記事の目次
- 1.【はじめに】『短絡的』の意味とは?
- 2.短絡的な人の性格①考え方が単純
- 3.短絡的な人の性格②せっかち
- 4.短絡的な人の性格③自信家で傲慢
- 5.短絡的な人の性格④人の話を聞かない
- 6.短絡的な人の性格⑤おっちょこちょい
- 7.短絡的な人の性格⑥鈍感でKY
- 8.『短絡的思考』治す方法はある?
- 9.短絡的思考を治す方法①考えを文字にしてみる
- 10.短絡的思考を治す方法②納期の緩やかな仕事をやらせる
- 11.短絡的思考を治す方法③手本を見せる
- 12.短絡的思考を治す方法④『教育ディベート』をやってみる
- 13.短絡的思考を治す方法⑤時間を与える
- 14.短絡的思考を治す方法⑥口に出して教える
- 15.【まとめ】短絡的なままでいると?
短絡的思考を治す方法④『教育ディベート』をやってみる
人の話を聞き流す癖が特徴の人に、聞き流しの対義語、『傾聴』を心掛けるようアドバイスしても、効果は薄いでしょう。あなたのそのアドバイスすら、聞き流されてしまうかも。
このタイプの短絡的な人に有効なのが『教育ディベート』という手法です。最近は学校でも取り入れる所が増えていますが、あるテーマについて、1対1またはグループ対抗で議論するゲームのことです。
例えば、『都会の暮らしと田舎暮らし、どちらが魅力的か?』といったテーマで、都会派対田舎派で議論し、勝敗を競う。本心でどう思っているかは関係なく、話す力、説得する力がある方が勝ちです。
このゲームでは、どうしても相手の発言の意味を解釈し、間違いや根拠の弱い所を攻撃しないと勝てないので、自然と話を聞く習慣ができて来ます。
そしてある程度定着した頃に、今度はあなたとその人で、具体的な仕事の進め方についてディベートしてみましょう。
今までと違った中身のある会話ができ、その人の短絡的思考を治すことに繋がって行くはずです。
短絡的思考を治す方法⑤時間を与える
おっちょこちょいな性格の人に、その対義語の“沈着冷静”をを求めるには、急がせてはダメです。とにかく、今抱えている仕事を全部取り上げてでも、時間をつくってあげること。
時間ができれば、仕事の前にひと呼吸おいて、手順を確認してから始めるようになるので、ミスは減るし、もっと効率のいいやり方はないか、自然に考えるようになります。
それでも相変わらず、軽率な判断でミスばかりするようなら…
あとは指導する側の根気勝負になります。
おっちょこちょいな人は、自己評価が低いのが特徴。ミスを笑ってごまかしながらも心の中で『どうせ私なんてこの程度だし、誰も大して気にしてないんだ』なんて思っているのです。
そこであなたは、その人の仕事ぶりにトコトン注目し、ミスをする度に、なぜそうなったか一緒に考えてあげる。何回でも、です。
おっちょこちょいな性格のために短絡的になる人は、学生の頃からこうした扱いを受けたことがないので、すごく新鮮に感じるはず。
そして、そこまでしてくれるあなたのためにも『なんとかしなくちゃ』と思うようになるのです。
短絡的思考を治す方法⑥口に出して教える
鈍感でKYな人は、その対義語、周囲の反応を敏感に察知することがニガテなので、仕事のやり方などについて周囲からヒントをもらうことができません。
ひとりだけ間違った、効率の悪い、短絡的なやり方をして周囲に笑われていても気がつかない。でも、だったら何故、周囲の人は口に出して教えてあげないのでしょうか?
一般的に、日本の仕事場は、空気が読めない人に冷淡です。気の合う仕事仲間ならともかく、仲間の輪に入って来ない人を構っている余裕はないのです。
もしあなたが、このタイプの短絡的な人を指導する立場なら、本人に察知させようとはせず、口に出してハッキリと考えるヒントを示してあげるだけで十分です。
鈍感な性格の人は、愚直、パッとしないけど真面目で一生懸命な人が多いので、ヒントをもらえばちゃんと論理的な考え方ができるようになる。他のタイプの短絡的な人より治すのが簡単なのです。
それなのに、周囲のサポート不足によって『仕事ができない人』になっているとしたら、もったいない話ですよね。
【まとめ】短絡的なままでいると?
いかがでしょうか?
この記事ではここまで、短絡的な人の性格、特徴と、治す方法について書いてきました。では、この短絡的思考を治すことをせずにいたら、どうなるのでしょうか?
思考が短絡的になるのは、いくつものやり方や原因を思い付くのが大変だから。でも、年をとって経験を積むと、過去の自分の失敗や見聞きした話から、さほど苦労しなくても他の選択肢を思い付けるようになる。つまり、若く経験が乏しい人ほど短絡的思考になりやすいのです。
それでも中には年配になっても、短絡的なままの人もいます。そういう人が年功序列的に課長などの役職になり、課の方針や仕事量を決めるようになると、部下は非常に迷惑します。よく考えずにできもしない目標を立てたり、仕事を安請け合いして来たりするからです。
将来そんな迷惑なベテラン社員にならないためにも、若い今のうちから、短絡的思考は治すようにした方がいい。
全部が全部という訳には行かなくても、特に重要な仕事を任された時は、ちゃんと筋道を立てて論理的に考えて、いい仕事をするようにしたいものですね。