女心と秋の空とはどんな意味?
女心と秋の空とは移ろいやすい乙女心を現したことわざ
女心と秋の空ということわざの使い方は、一般的に女性の心は秋の空のように晴れたかと思えば急に雨が降ってきたりと移ろいやすく、昨日と今日ではその心持ちが全くことなるものだ。
という一種の心構えのような意味合いで使われています。
これは、現代でこそ女性ホルモンが心理に大きな影響を及ぼすことがわかっていますが、昔はそういった概念がなかったことも相まって女性とは気分がコロコロと変わりやすいものだ、ということを言葉で表現しているのです。
男性からしてみると、女性の気紛れ具合にとても困惑していることもあるかと思いますが、男性と女性のこういった心理的な違いがあるからこそ恋愛においてもスパイスとなっているのです。
男性は物事を倫理的に考えることを得意としますが、女性は物事を感情的に捉えることを得意とします。
そのため、直観力が非常にすぐれていて気が移ろいがちになるのです。
女心と秋の空と同じように「男心と秋の空」も存在する
実は、男心と秋の空という言葉も存在することをご存じでしたか?
この男心と秋の空という言葉の使い方も、女心と秋の空と同じように移ろいやすいものという意味で使われます。
しかしその対象が違うのが面白い部分です。
女性にとって移ろうのは「気分」や「感情」であるため先程まで悲しみに暮れていたのに、数時間するとケロッとしていたりします。
一方男性はそこに恋愛的な感情が加味されてくるのです。
コロコロと変わりやすい秋の空模様のように、男性の恋愛も移ろいやすいという心理がありますよ、という使い方をされます。
こちらは女性からみた男性の様子を言葉に表したものです。
ものの例えとは言え、見る立場や見る性別から使い方や受け取り方が変わってくるということは、昔から人は恋愛をすると沢山悩むこともあったという何よりの証明だと言えるでしょう。
女心と秋の空の「秋」は「飽き」の掛け合わせ
女心と秋の空ということわざは、ちょっと面白い掛け合わせの言葉でもあるのです。
確かに季節感という意味では9月から11月にかけての3ヵ月が平均降水量も多いため、雨の日が多い、季節が移ろいやすいと表現されています。
そしてその他にももう一つ。
実は「秋」と「飽き」の掛け合わせているという説もあるのです。
女性は何かの対象に「飽きやすい」気持ちがすぐ他に向かってしまう、という意味も兼ね備えての「秋の空」という表現が用いられているとも伝えられています。
「女心と秋の空」を英訳すると?
ここでは女心と秋の空を意味する英文をご紹介します。
A women's mind and winter wind will change often.
「女心と冬の風は変わりやすい」
女心は秋の空と似た意味の英訳として晴れてカラリとした冬景色が広がったかと思えば突然の吹雪に見舞われる等、冬の風向きも気まぐれであるように女心も変わりやすいというたとえです。
Women are as fickle as April weather.
「女性は4月の天候のように気まぐれだ」
季節の変わり目というのは、とても天気が荒れやすい、変わりやすい時期ですね。
女心と秋の空と季節は相対しますが、この春という時期も非常に天候がコロコロと変わります。
同じように、英文では4月の天候のように、という例えとして言葉が残っているのです。