楊貴妃は容姿が美しいだけでなく、音楽や舞踏も得意だったと伝えられています。
しなやかな動きで美しいメロディを奏で、優雅な身のこなしで踊る楊貴妃は現代でいうマルチな才能があったようですね。
その多才な魅力を目の当たりにした玄宗皇帝はますます楊貴妃にのめりこむようになます。華やかな雰囲気を持つ楊貴妃に、他の女性にはない飛びぬけた魅力を感じていたのでしょう。
あまりの美貌で国を傾けさせた!?
そして楊貴妃と言えば有名な言葉が「傾国の美女」という言葉。これはあまりの美しさから国そのものを傾けさせるほどの影響を与える美女という意味で使われます。
楊貴妃の美しさに夢中になった玄宗皇帝が政務を放棄し、楊貴妃のために勝手気ままな政治をしてしまったことにより「安禄山の乱」へとつながったことからできた言葉だとされています。
美しすぎるがゆえに国をもガラリと変えてしまった女性として後世まで世界三大美女に選ばれています。
世界三大美女③ヘレネ
次は世界三大美女のヘレネについて見ていきましょう!
ヘレネはギリシャ神話に登場する女神です。今日まで伝えられている話はどれも壮大な内容ばかりです。
実父はゼウス、実母はネメシス
ヘレネはギリシャ神話に登場する女神です。実父はゼウス、実母はネメシスとして生まれました。
ゼウスは全知全能の神と言われる全てを司る絶対的な存在であり、ネメシスは同じくギリシャ神話に登場する翼を持つ女神です。
この二人を両親に持つヘレネもまたギリシャ神話において特別な存在であることが分かります。
地上で最も美しい女神
ヘレネは成長するにつれて美しさがどんどん増していき、やがて地上で最も美しい女神と呼ばれるようになります。
彼女の結婚に際してはギリシャ中の男性が集まったとされています。そのたくさんの男性の中からヘレネはギリシャの英雄であるメネラーオスと結婚します。
一時的な恋愛感情でトロイ戦争を巻き起こす
メネラーオスと幸せな結婚生活を送っていたヘレネですが、イーリオスのパリス王子の訪問を受け、あろうことか彼に恋をしてしまい夫と娘を捨てて駆け落ちしてしまいます。
このことがギリシャを混乱に陥れるあの有名なトロイ戦争を巻き起こすきっかけとなってしまいます。美しい女神であるヘレネは恋に奔放な女性としても有名ですね。
美術の題材になることも多い美女
その美貌と恋に生きたドラマチックな人生から、ヘレネはたくさんの美術の題材になっています。
彫刻や絵画などでは美しいヘレネの姿や、恋に生きる艶やかな様子がいろんな画家やアーティストによって描かれています。
神話から選ばれた唯一の世界三大美女としてたくさんの人を魅了しています。
小野小町は世界三大美女ではない?
ここまで世界三大美女の3人について紹介してきましたが、人によっては「小野小町って世界三大美女じゃないの?」と不思議に思う方もいるのではないでしょうか。
世界三大美女というのはそもそも日本での俗説からきているため決まりはなく、日本の小野小町が世界三大美女のうちの1人に含まれるケースもあります。
ここでは小野小町についても少し詳しく見ていきましょう!
実は美人ではなかった?
小野小町は平安時代を生きた実在の人物です。美人だったかどうかは残念ながら文献は残っていないようです。
平安時代は成人女性は顔を見せることがなく、和歌や簾から覗く髪で「いい女」「美人」かどうか判断されていましたので、髪が美しかったというのは想像できますね。