夏の髪悩み3か条の原因とは
各地で連日猛暑が続き、広範囲に熱中症警戒アラートが出ていますよね。この時期、毎年気になるのは何といっても「ニオイ」。体臭ケアを意識している人は多いものの、頭皮のニオイまで気遣えている人はまだまだ少ないのではないでしょうか。
石澤研究所の調査によると、髪や地肌のお悩みTOP3は、1位「髪のダメージ(パサつき・枝毛など)」84.5%、2位「地肌のニオイ・ベタつき」78.3%、3位「髪の質感(まとまりがない、うねりなど)」75.7%でした。
どれも、梅雨から夏にかけて発症・ダメージが蓄積されるお悩みです。夏の髪悩みの原因と対策を、大正製薬研究員にききました!
髪のダメージ(パサつき ・ 枝毛など)
パサつき・枝毛の原因はさまざまです。
シャンプーの洗浄成分や、ドライヤー・アイロンなどによる熱ダメージ、さらに、夏には紫外線による乾燥ダメージなどで、髪内部の水分量が足りず、パサつきやドライ毛になっているということが多いようです。
地肌のニオイ ・ ベタつき
何気ない日の翌朝に感じた枕のニオイや、紫外線対策で被っていた帽子を外した際に気づくニオイがきっかけで自分の頭皮の変化に気づく人が多いのではないでしょうか。
ニオイ・ベタつきの原因のひとつが、毛穴に詰まった皮脂やスタイリング剤の汚れによるものです。
蒸し暑く、汗や皮脂分泌が増える夏…頭皮のニオイが気になって1日に何回も頭を洗うという方も多くいらっしゃいますが、実は洗い過ぎは乾燥のもとや頭皮へのダメージを与えてしまうもの。
正しいケアを知ることが大事です。その他、誤ったシャンプー方法や湿った頭皮、食習慣、睡眠なども原因として挙げられます。
髪の質感(まとまりがない 、 うねりなど)
湿気の多い梅雨から汗のかきやすい夏場には、髪の広がりやうねりが強く出てしまうこともしばしば。
また、コロナ禍では、新たにマスクによるお悩みで「マスクうねり」に頭を抱える人も増えました。
広がりやうねりの原因は髪のダメージ同様、髪内部の水分量が足りないことが大きな原因と言えます。髪は濡れた状態が一番傷みやすく、自然乾燥ではキューティクルが開いたままの状態が続いて内部の水分が抜け出し、うねりやすい髪になってしまいます。
夏場だと、つい後回しになってしまうドライ時間は、美髪を保つヘアケアには欠かせない大切な時間です。
ダメージ対策
ダメージを受けてしまった髪の毛を修復することも大事ですが、これ以上ダメージを受けないように対策をすることも大事です。特に、この時期には紫外線による髪へのダメージは、想像よりも大きいものです。
紫外線は「ツヤ、滑らかさの低下」、「乾燥、ごわつき」、「ヘアカラーの褐色」の原因でもあります。正しい髪の紫外線対策を実施しましょう。
「ちょい外出UV」には日傘、身体だけでなく頭皮にも日焼け止めを使用することで紫外線対策になります。帽子も紫外線対策には有効ですが、湿気がこもってしまいます。
そうすると、汗や皮脂が毛穴に詰まって炎症を起こしたり、雑菌が繁殖してニオイなどの原因を作ってしまうので、髪や頭皮の健康のためには、帽子よりも日傘を使う方がオススメです。
ダメージを受けてしまった髪の毛の補修には、髪の栄養補給とキューティクル補修ができるシャンプー&トリートメントがオススメです。
天然由来の保湿成分や、髪内部の成分を補給できる「ケラチン(タンパク質)」が配合されたシャンプー、キューティクルを補修できる成分(イソステアロイル加水分解シルクなど)が配合のトリートメントを選ぶようにしましょう。
ニオイ対策
自分ではなかなかニオイには気づけないものです。まずは、セルフチェックを行いましょう。頭皮が臭くなっているかどうかは、一人でも簡単に確認できます。
セルフチェック方法
①朝、起き抜けに枕をチェック
②頭皮を指で軽くこすり、においがするかどうか試す
どちらも、臭くなっていたら頭皮が臭い証拠です。また、臭い場合には頭皮トラブルサインでもあります。洗っているから大丈夫、ということではありません。
正しいシャンプー法を実施
髪を十分に濡らしていなかったり、シャンプーを泡立てずに頭皮につけると、頭皮を均等に洗えません。
また、シャンプーやコンディショナーをよくすすいだつもりでも、実際にはすすげていない場合があります。
利き手ではない反対側や普段から洗いにくいと感じているところは、特に気をつけて流しましょう。特にコンディショナーはしっかりすすぐ必要があります。
できるだけ頭皮につかないようになじませながらしっかりと洗い流すことを心がけましょう。