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そして、女性が自ら出来る避妊の方法としてはピル(経口避妊薬)という手段もあります。
こちらは毎日欠かさず飲まなくてはいけませんし、ピルを毎月処方してもらうには金銭的にも負担が生じます。限りなく低い割合ではありますがピルには副作用があるという説もあります。
しかし、女性自身が自らの身を守る避妊方法という意味においては本当に心強い避妊方法の一つです。
もし、ピルで避妊を行いたいという希望があれば、まずは産婦人科に相談に行きましょう。
その時の体調、状況、心境を含めて産婦人科では丁寧にカウンセリングをして避妊の方法についてやピルの処方に関しても説明をしてくれる医院もあります。
外国からの輸入版ピルなどもありますが、ピルは女性ホルモンを調整する繊細な処方箋です。
自己判断でピルを服用するということは女性にとっては非常にリスクを伴うものであるということを理解しましょう。
ピルの必要性を感じた時には、必ず産婦人科へ足を運ぶことをお勧めします。
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【避妊の失敗率0.3%】低用量ピル
ここで、ピル(経口避妊薬)の驚きの避妊失敗率を発表します。
それはなんと、0.3%。一番人気である避妊具、コンドームを正しく装着した時よりもずっと避妊率が高いのです。
では、ピルとはどんなものなのか基本的な概要だけをご説明します。ピルとは経口避妊薬の別名です。
産婦人科を受診してお医者様が必要だと判断した場合にはこの避妊薬が処方されます。
基本的にはホルモンを調整し妊娠しない身体を人工的に作り上げる避妊方法です。
このピル(経口避妊薬)は毎日飲む必要があり、服用している間は一定期間おきに病院へ通う必要があります。また、繊細なホルモンを調整する処方箋ですので勝手に飲み終えてしまったり、一度に沢山飲むなど間違った使用方法をすると、体を傷つけてしまいかねないものです。
毎月一定額のお金は確かにかかりますが、避妊方法としては一番確実性が高い手段であることも確かです。
ですが、身体の影響を考えると賛否両論ありますので一概に避妊できるからと言ってこれがいいというわけではありません。
自分で勝手に判断してしまうということは自分の体に不安要素を残してしまうということになります。素人が勝手に決めては危ないので、やはりしっかりとした専門家へ相談しましょう。
避妊の為にという希望はあるかもしれませんが、自分で判断したり他の人が判断するのではなく、産婦人科のお医者様にしっかりとご相談することが大切です。
ピルは避妊を失敗しない為だけに飲まれるものではない
実は、ピルは経口避妊薬という名前こそついていますが、実は避妊の為だけに飲まれる物ではないということを雑学として知っていてもよいかもしれません。
女性には女性ホルモンという月経と密接に関係した体内物質が存在します。
このホルモンのバランスが悪い人はPMS(月経前症候群)という症状が出る人もいます。
所謂月経の体調不良が日常生活に支障がでるまでひどい人を指します。
これは肉体的なだけではなく精神的な部分も含まれるのです。
こういったホルモンが関係して起きる症状を緩和するためにもピル(経口避妊薬)を活用して避妊薬としてではなくホルモンの調整として活用するひともいるのです。
そのため、ピルを飲んでいる人が全員避妊の為に服用しているわけではないということも、知識として持っていると良いでしょう。
避妊の為にピルを飲んでいるわけではない人はどんな症状に悩んでいるのか。
PMS(月経前症候群)がひどい人などは、排卵が終わった段階(月経が来る約2週間前)には症状が出始めます。
体調面では頭痛、腹痛、腰痛、吐き気、腹部膨満感等 、精神面ではイライラ、悲観、ネガティブ思考、感情の激しい起伏、見捨てられ不安等。症状は多岐にわたります。
こういった症状に悩む女性たちも産婦人科を受診し、避妊の為ではないけれどもピルを飲んでいるケースがあります。
彼女たちは時々ピルを飲んでいるというだけで避妊のための勘違いされることもありますが、実は避妊の為ではなく、自分の持っている症状の改善の為であるということを知っていると良いでしょう。
そういった悩みを持つ人たちもピル(経口避妊薬)を用いているのです。
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【副作用注意】避妊失敗時にはアフターピルという手段も
しまった!避妊に失敗してしまった!という時もまずは落ち着いてください。
どうしても緊急性の高いものであれば対処法はあります。
不安になって動揺してしまうかもしれませんが、まずは男性女性共に落ち着くことが大切です。
そして、産婦人科を受診しましょう。避妊に失敗してしまったときも72時間以内、つまり3日以内であれば強い薬で避妊することが出来ます。
自由診療であるため自己負担額は全額ですので高額になります。強いお薬ですから体には優しくありません。ですが、どうしても緊急に避妊をしなくてはいけない場合はしっかりと対処をしましょう。
緊急避妊が終わって落ち着きを取り戻したら必ず行うこと、それは反省です。
今回は緊急避妊できたし、大丈夫だったからいいか、というものではなく本人たちの体と心守る為になぜ避妊に失敗してしまったのか。
次回からしっかりと避妊をし、失敗しないにはどうしたらよいかを2人でしっかりと話し合うことが大切です。
人は本来子供を授かる為にセックスをしますが、今も昔も愛の営みであることには変わりません。
ただし、避妊をしっかりと行うこと。失敗しないように最大限配慮をすることがお互いに愛の営みのマナーであるということを肝に銘じておきましょう。
安全日・危険日という概念は避妊失敗の元
安全日・危険日という言葉を知っている人も多いでしょう。
しかしこれらは避妊に置いては失敗の元であるという認識を持っているとよいでしょう。
安全日は言葉を変えると妊娠しやすい日。危険日は言葉を変えると妊娠しにくい日です。
「妊娠する日」や「妊娠しない日」ではありません。
基礎体温の変化を記録したり、月経周期によって「多分安全日かな?」「多分危険日かな?」と個人が勝手に判断している程度の信憑性です。
ですので、避妊という観点においては失敗する率がとても高いといえるでしょう。
人の体、特に女性のホルモンや卵巣などは機械ではないのでちょっとした刺激で排卵日がずれることもあります。
ストレス、食生活、体調によっても100%一定であることはないのです。
そのことを踏まえると、避妊する際の「安全日」や「危険日」という概念は避妊になっていないケースもあるのです。
もし「安全日だからコンドームをつけなくても大丈夫!」といった避妊方法を目にした場合は、自分の体と心の為にも信用しないことが大切です。
しっかりとコンドームを装着したり、ピルを服用するなどの対処法を取って避妊の失敗を防ぎましょう。