7月28日生配信でセガ取締役が「チーズ牛丼」発言でネット炎上
「チーズ牛丼」発言が招いた炎上
- 「チーズ牛丼」は陰キャ・オタクをイメージして使用される
- イラストに沿えたセリフから派生しネットスラングに
- 大手牛丼チェーン店はこれを逆手に取り新メニュー開発
- ネットスラングの誕生の背景をよく理解して利用することも大切
昨今話題の「チーズ牛丼」というスラング用語。7月28日のセガYouTube生配信で、「ぷよぷよ」のプロゲーマーに対し「チーズ牛丼食ってそうな感じ」と発言したことで、批判が集まり謝罪するという炎上騒ぎが起こりました。
そもそも「チーズ牛丼」というのは、どこから出てきて何を指すものなのでしょう。気軽に使えるスラング用語ですが、意味や背景を知らないと危険なことになりかねません。
「チーズ牛丼」は陰キャ・オタク的要素で使われる
もともと「チーズ牛丼」は陰キャやオタクといった差別的マイナスイメージで流行しだしましたが、今ではそれを逆手に取り、自虐・煽りネタとしてぐんと話題になりました。イラストと共にこれは自分だと似ている写真をアップする人も登場しています。
某掲示板の書き込みから
すいません、三色チーズ牛丼の特盛りに温玉付きをお願いします。
— Tsunex (@eightbridges_88) April 20, 2020
チー牛ってネットスラングをググッてみたら「こういうタイプの人って結構いるね!」って凄く納得してしまった。
画像は元ネタと言われる書き込み、絵を描いた人、チー牛と呼ばれるタイプの解説。#チー牛 #三色チーズ牛丼 #牛丼 #特盛 pic.twitter.com/AQhLgORzq8
もともと「チーズ牛丼」という言葉は、某掲示板への書き込みがきっかけです。「黒髪」「眼鏡」「覇気のない抜けた顔」などマイナスと捉えられる言葉と共に、たまたまイメージに沿う無関係なイラストが添付されていました。
「こんな顔いる」という共感が、「チーズ牛丼」=「陰キャ」と大きく話題になっていきます。同じような特徴を持つ人物には少なからずダメージを与えられた人もいるそうです。
画像の元ネタは12年前の「いびりょ」さんのイラスト
こういう事なんスわ… pic.twitter.com/fffh9S3Tar
— いびりょ (@ibiryo_sun) October 22, 2019
話題になったチーズ牛丼の元ネタは、12年前に「いびりょ」さんが描いたイラスト。某掲示板に書き込みをした第三者がそのイラストを拾い、一気に世間に広まったそうです。
チーズ牛丼を注文する人のイメージと、まったく無関係のイラストが偶然にもマッチしてしまったということでしょう。
「チーズ牛丼」の炎上で注文しづらくなった人多数
今回の炎上で今まで気軽にチーズ牛丼を頼んでいた人たちから「手が出しづらくなった」「周りの目が気になって注文を躊躇してしまう…」などという声も多数聞こえてきました。
チーズ牛丼を販売している大手牛丼チェーン店は、この騒ぎを公式的に認知しており、新たに「チーズ牛カルビ丼」を発表!売上減少かと思いきや、チーズ牛丼盛り上げ勢によって、売り上げがぐんぐんと伸びていっているようです。美味しいものは美味しいですよね。
ネットスラングは掲示板内から登場することが多い
ネットスラングというのは、インターネット上で使用される俗語。表現の仕方は多種多様で、なにかに対する省略、誤変換、隠語などを表します。
世間的に既に定番化している「w」「KY」などは有名ですね。これらのネットスラングは主にネット上の掲示板内から流行り、世間に流通してくることが多いです。
使い方でひとつで事故を招くことも
今回の「チーズ牛丼」のように背景がマイナスイメージのもの、攻撃的な禁止用語を隠して使用するために用いられるものも多く、言葉の響きや面白さだけで使用してしまうと事故を巻き起こす恐れもあります。
SNS上ではきっかけひとつで誰でも炎上してしまう時代。話題になっているからといって安易に使用するのではなく、そのネットスラングの背景にも注目してみましょう。