発売日：2000年3月
ジャンル：小説
賞の名前：第122回芥川賞
在日の集落に住んでいる人物の過去を新聞記者がよみがえらせたために、在日の集落に事件が起きるという話です。この過去というのが、朝鮮人の元軍人が戦争の訴訟を起こしたことでよみがえるのです。
右手首が戦争でなくなってしまった、集落に住む男性の気持ちをとらえながら読み進めましょう。
歴代の芥川賞作品おすすめランキング第22位：吉田修一「パーク・ライフ」
発売日：2002年8月30日
ジャンル：フィクション
賞の名前：第127回芥川賞
日比谷公園が舞台になり、そこで繰り広げられる男女の話です。日比谷公園は実際にある場所なので、この小説はのめりこみやすいでしょう。ある女性に対して好奇心を持つ男性の気持ちがひしひしと伝わってきます。
歴代の芥川賞作品おすすめランキング第21位：大江健三郎「飼育」
発売日：第39回芥川賞
ジャンル：フィクション
賞の名前：1959年9月
戦争中にアメリカの黒人兵が襲撃されて落下傘を使っておりてきたところを捉えた少年が、その黒人兵をどう飼育していくものです。捕虜となった黒人兵ですが、少年との人間的な結びつきを日に日に深めていきます。
しかし、結果的に黒人兵は殺されてしまいます。戦争中の人間模様や、人の心を知ることができる作品です。
歴代の芥川賞作品おすすめランキング第20位：山下澄人「しんせかい」
発売日：2016年10月
ジャンル：フィクション
賞の名前：第156回芥川賞
役者志望の主人公が自給自足をしながら過ごす2年間を描いた作品です。青春小説のような一面もあり、若い人にはとても刺激になる話ではないでしょうか。
歴代の芥川賞作品おすすめランキング第19位：本谷有希子「異類婚姻譚」
発売日：2016年1月20日
ジャンル：フィクション
賞の名前：第154回芥川賞
結婚はしているが、仕事もせず子供もいない自由な専業主婦の女性が、ある日、自分と自分の旦那の顔が似てきていることに気づきます。この話は、夫婦を主体としたもので長年結婚生活を送っている人が読むとかなり面白いでしょう。
歴代の芥川賞作品おすすめランキング第18位：藤野可織「いやしい鳥」
発売日：2008年9月15日
ジャンル：フィクション
賞の名前：第103回文學界新人賞
この作者は、「いけにえ」という作品で芥川賞、「いやしい鳥」では文學会新人賞を受賞しています。小さい時に親を恐竜に食べられ、自分は徐々に鳥になっていくというものを描いた作品です。
ちょっと難しいですが、そこには愛を感じる何かがあり、読み終わると心が温まるでしょう。
歴代の芥川賞作品おすすめランキング第17位：黒田夏子「abさんご」
発売日：2013年1月20日
ジャンル：フィクション
賞の名前：第148回芥川賞
作者が75歳のときに芥川賞を受賞した作品です。当時の芥川賞受賞者最高齢でもあります。小さい時に片親になり、また最近その親も亡くした主人公の話で、昔の自分を追想しているものです。
この作品を読むと、今を後悔しないように生きようという気持ちになるでしょう。
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