裏ピースの意味は？海外では裏ピースがNGなのです！【危険】

皆さんはハンドサインの意味が世界共通であると勘違いしていませんか？
世界には何ヶ国語もの言葉があります。
外国語の発音が同じでも日本語とは意味が異なるケースがあることはご存知ですよね？同じようにハンドサインにも同じ手の形であっても日本人と外国人とでは意味の感じ方が異なるケースがあります。

そして、その代表ともいえるハンドサインが裏ピースなのですよ。

ここでは、日本の暮らしに裏ピースサインが浸透した理由と海外で行うと危険な裏ピースサインの意味をご説明します。

裏ピース以外にも海外では注意が必要なハンドサインがあります。
日本人の間では一般的に使われるハンドサインでも外国人の間では相手を侮辱する意味になってしまう危険なハンドサインがたくさんあるので詳しくご紹介しますね。

特殊なケースですが悪気は無くても病気が原因で裏ピースサインを行ってしまう方もいます。
理解してあげてほしい症状なので最後にご説明します。

日本の暮らしの中でピースサインと同じような意味で裏ピースサインが使われるようになった一番の理由はプリクラの流行です。

若い女性は「小顔に見える！」とあごのラインをかくして強調するために裏ピースサインを顔の近くで作って写真を撮るようになりました。

もうひとつの理由はテレビ放送です。
テレビ番組では外国人のパフォーマンスを真似して芸人さんやアーティストが裏ピースサインをカメラに向けることが多々あります。

過去には、公共放送の有名な音楽番組でラップを歌うミュージシャンがカメラに向けて裏ピースを行った放送もありました。
その放送は日本で問題視されることも無く、ダンスの一部のように紹介されてしまったことによって海外では悪意のある意味があるにもかかわらず日本の暮らしに浸透してしまったのです。

日本の暮らしの中では悪意を持たない裏ピースサインですが、その由来は中世ヨーロッパ時代にさかのぼります。

この歴史は現在も影響を残しており、イギリスとフランスのちょっとしたわだかまりの原因ともなっています。
諸説あるためその原型がピースサインだったのか裏ピースサインだったのかはっきりとしていませんが、イギリスでは現在も裏ピースサインが悪意を持つハンドサインであることは事実です。

1294年頃から始まった百年戦争でイギリス（イングランド）軍の弓兵隊はロングボウという弓を使っていました。

この弓は飛距離や貫通力に優れていて敵国のフランス軍に対して大きな戦果をあげることができたのです。
そのため、イギリス軍の弓兵隊がフランス軍に捕虜にされると二度と弓を引けないように利き手の人差し指と中指を切り落とされることがあったそうです。

そんなフランス軍に対してイギリス兵は相手に屈せずに誇りを持って任務を果たす気持ちを表現する手段として「切り落とせるなら切ってみろ！」という意味合いの裏ピースサインを行ったのです。
その結果、裏ピースサインはイギリス軍がフランス軍を挑発するときのサインとして広まったのでした。

時間が経過すると意味が変化してゆき、イギリス、オーストラリア、アイルランド、ニュージーランドなどでは手の甲を人に向けてピースを作る裏ピースサインが欧米の中指を突き立てる性的な侮辱のハンドサインと同じ意味で使われるようになりました。

意味を知ると女子高生の頃の自分が恥ずかしくなりますね…
小顔になるからと言って裏ピースサインで写真を撮影している女性は、一刻も早く意味を知ってやめるべきですよ。

外国人から見ると裏ピースサイン以外にも気をつけるべきハンドサインがたくさんあります。
日本人として暮らしている生活の中では何気なく使われているハンドサインでも海外で暮らしている場合は相手を侮辱している行為とみなされてしまう場合もあります。
しっかりと理解して、自分の意思と反した行為ととられないように注意しましょう！