近所付き合いは面倒くさいけれども大切なものです
ご近所付き合いというのは、何かと面倒臭いものですよね。
ニュースでもご近所トラブルから起きた事件もしばしば報道されることからわかるように、ご近所付き合いには何かと厄介なトラブルが起きがちなモノ。
引っ越すまでご近所にどんな人が住んでいるのかわからなくて、何かと悩みが尽きないものです。
苦手とする人も多いのがご近所付き合いですが、それでもどこに引っ越しても地域のお付き合いというものはついて回るモノなので、悩みがあっても逃げるわけにはいきません。
この記事では、悩みが多くて苦手とする人も多いご近所付き合いを、より快適にするためにはどうしたらいいのか、ご近所付き合いで起きがちなトラブルやコツやマナーについてお伝えします。
近所付き合いが大切のはどうして?!
いろいろなトラブルなども起きると言われることもあるご近所付き合いは、苦手に感じていたり、いろいろと悩みを抱えてしまう人も多くて、近所付き合いをしないで済むならしないに越したことはないと感じる人もいます。
しかしやはり地域で暮らしていくためには、どうしても近所付き合いはしないというわけにはいかないものです。
一人で人里離れた山奥や無人島で暮らすのならそれでもいいのですが、どうしても仕事や生活のことを考えたら、都会でも田舎でも、どこかしらの地域のコミュニティの中で夫婦で生活をしないでは、生きていくことはできません。
住宅街よりもご近所付き合いが薄そうに感じるマンションでも、ほとんどのところで自治会を組織して、コミュニティとしての役回りをお互いにしているものです。
私たちが生きていくためには、街や村、マンションなど、他の人も生活している場所に家を構えて、ご近所付き合いをしながら生活していくしかありません。
近所付き合いが大切な理由
私たちの生活から切っても切り離すことができないのがご近所付き合いならば、やはりお互い様の精神で心地よく生活できるように、最低限の気遣いというものはしたいものですよね。
それではどうしてご近所付き合いが大切なのか、その具体的な理由についていくつか見ていきましょう。
【近所付き合いが大切な理由①】非常時の助け合い
近所付き合いが大切な理由の1つ目は、非常時の助け合いです。「遠くの親戚よりも近くの他人」という諺もありますよね。
何か困ったことが起きた時には、いちばん真っ先に頼れるのは近くのご近所さんなのです。
例えば一人暮らしをしている人が、強烈な腹痛で自分で救急車も呼べない時に、隣に住んでいる人がうめき声を聞いて駆けつけてくれる、ということがありますよね。
また私の家は東日本大震災で震度6を記録した地域でした。
津波や建物崩壊といった大きな被害は出ませんでしたが、水道が断水して数週間復旧しないということがありました。
しかし、水道しか引いていなくて困っているお家には、井戸を持っているお家が、井戸を使わせてあげている光景が見られました。
自分の力ではどうにもならない困ったことが起きた時には、ご近所同士の助け合いというものが本当に大切になります。
でもこうした非常時の助け合いができるのは、普段、良好なご近所付き合いを積み重ねているからこそですよね。
【近所付き合いが大切な理由②】子供の見守り
近所付き合いが大切な理由の2つ目は、子供を地域で見守ってもらえる、ということです。
放課後や休みの日となると、ランドセルを放り投げて外へ遊びに出かける子供も多いですよね。
友達の家の中だけではなく、公園や路地で子供が遊んでいることもよくあります。
そんな時に、近所の知っている人が、子供を何気なく見守っていてくれたりします。危ないことをしている子供がいたら声を掛けてくれたりもします。
また登校時や下校時に知っている子供が通ると、何気なく通学路を見守っていてくれる人もいます。
夫婦や学校の先生が子供を四六時中見張っている訳にもいきません。ご近所付き合いの中で、ご近所の人と顔見知りになる中で、知っている子供は地域の子供として見守ってくれる人が出てくるのです。
こうった子供の何気ない見守りも、普段の良好なご近所付き合いがあってこそなのです。
ご近所の人だって、毎日、子供や親が挨拶をしてくれる子供は見守りたいけれども、険悪な仲の家の子供は見守りたくないのは、人の気持ちとして当然のことだと思いませんか?!
【近所付き合いが大切な理由③】トラブル防止
近所付き合いが大切な理由の3つ目は、良好なご近所付き合いをしておくことで、余計なトラブルを回避できる、というものです。
人は自分と仲がいい人のことは、多少ムカつくことがあったとしても、割と簡単に許すことができるものです。
しかし、同じことを仲が悪い人にやられると、腹が立って腹が立って仕方がなくなる、という経験は誰にでもありますよね。
これはご近所付き合いでもいえることなのです。
どうしても地域で生活をしていると、子供の泣き声や夫婦喧嘩の怒鳴り声、ペットの騒音や匂い、ごみ出しのトラブルなど、何かしらご近所さんにご迷惑を掛けたり掛けられたりするものです。
そういう時に、不思議と普段から良好な関係を築いている人とは、「お互い様」という気持ちで簡単に許せるものなのですが、そうでない人だと、同じことでも頭にきて喧嘩してしまうことがあります。
同じトラブルを起こした時に、お互い様だと言って簡単に許してもらえるか、後々に禍根を残すのか、普段のご近所付き合いが命運を分けるのです。
【近所付き合いが大切な理由④】有益な情報の交換
近所付き合いが大切な理由の4つ目は、良好なご近所付き合いができていると、有益な情報を教えてもらえるようになる、ということです。
例えば近所のスーパーの安売り情報だったり、近所で犯罪が起きた時の情報だったり、ご近所付き合いをちゃんとしていると、知っておいた方がいい情報を回してもらえたり、こちらから気軽に回したりすることができます。
私も子供が幼稚園に通っている時に、同じ小学校区で重大事件が起きて犯人が逃亡したことがありました。しかし幼稚園は小学校区ではないところだったので、幼稚園からは犯人逃亡の情報が回ってきませんでした。
上の子供が小学校に通っている、ご近所のママ友さんが小学校から回ってきたと犯人逃亡の情報を教えてもらえて、家に鍵を掛けて警戒することができました。
普段のお付き合いがないと、こういった情報を回してもらうこともできないので、普段からご近所付き合いは大切にしましょう。
近所付き合いはトラブルが付き物
ご近所付き合いが大切だということはわかってもらえたかと思いますが、どんなに気を遣っていても、ご近所トラブルというのは起きてしまうものですよね。
私は自分の実家が田舎の大きな家だったので、子供の頃はご近所のことを気にしないで生活できたのですが、大人になって住宅街に住むようになると、何かと気を遣わなくてはいけないことが多いことにびっくりしました。