赤の種類、あなたはいくつ知っていますか?
秋冬シーズンのファッションアイテムには欠かせない、人気の色である赤。
情熱的で色鮮やかな赤色は、日本の国旗である日の丸にも使用されていますから、私たち日本人にとって最も深く関わりのある色だと言えますね。
そんな日本を象徴する赤には、古くから愛され、日本語で名前がつけられた伝統的な種類の赤色も多数存在しているのですが、知っている色はありますでしょうか?
ファッションで取り入れられる赤色には、外来語のカタカナ表記のものが多く存在しますが、日本人が古くから愛してきた和の名前がつけられた伝統的な赤色の種類というのも、日本人としていくつかは知っておきたいですね。
今回は、そんな日本で愛される伝統的な赤色の種類や、ファッションなどでも使用される種類など、全部で8つの赤系統の色をご紹介したいと思います。
色見本なども合わせてご紹介していきますので、赤色が好き、色に詳しくなってセンスを磨きたい!という方は是非見てみて下さい。
知っていると、いつか得する?!雑学を身につけて、知識からファッショナブルな人になりましょう!
■参考記事:赤のフットネイルが熱い?コチラも参照!
雑学*赤の種類の名前と色見本【基本的な赤】
日本人にとって馴染み深い赤色ですが、まずは一般的に赤色と呼ばれているものからみていきましょう。
赤色というのは、漢字表記だけでも「紅」や「朱」など、数種類の漢字が存在しています。
この表記の異なる赤は、表している漢字によって若干の違いなどはみられるものの、一般的な赤として認識される場合がおおいです。
赤の語源は、「明るい」という言葉から派生したものだと言われています。そんな明るい赤が国旗に使用されているのは、めでたいですね。
ですが、日本の国旗である日の丸に使用されている赤は、「紅」と表記されるのが正しいようです。
色味は、少し紫帯びたような色味である紅色が、日の丸に使用されています。
ちなみに、日本の国旗である日の丸は、正式には日章旗と呼ばれていますので、こちらも合わせて日本人として是非知っておいてほしい雑学ですね。
雑学*赤の種類の名前と色見本【真朱】
続いては、真朱(しんしゅ)と呼ばれる赤系統の色の種類についてみていきましょう。
こちらも日本の伝統的な色として、よく挙げられるものになっています。
一般的な赤と比べて真朱色は、少し黒みがかったような深い色合いであることが特徴です。
しかし、その鮮やかは衰えることなく、日本らしい上品な色合いが印象的ですね。
この伝統的な真朱という色は、朱丹を元にした天然顔料で、歴史の授業でも習った記憶のあるでしょう奈良時代末期に成立した和歌集「万葉集」にも登場しています。
日本では縄文時代からこの顔料が発掘されていたという歴史もあり、古くから日本人にしたしまれてきた伝統を感じる赤色になっています。
いろえんぴつなどによく入っている朱色と混同してしまいそうですが、真朱に手を加えた人工的な色味として、真朱色とは区別されています。
雑学*赤の種類の名前と色見本【桜鼠】
くすんだピンクのような色合いのこちらの色は、桜鼠(さくらねずみ)色と呼ばれていて、こちらもまた日本の伝統的な色として古くから親しまれています。
桜鼠色は、日章旗の日の丸部分に使用されている紅色を薄くし、そこへ薄い墨をまぜて表現される色味になっています。
墨が混じっていながらも、どこか可愛らしさとお上品さが感じられる桜鼠色には、日本人が古くからもつ美的センスが感じられる色味ですね。
この伝統的な色である桜鼠色の元となっている桜色は、先にもご紹介しましたように淡い紅色のことを指しています。
紅色を使った色の中で、最も薄い色と言われてるのがこの桜色なのです。
こちらも歴史の授業では必ず登場する「古今和歌集」という歌集で、初めて使われた色味だと言われていて、女性が頰を赤らめた状態の表現などとしてよく活用されます。