目の周りの乾燥には、お肌のトラブルだけでなく、肌の病気である可能性もあります。
皮膚に炎症が起きると、皮膚のバリア機能が弱って、皮膚が乾燥してしまう場合があります。
目の周りの乾燥で起こりやすい皮膚炎には、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎の2つがあります。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎になりやすい人は、もともと角質のバリア機能が弱い人なのだそうです。
接触した物質の刺激で皮膚炎を起こしやすいので、アトピー性皮膚炎の部分症状として、目の周りに皮膚炎や乾燥が起こることがあるそうです。
この場合は、激しいかゆみをともなうことがあります。
接触皮膚炎
接触皮膚炎とは、皮膚がかぶれている状態のことです。
皮膚に接触した物質によって引き起こされた皮膚炎のことです。
徐々にかゆみが強くなり、赤みが帯びてくることもあります。
その成因により、刺激性接触皮膚炎(接触した物質の刺激により起こる皮膚炎)とアレルギー性接触皮膚炎(接触した物質にアレルギーをもつ人に起こる皮膚炎)に分けられます。
目の周りの接触皮膚炎で多い原因としては、化粧品や目薬、めがねのフレームからの刺激などです。
身の回りにあるものが原因になりやすいのですね。
目の周りは皮膚が薄く、刺激に弱いので、他の部分よりも接触皮膚炎を起こしやすいのです。
また、花粉の刺激やアレルギーで目の周りに皮膚炎を起こす場合もあります。
花粉症の時期に目の周りが悪化する場合もあります。
しっかりと保湿していても目の周りの乾燥が治らない人は、医師に相談をすることも大切です。
目の周りが乾燥改善対策方法!
それでは、実際にどういう改善対策方法があるのかを見ていきましょう。
目の周りが乾燥改善対策方法!①メイクとクレンジング
目の周りの皮膚に負担をかけないためには、アイメイクをしないことが一番です。
もし目の周りの乾燥がヒドイのに、アイメイクをしている人は、一度そのメイクを止めてみるという方法もあります。
しかし多少の乾燥であれば、アイメイクをしないで出かけることはできないですよね。
かゆみもないし、薬を使うほどでもない場合は、できることから始めてみましょう。
そこで、極力目の周りに負担をかけないようなスキンケアやクレンジング、洗顔をすることで、乾燥改善対策をする方法があります。
マスカラはお湯で落とせるタイプのものを使いましょう。
またアイライナーやアイシャドウもお湯や石鹸のみで落とせるものを使うことが理想的です。
クレンジング剤を使用する場合は、ゴシゴシと擦らなければ落とせないものではなく、浸しておけば落とせるタイプのものを選ぶといいようです。
アイメイク専用のクレンジング剤やクリーム、薬を使うなど、皮膚が強い弱いなどのパーツによって、クレンジング剤を使い分ける方法も対策として有効です。
目の周りが乾燥改善対策方法!②保湿をしっかりと行う
角質のバリア機能を保っておけば、刺激から皮膚を守ることができます。
そのため洗顔後の保湿をしっかりすることも乾燥改善の対策方法です。
目の周りにかゆみが出ていないのであれば、保湿でしっかりと対策をしましょう。
保湿剤も、専用のスキンケアやクリーム、薬など刺激の少ないものを選んで使用することも大切です。
目の周りの乾燥が進んでしまっている場合には、角質のバリア機能を取り戻すことが最優先させましょう。
今は普通に使うことができている化粧品も、角質のバリアが弱くなっていくと、その化粧品自体が刺激になってかぶれてしまうようになることがあります。
今使っている保湿剤が、しみるようになったら、すでに皮膚炎を起こしてしまっています。
スキンケア用品やクリーム、薬を一度見直してみてください。
それでもしみる場合は、ワセリンを使うといいようです。
ワセリンは表面をしっかりとガードして、刺激がほとんどありません。
目の周りが乾燥改善対策方法!③部屋の湿度
目の周りの乾燥改善対策の方法には、部屋の湿度を保つことも大切です。
日本では、秋から冬にかけては特に空気が乾燥しています。
空気の乾燥は、肌表面の乾燥も引き起こします。
特に皮膚の薄い目の周りには厳しい環境です。
角質のバリア機能が低下させる原因になります。
部屋の湿度を保つには、加湿器を使用したり、洗濯物を部屋に干すことも有効なようです。
スキンケアや薬を使うことも必要かもしれませんが、部屋の湿度を保つことも必要なのですね。
かゆみをともなっていなければ、まだ薬に頼る必要はないかもしれません。
この時期には普段以上に、スキンケアで肌の保湿をしっかりおこないましょう。