スピリチュアルなアメジスト…その秘密を追う
妖しいまでに美しく、紫色に輝くアメジストは、古来より高貴な身分の人が身に着けたり、スピリチュアルな儀式で使われてきました。
現在でも、アメジストはアクセサリーやジュエリーによく使用され、ブラジルやウルグアイといった南米を中心に産出量も多いため、入手しやすい身近な石と言えます。特にアメジストの原石は強い人気を博しています。
紫色が特徴的なアメジストは、紫の濃さによって種類が異なります。原石に近い、色味の深いものもあれば、緑色に見えるものもあります。
今回は、アメジストの種類、意味や効果、そして浄化方法についてお話していきます。アメジストの違った一面を知ることができるかもしれませんよ。
アメジストの種類を知ろう!
アメジスト原石の世界トップ産出国はブラジルです。他アフリカやインド・スリランカでも発掘されています。日本では「紫水晶」と呼ばれ、パワーストーンや誕生石として人気があり、原石を持っている人も多くいます。
アメジストは基本的に紫色を基調とした宝石ですが、その色味は濃いものから薄いものまであります。石英から採取され、中の水晶成分の種類によって紫色の濃淡が変わるのです。
スタンダードなアメジストは、ひび割れや傷が少なく、色味の深い種類が高価とされています。さらにアメジストを色味によって分けると、「ラベンダー」「グリーン」「ケープ(ミルキーとアメジストが交じった色味)」といった種類に分けられます。
その他、透明度の高い種類も価値あるものとみなされます。いい種類のアメジストを選ぼうと思ったら、色味と透明度に着目するといいでしょう。
アメジストの浄化方法は?
アメジストは紫外線の当たり具合で色味が抜けてしまう種類のものがあります。しかも一度色味が落ちると、残念ながらその色味は戻って来ないので、徹底した管理・浄化が必要です。
浄化と言っても、難しいことをするわけではありません。基本の浄化方法として、太陽光が直接当たらない場所に保管するようにしましょう。水や塩がついても問題ないですが、それらの物質がついたら、しっかり洗い流すようにしてください。
また、普段きちんと保管しているにしても、自然に褪色してしまう可能性があるので、月に数度は浄化するのがいいですね。
色味が落ちたり、見た目がくすんだように感じるのであれば、いつでも浄化してください。アメジストは、石としての消耗も、他の原石より早いと言います。こまめに浄化することをおすすめします。
アメジストの石言葉は?
2月の誕生石アメジストの石言葉は「愛の守護石」です。この石言葉は、ギリシャ神話のアメジストという名の女性に由来します。
アメジストは月の女神アルテミスの侍女で、酒神バッカスが酒に酔った勢いでけしかけた獣に襲われかけます。間一髪、アルテミスがアメジストを水晶に変えて事なきを得ましたが、アメジストは人間に戻れなくなってしまいました。
後に酒神バッカスは、自分がいかに愚かなことをしたかに気づき、悲しみのあまり水晶となったアメジストに葡萄酒を注ぎました。すると水晶が紫色に変化し、その後アメジストの原石として親しまれることとなったのです。
アメジストの石言葉は、他に「お酒に酔わない」「邪気祓い」「冷静さを保つ」といった意味もあります。これらの石言葉は、このギリシャ神話から生まれたのです。
また、石言葉は「意志言葉」と言い換えることもでき、身に着けることで、その石言葉の意味を引き寄せる効果が出やすいと言われています。
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