
現在インナーバルコニーを使っている人も、ぜひ参考にしてみてください。「こんなこともできるんだ!」と目からウロコの活用法をご紹介します。