いとこ同士でも結婚はできる！いとこ婚ならではの悩みとは？

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「いとこのお兄ちゃんに憧れてた」
「子供の頃からずっといっしょで、思えば初恋の相手だったかもしれない」
「好きになった人がたまたまいとこだった」

多くの場合、いとこは子供の頃いっしょに遊んだ大好きな存在としてインプットされていきますが、成長してから恋愛関係に発展し、そのまま結婚へといきつくケースもあるようです。

なんとなく世間の風潮として風当たりが強そうな「いとこ婚」ですが、恋愛関係の段階ならともかく、結婚を考えるいとこ同士の当人たちもいろいろ悩みがあるようです。

気になる「いとこ婚」の実際を、法律、世間の声、データなどから調べてみました。

日本の民法においては、三親等以内の結婚が禁止されています。いとこは自分から見て
「親の兄弟姉妹の子供」という関係の四親等です。
四親等以上離れていて、かつ直系でさえなければ血族同士の結婚は認められており、法律的には結婚が可能です。

家系や身分という限られた範囲で結婚相手を探す必要のあった江戸時代までは、いとこ同士の結婚である「いとこ婚」は決して珍しいことではありませんでしたが、広い範囲で自由に恋愛・結婚相手を選べる現代では人々の意識も変わり、問題がたくさんあるようです。

結婚において、相手方の親族との付き合いというのは大きな悩みのタネです。しかしいとこ同士で結婚した場合、親族という顔なじみなので、その煩わしさがほとんどありません。冠婚葬祭や年末年始、お盆の集まりなどで次々と悩みが出てくるということはなさそうです。

さらに、大体のいとこは子供の頃からの顔なじみという場合が多いです。小さい頃からお互いに知っている仲なので、いまさら取り繕ったり、変に気を遣ったりということがなく、自然体で過ごせるでしょう。恋愛期間を経ているならなおさらです。

恋愛時代には見えなかったけど、結婚後に「何、この人！」「こんな人だとは思わなかった！」という悲劇に見舞われることはなさそうです。

自然に恋愛感情が芽生えて、自然に結婚を意識するようになっただけなのに、いとこというだけで世間の風当たりが強い…。

法律で恋愛も結婚も認められているはずなのに、結婚する当の本人たちの気持ちの問題だけではどうにもならないケースに陥りがちなのが「いとこ婚」。
そこに立ちはだかるのは世間の偏見という大きな壁のようです。

では、「いとこ婚」に対する世間の声は実際どうなんでしょうか？

法律では禁止されていないものの、実際にはやめた方がいいとかいろいろ言われるようです。
実際どんな声があるのでしょうか？

感覚的なものが大きく、「あり得ない」「気持ち悪い」という感情が先立つようです。

特に小さい頃からコミュニケーションを蜜にとるような間柄であれば、なおさらその感情は大きいかもしれませんね。

本人たちは覚悟の上で結婚を決めたのでしょうから、それについていろいろと思うことはない、という声もあります。

祝福して、何かあれば自分にできることをしてあげる、それだけなんでしょうね。でも、自分の子だったら反対するという人もいます。

他にも「あまり考えたことがない」「法律で許されていることだし、特になんとも思わない」という意見もあります。

「リスクがある」「兄弟姉妹と感覚的に変わりがない」ということで敬遠する人はいるようです。

かなり血が薄くなっているいとこなら大丈夫だと思うけれど、2代以上離れてないと不安という声もあります。

血縁関係としては近いので、出産時に何かあった時には親にうるさく言われそうと思う人が多いようです。

もし血筋が定かでないなら、遡って近親婚がないかも調べた方がよさそうです。

いとこ同士で結婚している親族もいるけれど問題ないというケースもあれば、いとこ婚を繰り返した家の子供に障害が出ているということもあります。

いとこ婚だから必ず子供に障害が出るというわけではありませんが、もし遺伝上のリスクがあるのが初めからわかっているのならば、子供は作らないと決めておく必要はあるかもしれません。

