続いては、切ない恋を扱った号泣必至の小説をご紹介します。小説は文字しかない分、想像力が働き、世界観にのめり込むことができます。思いきり泣きたい方には、時間のあるときに一気読みすることをおすすめします。
中村 航『100回泣くこと』
『100回泣くこと』は、中村航さんによる映画化もされた小説です。プロポーズをした彼女から練習として同棲を提案され、その練習中に彼女のがんが発覚するというストーリーです。
生きたいという気持ち、抗っても進行する病、大切な人を失う悲しみが、淡々とした文章で綴られています。
悲しみに沈むと同時に、大切な人に何をしてあげられるのか考えさせられます。
宇山 佳佑『桜のような僕の恋人』
『桜のような僕の恋人』は、宇山佳佑さんによる恋愛小説です。カメラマンを目指す青年と、急激な速さで老いていく病気に冒された女性との恋愛が描かれています。
老いていく姿を見せたくない、でも彼に会いたい。その葛藤に共感しない女性はいないのではないでしょうか。死を見据えた人が残される人を思う気持ちにも、涙を誘われます。
結末がわかっていても泣ける小説です。
平野 啓一郎『マチネの終わりに』
『マチネの終わりに』は、平野啓一郎さんによる切ない恋を描いた恋愛小説です。
物語は、クラシック・ギタリストの主人公がフランスのRFP通信の記者と運命的な出会いを果たすところから始まります。お互いに惹かれ合うも、記者の彼女には婚約者がいて、その後もすれ違いが二人を引き離す、切ないラブストーリーです。
▼おすすめの恋愛小説は、こちら。
切ない恋の気持ちに浸りたい!おすすめの切ない恋の漫画
続いて、切ない恋をじっくりと堪能できる漫画をご紹介します。複雑な恋模様や許されない恋など、切なさや苦しさが心に沁みる作品ばかりなので、泣きたいとき、没頭したいときに一気読みしてみてくださいね。
羽海野チカ『ハチミツとクローバー』
『ハチミツとクローバー』は、登場人物が全員片思いしているという切なさでいっぱいの漫画です。
叶わないとわかっていても近づきたい気持ち、わかっているからこそあふれる涙、成就しないとわかっていても告白する思いなど、それぞれの片思いに共感し、感情移入してしまいます。
美大が舞台ということで、恋愛だけでなく芸術的な才能にもスポットが当てられています。