②『台北ストーリー』
1985年に制作された映画で、主演をした女優ツァイ・チンは、後にエドワード・ヤン監督と結婚したことでも知られていますね。
『台北ストーリー』は、幼馴染の男女の話です。キャリアウーマンで人生が思い通りに進んでいた女性は、ある日突然職を失います。一方、彼女の幼馴染である男性はかつては野球でビッグになる素質がありながらも今は家業を継いでいました。
女性は職を失ったことから、アメリカに行くことを男性に提案するものの、二人の運命が思いもよらぬ方向に動き始めます。何より、映像の美しさが評価されている映画でもあります。
③『ヤンヤン 夏の想い出』
2000年に放映された映画であり、カンヌ国際映画祭監督賞を受賞した映画でもあります。エドワード・ヤンの作品を観るなら外せない映画でしょう。
台北で両親、姉、祖母と暮らすヤンヤンと家族の物語です。祖母の看病疲れをする母親の苦悩、自分の恋愛に精一杯な姉、昔の恋人と再会した父親の気持ちなどが描かれています。
生きることや死ぬこと、そして家族や人への愛情を描いた作品でもあり、誰もが共感できる部分があるのではないでしょうか。まだ幼いヤンヤンの視点で描かれ、純粋で美しい作品だと言われています。
【台湾ニューシネマ】ツァイ・ミンリャン監督のおすすめ作品!
これまで多くの作品で様々な賞を受賞したことがあるツァイ・ミンリャン監督。台湾映画に触れるならば、避けては通れない監督の1人でしょう。それでは、おすすめ作品を紹介します。
①『愛情萬歳』
ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した作品です。高級マンションの一室に集まっている3人の男女が抱える孤独について描かれています。
普通の毎日の暮らしの中にある、誰もが感じる可能性がある孤独の瞬間に触れることができる映画で、見ているうちに、様々なことを考えさせられるでしょう。
②『ふたつの時、ふたりの時間』
「ふたつの時、ふたりの時間」
— びっけ (@kaostaviani) December 16, 2016
蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督
各シーンほぼワンシーン・ワンカットの構成。
簡単そうですがなかなかできません。
緻密な構図のプランニングです。
ホームでの電車の進入のシーン、絶妙です。 pic.twitter.com/b8O4mzz9wU
台北で時計の路上販売を行う男性と、これからパリに行くという女性の話です。男性は、パリに行く女性を近くに感じていたいために街中の時計をパリ時間にしていきます。
女性が近くにいない孤独を男性は抱えていたのです。しかし、女性もパリで言葉も通じないことから孤独を感じていたのです。男女の孤独をメインに描かれた素敵な作品ですよ。
③『Hole』
あんまり知られてない映画だけどツァイ・ミンリャンの「Hole」も、疫病が蔓延してる台湾の作品。でも楽しくてチャーミングなミュージカルなの。レトロな北京語の歌謡曲が頭から離れなくなる。また観たくなっちゃった。 pic.twitter.com/kM5C6UGLEq
— つる (@turu1000) March 15, 2020
1998年放映の映画で、ミュージカルの要素ももつ映画です。同じマンションに住んでいる男女の暮らし、青春要素などが含まれています。
ゴキブリ病が蔓延していたマンションで、水漏れのために空いてしまった穴。それがきっかけで結ばれる絆が物語を作り出していきます。
④『楽日』
#漢字2文字の映画タイトル#楽日
— はんみょう (@seamonsters331) December 1, 2019
ツァイ・ミンリャンの作品で、これが最も好き。全ての映画好きに捧げる一本。自分は九条シネ・ヌーヴォで観ました。 pic.twitter.com/OQaaeBdW1i