市販のヘアカラーで手軽に染めよう
髪を染める方法は大きく分けて2つあります。1つは美容院で染める方法、もう一つは市販のセルフヘアカラーで染める方法です。でも美容院で染めるのはお金もかかるし、忙しいとなかなか美容院に行く時間もとれない・・・。
そんな時に便利なのが市販のセルフヘアカラー。いつでも好きな時間に髪を染められる上、値段もお手頃なので自宅で自分で手軽にヘアカラーができちゃいます。
ただ市販ヘアカラーで不安となるのが、髪が傷みやすいことですよね。どんなヘアカラーが傷みやすいのか、逆に傷まないへアカラーはあるのかというのは気になるところだと思います。
そこで今回は傷まない市販ヘアカラーやヘアカラーで傷まないようにする方法、市販セルフヘアカラーを使う時のコツなどを紹介します。自分で染めてみたいという方は参考にしてみてください。
■参考記事:市販ヘアカラーの人気商品は?
美容院と市販ヘアカラーの違い
美容院のヘアカラーのほうが市販の物より良いというイメージはありますよね。しかし、市販品も最近はとても質が良くなったと感じませんか?
美容院の物と市販の物とでは、どこに違いがあるのでしょうか?
①薬剤の強さの違い
市販ヘアカラーも美容院のヘアカラーも、一般的に髪を染めるときは1剤と2剤を混ぜて混合液を作り、髪につけて染めていきます。
この混合液にはキューティクルを開き、髪に色素を入れる薬剤が入っているのですが、2剤に入っている過酸化水素水の濃度によって効果が変わってきます。
美容室で使う過酸化水素水の濃度は薬事法で最大6%と定められており、濃度が高ければ高いほどキューティクルを開かせる力が強く、ヘアカラー剤の浸透力が高まります。ただしその分髪へのダメージは大きくなってしまいます。
そのため美容院では髪を明るくしたいときや新しく生えてきた根元は、濃度の高いヘアカラー剤を使用し、暗めの色に染めるときやすでに染まっている毛先を染めるときは濃度の低いヘアカラー剤を使うなど、ヘアスタイルや髪の状態に応じて使い分けてくれます。
つまりその人に合ったヘアカラー剤を使ってくれるので、髪が必要以上に痛まないで済むということです。
一方市販のセルフヘアカラーは、どんなヘアスタイルでも髪質でも簡単に染められるようにするため、濃度の一番高いヘアカラー剤を使用しており、そのせいで髪が傷みやすくなってしまうわけです。
②成分の違い
市販のセルフヘアカラーと美容院のヘアカラー剤は成分にも違いがあります。まず美容院で使用されているヘアカラー剤のほとんどには、アンモニア水が入っています。アンモニア水には揮発性といって空気に触れることでアルカリ成分が薄れていく効果があります。
アルカリ成分は髪に負担になる成分なのですが、アンモニアカラー剤はアルカリ成分を空気中に逃がしてくれるので髪へのダメージが少なくなります。美容院で髪を染める際に独特の刺激臭がすると思いますが、それはアルカリ成分が揮発しているという証拠です。
一方市販のヘアカラー剤には、室内や洗面所でヘアカラーできるように刺激臭がなく、塗ったり、洗い流したりするときの扱いも楽な、モノエタノールアミンが配合されています。
モノエタノールアミンには揮発性がないため、髪にアルカリ成分が残ってしまい、どうしても髪に負担がかかりやすくなってしまうのです。
③トリートメントの違い
さらに市販ヘアカラーと美容院のヘアカラー剤には、トリートメント成分の違いもあります。実は美容院のヘアカラー剤にはトリートメント成分が含まれているものが多く、染めることで傷んでしまった髪を補修してくれる効果があります。
市販のセルフヘアカラーにはトリートメントがついている場合もありますが、これは表面をコーティングしているだけで、一時的に指通りはよくなりますが、シャンプーをするとすぐに落ちてしまいます。
このように市販ヘアカラー剤と美容院のヘアカラー剤は、中身が大きく違うわけです。手軽に使える分、市販ヘアカラーはかなりのリスクがあります。
ただそれでも圧倒的にコスパがいい市販のヘアカラーを使いたいという人も多いと思います。そんな方に市販ヘアカラーの綺麗に染めるコツやなるべく痛まないようにする方法を紹介するので参考にしてみてください。
■参考記事:自分に似合う髪色を見つけよう♪
市販ヘアカラーで綺麗に染める方法は?
まずはセルフヘアカラー前に準備しておきたいアイテムを紹介します。
①市販のヘアカラー剤
②ハケ(クリームタイプの場合ヘアカラー剤についています)
③ビニール手袋(これもヘアカラー剤に入っている場合が多いです)
④紙エプロン(これもヘアカラー剤に入っていることがあります。服を汚さないようにするためのものですが、汚れてもいい服を着たり、他のもので代用してもかまいません)
⑤タオル(首や洋服が汚れないように、タオルを首周りに巻いて使います)
⑥イヤーキャップ(耳が汚れないようにするため、ヘアカラー剤に入っている場合もあります。ない場合はラップを耳に巻き付けてもOK)
⑦肌に塗る油性クリーム(水をはじく油性クリームは髪の生え際に塗って、顔が汚れるのを防ぎます)
⑧ヘアクリップやゴム(髪をブロッキングするときに使います)
⑨新聞紙(これは床に敷いて床が汚れるのを防ぐためのものです。たたみやじゅうたんなど、あらゆる場所にヘアカラー剤がつくと色が落ちにくくなるので、注意が必要です)
ヘアカラー剤は服や床などあらゆる場所につくと取れにくいのはもちろん、1度肌について放置すると、落とすのが大変なので、なるべくカラー剤が肌についたらティッシュなどでこまめに拭き取りましょう。
①ブロッキングする
セルフでヘアカラーを行うと色のムラができてしまったり、ヘアスタイルや髪質によって思い通りの色に染まらなかったりと失敗しがちです。そこで、市販ヘアカラーでも綺麗に染める方法を紹介します。1回で綺麗に染められるように、コツを知っておきましょう。
セルフヘアカラーをする際は髪をブロッキングした方が、ムラなく染められます。最近では泡カラーのようにブロッキング不要でそのまま、髪につけて揉みこむだけのものもありますが、クリームタイプのものだとしっかり染めやすい反面ブロッキングが必要です。
泡カラーを使用するときもブロッキングしておけば、より確実にムラなく染めやすくなりますよ。