食中毒が最も多いのは油断しがちな秋!
高温多湿な梅雨~夏はもちろん、2020年は、「油断しがちな10月」が食中毒の発生数がTOPという結果になりました。
普段当たり前にしていることが、思わぬ食中毒を引き起こすこともあり、発症が少人数であるため食中毒と気づかれずに重症化してしまう危険性もあります。
健康を守るお掃除士「松本忠男先生」によると一般家庭においては、キッチンや洗面所といった水まわりでの食中毒予防が大切です。食品そのものに対するケアはもちろん、水まわりを清潔に保ち、原因菌を食事の場に持ち込まないことも重要です。
健康を守るお掃除士/医療環境管理士 松本忠男先生
フロレンス・ナイチンゲールの著書「看護覚え書」に共感し、35年間、病院の環境衛生に携わる。亀田総合病院では100人近く、横浜市立市民病院では約40人の清掃スタッフを指導・育成し、これまで現場で育ててきた清掃スタッフの総数は700人以上。現場で体得したコツやノウハウを、多くの医療施設や高齢者施設、店舗、家庭などに発信する。
布タオル&布巾が落とし穴!?
食中毒を予防するには、細菌を①つけない、②増やさない、③やっつけるの3原則が大切です。これは食材に対してはもちろん、食器やまな板・包丁などの調理器具、さらに手や食器、テーブルを拭くためのタオルにも同じことが言えます。
特にタオルは濡れた状態で放置し、細菌が増えやすい環境です。後片付けのつもりが菌を塗り広げているかもしれません。
脱・布タオルでできる!水まわりの「食中毒予防の3原則」
今日からできる水回りの食中毒予防3原則を解説します。
先生からの一言
- 食中毒は、その名の通り食事を通じて発生する症状です。一般家庭において食中毒のリスクを減らすには、食べ物自体に対するケアはもちろんですが、キッチンや洗面所といった「水まわり」を衛生的に保ち、原因となる菌を食事の場に持ち込まないことが重要です。
①つけない
湿った布ふきんは、細菌が付着&繁殖しやすいので、毎回使い捨てられるキッチンペーパーを活用し、手や食器に食中毒の原因菌が付くのを防ぐのがおすすめです。
②増やさない
濡れた布ふきんでの往復拭きではなく乾いたペーパータオル、ペーパーふきんでの一方向拭きがおすすめです。濡れた布ふきんでテーブルやキッチンを拭くと、逆に菌を塗り広げてしまうことも。
③やっつける
高温多湿になりやすい水まわりは、細菌が繁殖しやすい場所です。家族で布タオルを共有せず、毎回新しいペーパータオルを活用しましょう。
衛生的!おすすめキッチンペーパー&ペーパータオル
使い勝手のいいキッチンペーパー&ペーパータオルをご紹介します。
ペーパータオルやキッチンペーパーを取り出す際に、濡れた手やお料理中の手のままでは取りにくいという不満を解消すべく、片手で最後まで取り出しやすい「独自の取り出し口」を採用している商品です。
フィルム包装タイプのため、水まわりに置いても次のペーパーが濡れることなく、衛生的に使用可能です。