モンゴルには珊瑚の化石をアクセサリーにする文化がある?
モンゴルは、女性が装飾品を多く身に着けてきた国でもあります。イヤリングや指輪、腕輪など、重さ13kgの装飾品を毎日着ける女性もいるというほどです。
そんなモンゴルで有名な装飾品が、珊瑚。古くから、「山珊瑚(やまさんご)」「マウンテンコーラル」と呼ばれる珊瑚の化石を赤く着色して、宝飾品や魔除けのお守りとしてきた歴史があります。
海のないモンゴルでどうして珊瑚が?本当に珊瑚?と思いますよね。実は、山珊瑚は、昔海だった場所にあった珊瑚が化石となって出土したもののこと。モンゴルの山珊瑚は、モンゴル周辺が海だった太古の時代に生息していた珊瑚が、化石となって出土したものなんです。
チベットやヒマラヤ山脈が海だった頃に生息していた珊瑚だとすると、気が遠くなるほど昔のこと。そう考えると、とても神秘的ですね。
ちなみに、現在もお土産で山珊瑚の装飾品が売られていることがありますが、残念ながら、使われているのは山珊瑚ではなく、近縁の「トクサヤギ」です。そのため、本物のチベット山珊瑚は貴重なアンティークとなっています。
煌びやかなモンゴルの民族衣装に見惚れる♡
モンゴルの民族衣装は、その厳しい生活環境で人間が生きていくために作られた、とても実用的な造形です。
冬の寒さに耐えられるような長い丈と縦襟に、膝丈のブーツが取り入れられていて、乗馬中に鞭や手袋の代わりとして使い不要なときにはすぐにしまえるよう、手袋ではなく袖の長さを利用しています。
モンゴル民族は屋外で生活することがほとんどで、さらに、騎馬民族であることがうかがえますね。
世界の民族衣装は、男女差が大きいのが基本ですが、モンゴルでは男女差はほとんどありません。女性も戦いに参加して手柄を立てていたという歴史もあり、生活も男女で差異がないからでしょう。
そんな中、総重量10kg越えのアクセサリーを身に着けて、衣装の色や柄をあざやかなものにして楽しんでいたという女性たちのオシャレ心には、頭が下がります。
モンゴルの民族衣装は、着方も簡単ですし、動きやすくて実用的な上、きらびやかで見ているだけでも楽しいですね♡
その他のファッションの話題はこちらもチェック♪
- 1
- 2