口の端が切れる…治らないの?予防法は?
気がつくといつの間にか口の端が切れていて、食べる度に痛いし本当にイヤ。口のまわりは食べる時に絶対に動かすし、一度切れてしまうとなかなか治らないので厄介ですね。
口の端が切れる症状は「口角炎」と呼ばれています。文字通り、口角が炎症を起こしている状態です。昨日までは何ともなかったのに、突然口の端が切れるという人もいるでしょう。
特に口角まわりを傷つけた覚えもないのに、突然口の端が切れたらびっくりしますよね。実は、口の端が切れる原因は物理的なものでなく、ストレスなど精神的なものが左右していると言われています。
では、いっしょに口の端が切れる原因と、治す方法・予防方法をチェックしていきましょう。できるだけ早く、辛い痛みからはおさらばしたいですからね。
暮らしの中で口の端が切れる原因1
【ビタミン不足】
ビタミン不足と聞くと肌荒れのイメージがありますが、実は口角炎にも影響があります。人間が生きていくには、ビタミン摂取は必須ですが、特にビタミンB2やB6不足が口角炎を引き起こすと言われています。
ビタミンB2が不足する最たる原因は偏食です。お菓子や炭水化物ばかりなど、ひとつの栄養素に偏った食事はビタミン不足に直結します。
さらに糖分のエネルギー源はビタミンB2ですから、甘いお菓子をたくさん食べると、ビタミンB2が大量に消費されてしまいます。
しかもビタミンB2は体内に長くとどまっていられないので、必要分以外はすぐに体外に排出されてしまうので困ったものです。
ビタミンB6が不足していると、貧血を引き起こしやすくなるので、動物レバーを積極的に摂るようにしましょう。
■参考記事:元気が出る食べ物はコレ!コチラも参照
暮らしの中で口の端が切れる原因2
【ストレス・疲労による細菌の感染】
ストレスや疲労は、自覚症状がなくとも免疫力をダウンさせます。ストレスを上手に発散できないと、まるでストレスが溜まっているサインのように、口角炎が現れることがあります。
免疫力がダウンして恐ろしいのは、元気であれば害のない細菌やカビが、繁殖しやすくなることです。代表的な細菌がカンジダ菌です。
カンジダ菌は普段から体内に棲息している菌ですが、免疫力がダウンすると、なぜか宿り主の体を攻撃し始めます。
また、口の中が極度に乾燥するドライマウスの状態も、カンジダ菌の繁殖勢力を強めます。ドライマウスも同じく、ストレスや疲労が原因と言われています。
カンジダ菌が攻撃を開始することで口の端が切れるのです。
暮らしの中で口の端が切れる原因3
【アトピー性皮膚炎】
現代人に増えているというアトピー性皮膚炎は、肌の乾燥を引き起こします。特に空気が乾燥しやすい冬場は、口の端が切れる原因を作りやすくなります。
と言うのも、冬場の寒さによる乾燥は、免疫力がダウンしていると、肌の水分量や皮脂の分泌量を減らしてしまいます。
そうすると細胞間に隙間ができて、角質がパクっと割れてしまいます。割れた角質にカンジダ菌の攻撃やちょっとした刺激が入り、口角炎を発症しやすくなります。
肌の回復力がダウンしている限り、同じ症状を繰り返しやすくなります。それが「片方治ったと思ったら、反対側も同じ症状になってしまった」といった悪循環につながります。