記事の目次
- 1.【はじめに】『短絡的』の意味とは?
- 2.短絡的な人の性格①考え方が単純
- 3.短絡的な人の性格②せっかち
- 4.短絡的な人の性格③自信家で傲慢
- 5.短絡的な人の性格④人の話を聞かない
- 6.短絡的な人の性格⑤おっちょこちょい
- 7.短絡的な人の性格⑥鈍感でKY
- 8.『短絡的思考』治す方法はある?
- 9.短絡的思考を治す方法①考えを文字にしてみる
- 10.短絡的思考を治す方法②納期の緩やかな仕事をやらせる
- 11.短絡的思考を治す方法③手本を見せる
- 12.短絡的思考を治す方法④『教育ディベート』をやってみる
- 13.短絡的思考を治す方法⑤時間を与える
- 14.短絡的思考を治す方法⑥口に出して教える
- 15.【まとめ】短絡的なままでいると?
さて、ここまで短絡的思考になりやすい人の性格、特徴を紹介して来ました。後半はこれを治す方法です。
前半の『短絡的な人の性格』①~⑥ではその性格、特徴の対義語についても説明しましたので、簡単な話、その対義語の通りを実績すれば、短絡的思考は治ります。
けれど、例えばあなたの後輩社員に対し「もっと論理的に考えるようにしなさい」とか「慎重に考えなさい」などとアドバイスして、効果があるでしょうか?
これで何かの改善を期待するとしたら、それこそが短絡的思考です。
その人の性格や特徴によって出来上がった行動や思考のパターンを変えさせるには、それなりの工夫が必要。指導するタイミングも重要です。
そこで後半では、前半の①~⑥に対応した、短絡的思考を治す方法、工夫を紹介して行きます。
基本的に、あなたが後輩などを『指導する方法』というスタンスで書きますが、あなた自信が短絡的思考をしがちと自覚している場合でも、立場を変えて読んでいただければ役に立つはずです。
ぜひ参考にしてみてください。
短絡的思考を治す方法①考えを文字にしてみる
物事を単純に捉えすぎ、複雑に、論理的に考える習慣がない人。
そういう人に、『もっとよく考えてみて』と言っても、どうしたいいか分からず、途方にくれるだけでしょう。
そんな人に考える習慣をつけさせるには、考えを文字にして見ることが、意外なほどよく効きます。
例えばある仕事の進め方。何通りかのやり方を書き出し、それぞれの長所と短所を書いてみます。
その中で、長所が最も魅力的で、短所がそれほど重要でないのはどれかを選ばせる。
論理的思考に慣れている人は、紙に書かなくてもこうした作業を、頭の中で自然に行えるのですが、短絡的な人には、新鮮な体験になります。
文字にするのは、本人にノートに書かせても、発言させてあなたがホワイトボードなどに書き取ってあげてもいいでしょう。
こうしたプロセスを経て取りかかった仕事は、途中で進め方がブレるのとがなく、気持ちよく進められます。
そんな経験を何度か積ませてあげれば、複雑な、論理的思考の大切さを理解してくれることでしょう。
短絡的思考を治す方法②納期の緩やかな仕事をやらせる
せっかちでスピード重視だけれど、中身が伴わない仕事ばかりする人。そんな人に、せっかちの対義語の、慎重な仕事をさせるためには、納期が短い仕事をたくさんさせていてはダメ。全部でなくていいので、企画書作成など、時間をかけてじっくり取り組む仕事をやらせてみましょう。
ただしそれを、本人に任せっきりにしては逆効果。せっかちな性格通り、短期間で片付けることを優先して考えるでしょう。
定期的に途中経過を報告させ、短絡的になっている所があれば、指摘して治してあげます。
その時、よくできている所を誉めてあげることも忘れずに。何度も直されてばかりだと、どんな優秀な人でもストレスがたまり、意欲が低下するからです。
こうして完成した仕事。その充実した出来映えに、本人がいちばん驚き、それまでにない満足感を得るはず。
こうした経験を何度かすれば、仕事にじっくり取り組んで作り上げる面白さに気付き、スピード重視の考え方を治すことに繋がって行くはずです。
短絡的思考を治す方法③手本を見せる
傲慢で自信家の人が、成果をあげ続けている時に、傲慢の対義語の謙虚さを求めても難しいでしょう。
でも、傲慢な性格ゆえの短絡的思考は、いつか行き詰まり、いい結果かが出せなくなります。その時がチャンスです。
本当に優秀な営業マンは、強気で押しが強そうに見えても、実は顧客の話をよく聞き、相手の求めに応じた会話を心がける謙虚さを持っているもの。新しい情報の収集にも熱心です。
営業系の会社なら、社内にこうしたエースと呼ばれるような営業マンが、何人かは必ずいるはずです。そうした人を探して引き合わせ、アドバイスしてもらって下さい。
傲慢な彼でも、そういう人の話なら素直に聞く気になるでしょう。
状況が許せば、そのエースの営業に同席させられれば更に効果的。
これは実際に、営業会社の上司が、部下の育成によく使う手法です。
つまり、あなた自身が手本になれず、彼を説得できないなら、他に手本になる人物を探せばよいのです。
■参考記事:職場によくいる「自分で考えない人」をどう動かす?コチラも参照!