記事の目次
- 1.おりものが大量に出る!原因は?病気なの?
- 2.おりものが大量に出る?【生理直後】
- 3.おりものが大量に出る?【排卵前後】
- 4.おりものが大量に出る?【生理前】
- 5.おりものが大量に出る?【妊娠初期】
- 6.原因を知ろう!おりものが大量に出た時に疑われる病気1【子宮膣部びらん】
- 7.原因を知ろう!おりものが大量に出た時に疑われる病気2【クラミジア頸管炎】
- 8.原因を知ろう!おりものが大量に出た時に疑われる病気3【トリコモナス膣炎】
- 9.原因を知ろう!おりものが大量に出た時に疑われる病気4【骨盤腹膜炎】
- 10.原因を知ろう!おりものが大量に出た時に疑われる病気5【子宮体がん】
- 11.原因を知ろう!おりものが大量に出た時に疑われる病気6【胃腸が弱っている】
- 12.おりものが大量に出る時の対処法1【ストレスや疲れをためない】
- 13.おりものが大量に出る時の対処法2【通気性のいい下着を身につける】
- 14.おりものが大量に出る時の対処法3【パンティーライナーをつける】
- 15.おりものが大量に出る時の対処法4【ビデは生理の時だけ使う】
- 16.おりものが大量に出る時の対処法5【膣を洗い過ぎない】
- 17.おりものが大量に出るなら、できるだけ病院で治療を!
おりものが大量に出た時に疑われる病気1つ目は、「子宮膣部(ちつぶ)びらん」です。
子宮膣部びらんは、子宮膣部の表皮が損なわれたことが原因で、下部の血管が赤く透けて見える現象です。病名らしきものはついていますが、実は病気と言うほどのものではなく、80%ほどの成人女性に見られます。
ほとんどの女性は痛みを感じることもなく、色も匂いも異常が見られません。
ただ、子宮膣部びらんだと、びらん面からの分泌物が多いので、おりもの量も多くなります。また、刺激に強くないので、タンポン挿入時や性交渉時に出血することがあります。
症状がひどくなければ、特に治療は必要ありませんが、子宮頸がんの初期段階の症状と見分けがつかないことが多いので、がん検診も受けておくことをおすすめします。
原因を知ろう!おりものが大量に出た時に疑われる病気2【クラミジア頸管炎】
おりものが大量に出た時に疑われる病気2つ目は、「クラミジア頸管(けいかん)炎」です。
クラミジア頸管炎は、性交渉によって、子宮頸管にクラミジア細菌が増殖することが原因で起こる病気で、おりものが水っぽく、茶褐色やピンクがかった色になります。
多くはおりものが増えても、自覚症状がないのが特徴です。
潜伏期間は1~3週間ほどで、症状に気づかないまま放置すると、いきなり発熱やひどい下痢に襲われることがあります。
クラミジア頸管炎は日本で最も感染者数が多い性感染症で、その感染力は非常に強いと言われています。対処が遅れるととんでもないことになるので、「変だな」と思ったら、すぐに病院に行くようにしましょう。
原因を知ろう!おりものが大量に出た時に疑われる病気3【トリコモナス膣炎】
おりものが大量に出た時に疑われる病気3つ目は、「トリコモナス膣炎」です。
トリコモナス膣炎は性交渉だけでなく、タオル、下着、お風呂、プールなどから感染するトリコモナス原虫が原因で発症する病気です。
おりものが泡っぽく、黄色から黄緑色をしており、悪臭とも言える匂いを放ちます。
トリコモナス膣炎の潜伏期間は5日~1ヶ月で、膣内で炎症が起こることで発症します。膣だけでなく、膀胱や尿道に感染することもあり、時に膀胱炎や外陰炎(外陰部の腫れや痛み)を引き起こすこともあります。
症状の強さには個人差があるものの、おりもの量が異常と感じられたり、デリケートゾーンに激しいかゆみがあったら、即座に病院を受診しましょう。
原因を知ろう!おりものが大量に出た時に疑われる病気4【骨盤腹膜炎】
おりものが大量に出た時に疑われる病気4つ目は、「骨盤腹膜炎」です。
骨盤腹膜炎は、膣を通って細菌が感染し、骨盤内の炎症が広がることで発症します。症状がひどくなると、腹膜と卵管がくっついてしまい、排卵された卵子が卵管を通過できなくなってしまいます。つまり受精できず、妊娠が望めなくなります。
骨盤腹膜炎の初期症状には、悪寒や発熱、下腹部のじんわりとした痛み、吐き気などがあります。
この時のおりものは黄色や黄緑色のような色味で、ひどい匂いを放つことも多々あります。さらに症状が進むと、便秘や下痢が起こることがあります。
また、骨盤腹膜炎は、子宮頸管炎→子宮内膜炎を経て発症することもあります。子宮に関する炎症が原因の病気が段階を踏んで発症するんですね。
原因を知ろう!おりものが大量に出た時に疑われる病気5【子宮体がん】
おりものが大量に出た時に疑われる病気5つ目は、「子宮体がん」です。
子宮体がんは子宮体部から発生したがんで、症状が初期であれば生存率90%以上と非常に高いです。万が一症状が進行すると、手術や抗がん剤治療を余儀なくされることがあります。
子宮体がんでは、血の色に近い茶褐色や茶色の水っぽいおりものが出て、性交時や排尿した時や、骨盤まわりに痛みを感じることもあります。
生理前でもないのに、血のようなおりものが見られるなら、一度子宮体がんを疑って、病院を受診した方がいいでしょうね。
原因を知ろう!おりものが大量に出た時に疑われる病気6【胃腸が弱っている】
おりものが大量に出た時に疑われる病気6つ目は、胃腸が弱っていると考えられることです。
病名がついているわけでないにしても、おりものの色や状態が普段からガラッと変わったら、ストレスや疲れが溜まっていると疑いましょう。
ストレスや疲れはホルモンバランスを乱し、排卵の有無や匂いの強弱にも影響してきます。
水っぽいおりものや、赤みのある色味で、匂いが鼻につくようなおりものが大量に出たり、逆に水気や量が極端に少ないおりものにも要注意です。
普段は見られないような、上記のようなおりものが出てきたら、リフレッシュしたりストレス発散したりして、自分自身をケアしてあげましょう。
おりものが大量に出る時の対処法1【ストレスや疲れをためない】
おりものが多い時の対処法その1は、ストレスや疲れをためないことです。
職場や家庭での人間関係のストレス、仕事や家事の疲れは、知らず知らずのうちに溜まっていきます。ストレスや疲れは、ホルモンバランスや自律神経を乱す元です。
そうすると、排卵リズムが乱れたり、生理前に月経前症候群などで体調を崩しやすくなったり、免疫力がダウンしたりします。
そうならないように、適度に運動を取り入れる、バランスのいい食事を摂る、睡眠時間をしっかりとるなどして、生活習慣を整える必要があります。
ストレス発散のためにも、自分が心から楽しめる趣味を見つけて取り組むのもいいでしょう。ちょっと遠出して、旅行するのもいいでしょう。
生活リズムを整えるにも、ストレス発散するにも、自分の好きなことを楽しむ時間を増やせるといいですね。