対処法
- のどが渇かなくても定期的に水分補給する。
- 「点滴飲み」を心掛ける。
- 部屋の温度をこまめに測り、冷房を我慢しない。
- 1日1回運動をして、体力作りをする。
おすすめ熱中症対策3選
ここからは、熱中症に負けない対策を3つご紹介します。
①暑さに慣れるところから始める
暑い日が続くと、体が次第に暑さに慣れて(暑熱順化)暑さに強くなります。この慣れは発汗量や皮膚血流量の増加、汗に含まれる塩分濃度の低下、血液量の増加、心拍数の減少などとして現れます。
暑熱順化は、「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる強度で毎日30分程度の運動(ウォーキングなど)を継続することで獲得できます。
実験的には、運動開始数日後から起こり、2週間程度で完成するといわれています。そのため、日頃からウォーキングなどで汗をかく習慣を身につけて暑熱順化していれば、夏の暑さにも対抗しやすくなり、熱中症にもかかりにくくなります。
この他にも入浴(40~41℃で10分程度)、冷房の温度設定を高めにする、20℃以上の室内で衣服を調整して暑さに慣らす方法でも暑さに慣れていきます。
②汗で失うミネラルも補給する
熱中症を予防するには、こまめな水分・塩分補給を行うことが重要です。厚生労働省・環境省は熱中症予防として塩分濃度0.1~0.2%程度の水分摂取を推奨しています。
また、汗には塩分(ナトリウム)だけでなく、マグネシウム・カルシウム・カリウムなどのミネラルも含まれます。
暑さが本格化する前の汗の量が少ない時期は、このようなミネラルが多く排出されるため、意識して塩分だけでなく、バランス良くミネラルを摂取することが大切です。
ミネラル補給もできるおすすめ飲料
・熱中症対策飲料
・スポーツドリンク
・お茶
糖分を多く含むスポーツドリンクは、糖尿病や肥満リスクがあるため、カロリーの心配がない飲料がお薦めです。
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③医師推奨の水分補給方法「点滴飲み」が効果的
熱中症を予防するには、こまめな水分・塩分補給を行うことが重要です。
水分補給方法は、一度に多量摂取しても体内に吸収された時にしか効果がないため、継続的に少量ずつ飲む「点滴飲み」が効果的です。
「点滴飲み」とは?
- 1時間にコップ1杯(200ml)を目安に、こまめに継続的に飲用する方法。
汗の構成比率(陽イオン)