「いとこ同士の結婚＝障害児が生まれる」という図式が必ず成り立つわけではありません。しかし、障害のリスクが高まるというのは事実のようです。

イギリスで行われた研究では、いとこ婚から生まれた子供の遺伝子に影響が出やすいという結果がでました。いとこ婚の間に生まれた子供の遺伝子に異常が発生するリスクは通常の2倍ほどになったとそうです。
他にも身内内で繰り返し結婚を続けていた場合、10分の1の確率で障害児が生まれてくるという説もあります。

ただ、いとこ同士の結婚がそこまで障害児の生まれる可能性が高いのであれば、そもそも法律で認められていないはずです。

逆に、身内婚でなくても子供が障害を持って生まれてくる可能性もありますし、いとこ婚でも「赤ちゃんは至って健康で、すくすく成長しています」という場合も多々あります。

いとこ婚だからと言って、それほど思いつめる必要はないと思います。

政治家であり、弁理士でもあります。第94代内閣総理大臣も務めました。
1970年の冬に姫井伸子さんと結婚しました。

小説家でエッセイスト、そして雀士でもあります。「離婚」で直木賞を受賞しました。
1970年に母親同士が姉妹の黒須孝子さんと暮らし始め、1973年には結婚しました。

20世紀最大の物理学者です。
最初の妻ミレーバと離婚したと同時に、いとこにあたるエルザと結婚しました。

幼い頃から付き合いのあったいとこのエマと結婚しました。
10人もの子宝に恵まれたそうです。
ちなみにダーウィンの姉はエマの兄と結婚しています。

ロシア帝国出身のピアニストであり、作曲家であり、指揮者でもあります。1902年にいとこのナターリヤ・サーチナと結婚しました。当時いとことの結婚には皇帝の許可証が必要でしたが、叔母の力添えで無事に許可を得ています。

「直系血族」とは、自分と直系の関係にある人のことです。具体的には父母、祖父母、曽祖父母、子、孫、ひ孫、玄孫といった人のことを指します。

「傍系血族」は同じ祖先（父母や祖父母）から分かれ出た人のことを指します。具体的にはいとこ、叔父、叔母、甥、姪、いとこの兄弟のことです。

直系血族とは全員結婚することができません。一方で傍系血族は三親等内の結婚が禁止されているだけで、四親等以降の傍系血族とは結婚可能です。

「直系姻族」とは、自分の配偶者の直系血族、および自分の直系血族との配偶者のことを指します。具体的には配偶者の両親や祖父母、自分の子どもや孫の配偶者などです。

自分の養子やその養子の結婚相手、養子の子や孫、ひ孫、およびそれらとの結婚相手と、養親、その祖父母などとは結婚できません。少し複雑ですが、自分の養子に近い関係の人とは結婚できないケースがあると覚えておきましょう。

自分と相手の血縁の関係性がどういった関係なのか、きちんと確認しておく必要があります。いとこ同士の結婚は認められていますが、「4親等以上離れている」ことと、「血族関係が直系でない」ことが結婚できる条件であることを確認しておきましょう。

まったくの赤の他人同士が結婚して子供が生まれる時に比べて、いとこ同士では遺伝病の確率が高くなるリスクがあります。
劣性遺伝子を持っている確率が高いからという理由がありますので、いとこ婚を考えている人は頭に置いておいたほうが良さそうです。

いとこ同士で離婚した場合、親戚の結婚式や法事、ことある行事ごとには顔を合わせなければいけないので、お互いとても気まずい思いをすることになります。離婚する際にはそれなりの覚悟をしなければなりません。

いとこ同士の結婚に偏見を持つ人も、少なからずいることでしょう。場合によっては、悪いことをしているわけじゃないのに変にコソコソする羽目に陥ることもあるかもしれません。

親から反対される可能性が高いという以外にも、いろいろな悩みや問題が出てくるかもしれません。わが子の結婚相手がいとこということに驚いたり、複雑な気持ちになる親もいるでしょう。

当人同士であれば、たまたま仲のいい親戚として育ってきただけのいとこ同士。しかしいとこ婚には、通常の結婚とは異なるリスクや負担が生じるのは否めません。

結婚を意識するほど心から愛する人と巡り合えるなんてことは、一生のうちにそうそうあるものではありません。結婚を考えるには周囲の理解はもちろん、二人の覚悟も求められます。

いとこという枠組みを超えて、結婚そのものについて考えてみるのもいいかもしれませんね。