このテクニックの現代的な使い方は簡単そうですよね。とはいえ現代で男性と二人で会って、一言も口を利かないなんて現実的ではありません。現代風にアレンジするなら、1回目や2回目のデートでは絶対にセックスはしない。できれば時間もはやく切り上げるってところでしょうか。
具体的には1回目のデートではただ食事だけ。時間も2時間くらいであっさりお別れしましょう。帰りに送ってもらうのも無しです。2回目も基本的には食事だけ。でも帰りに駅まで送ってもらうくらいはいいでしょう。そして3回目のデートから初めて本格的なデートをするんです。映画を見て、食事をして、その後ホテルでセックスして。って3回目でセックスするとこまでは微妙ですね。個々人で判断してください。
ともかく別に1回目とか2回目とかの回数に拘る必要はありません。むしろ大切なのは最初から相手の男性の望むままに会ったり、デートしたりしないで、上手く断ったり、時間を早めに切り上げたりして相手を焦らすことが大切です。男性は往々にして簡単に手に入った女性のことは大切にしません。時間をかけて、お金をかけて苦労して手に入ったと思える女性が大切にされるんです。
手練手管な花魁テクニック②口説(くぜつ)
吉原花魁の使っていたテクニックに「口説」というのがあります。読み方は「くぜつ」ですね。これは痴話げんかを意味する言葉です。つまり花魁は客とわざと喧嘩するんです。これだけだと意味がわかりませんよね。例えば客がしばらく通ってこなかったような場合ですね。わざと「どこに行ってたのよ」とか「他の女と遊んでいたんでしょ」みたいな感じで喧嘩を吹っ掛けるんです。
これの現代での使い方も簡単そうですね。むしろ電話もメールもLINEもあるので、しばらく連絡が来なかった相手に簡単に喧嘩を吹っ掛けられます。「なんで連絡してこなかったのよ」的な。男性はそれ程まめに連絡をしない人が多いので、利用する機会は多そうですね。
もちろん本当に喧嘩をしてはいけません。ポイントは連絡がなかったことについてわざと相手を責めるようは発言をすることで、「気があるのかな」と思わせることです。思わせるだけで、本当に「好き」とか言ってもいけません。あくまでちょっと「気があるのかな」っていうのをほのめかすだけ。そうすれば男性は勝手に都合のいい想像をしてくれますよ。
手練手管な花魁テクニック③つねる
続いての花魁テクニックは「つねる」。文字通り客の体をつねります。当然客は痛いですよね。これも上の「口説」と意味は基本的には同じです。久しぶりに通ってきた客をわざとつねって「なんで来てくれなかったの」っていうわけですね。ただ違うのは「つねる」という動作にはボディータッチが含まれている点ですね。
「つねる」は「口説」よりも上級テクニックになるでしょう。理由は直接会って相手の体に触ることになるからです。久しぶりにあった男性に対して、文字通りつねってもいいですし、肩や腕なんかを軽く叩いてもいいですよね。しばらく会えなかったことを怒っているふりをして相手を叩くんです。
むしろ文字通りつねるよりも、叩くくらいの方が現代的な使い方かもしれませんね。いずれにしろ「口説」と同じようにわざと怒ったふりをして相手に「気があるのかな」と思わせると同時に、相手の体に触ることでドキッとさせましょう。男性は案外ボディータッチに弱いものです。女性にちょっと触られただけでドキドキするはずですよ。
手練手管な花魁テクニック④髪切り、放爪(ほうそう)
続いては「髪切り」「放爪」です。読み方はそれぞれ「かみきり」に「ほうそう」ですね。これは客に自分の髪を切って与えたり、爪を切って与えたりする行為です。ただし「放爪」は本来は爪を剥いで客に与えるんだそうです。いくらなんでもやりすぎな気がしますが、実際には長く伸ばした爪を切って与えていたようです。