妊娠していない場合は女性の基礎体温は2つの一定の周期で変化をしていました。
しかし、妊娠した女性の場合は黄体ホルモンが出続けるため基礎体温が上がった高温期の状態が続きます。
妊娠初期の高温期は14週目以降に落ち着いてくる
この妊娠初期の高温状態は胎盤が完成する14週目ごろには落ち着き、それ以降は低温期に入ります。
しかし、あくまで体温が14週目に下がるのは個人差があります。
今回は14週目以前の4~6週目の段階でも基礎体温が下がってしまう原因の一部を取り上げていますが、心配な人や、あまりに早い段階で体温が下がっている場合などは病院で診てもらうことをおすすめします。
妊娠初期に基礎体温が下がる6つの原因
妊娠初期の体温変化の中で基礎体温がガクッと下がることもあるとお伝えしましたが、その原因は何なのでしょうか?
また、妊娠していても基礎体温が下がる場合と妊娠していなかった場合の基礎体温の低下の違いとは?その見極め方も解説します。
原因1:インプランデーションディップ
インプランデーションディップという言葉を聞いたことがあるでしょうか?それは高温期に体温がガクッと一時的に落ちることを指します。
インプランデーションディップが起こるのは、受精卵の着床でホルモンバランスが崩れることが原因と言われており、高温期に入ってから、7~10日目頃に起こるとされています。
インプランデーションディップかどうか判断するには、下がった体温が1~2日程度で回復するかを見るようにしましょう。
ただ、インプランデーションディップがなく、高温期が続いたままで妊娠した人も多くいるので、なくてもあまり気にしないようにしましょうね。
原因2:基礎体温の計測ミス
基礎体温を測るのは、目覚めてすぐの時です。起きて体を動かす前に測らなければなりません。基礎体温を正しく測るポイントは以下です。
・毎朝同じ時間に測る
・舌の裏側の筋(舌小帯)に当てて測る
・測っている間は口を閉じ、鼻で息をするようにする
・測るのは毎朝1回きり
毎日のこととは言え、繰り返しているとポイントを外してしまい、正しく計測できないことがあります。1日だけ基礎体温が下がった場合は、なおさら計測ミスの可能性が高くなります。
正しく計測できないと、体温が低く表示されてしまうことがあるので、怪しいと思ったら、2,3日は基礎体温を測ってみるようにしましょう。
もし計測ミスであれば、2,3日のうちに高温期に戻って来るでしょう。低温期のままなら、生理が来るのを待ってみましょう。
原因3:外気温の低下による体の冷え
基礎体温を計測する時は、体を動かす前に行うことが前提ですが、冬の寒い日や外気温の変化によって、基礎体温が低くなることがあります。
また、冷たい飲み物を大量に飲んだり、夏にエアコンをガンガン効かせて体を冷やしたりすることも、基礎体温を下げる原因になり得ます。
冬に布団から腕や肩を出して計測しただけでも、基礎体温が下がったという人もいるくらい、基礎体温は外気温からの影響を受けやすいのです。
「冷えは女の大敵」というくらいですから、体を温める分には基礎体温に影響が出ることはありません。むしろ妊娠しやすい体を作るためにも、特に冬は積極的に体を温めるようにしましょう。
原因4:ストレスや睡眠不足による体調の変化
妊娠初期はホルモンバランスや体調に変化が現れ始め、妊娠4週・5週・6週と経つごとに、その変化は顕著になってきます。
体が慣れない状態になるため、普段より不安、心配といったストレスにさらされやすくなります。また、睡眠不足に陥りやすくもなります。
睡眠時間が4時間足らずだと、基礎体温を計測しても、低体温で計測されてしまうことがあります。数日かけて高温期に戻るのを待つのもいいのですが、それもまた面倒ですよね。
妊娠初期は、今後の妊娠維持のために高温期を維持すべき、とても大切な時期。できるだけ体を休めつつも、ストレスを溜め込まないように適度に体を動かし、リフレッシュすることを忘れないようにしましょう。