歯周病の原因には、口の中に残った汚れの存在もあります。正しいハミガキを学び、口の中を清潔に保つことも予防の1つです。
口臭が気になる方は、歯だけではなく舌もケアすることで口臭リスクを減らせます。舌のケアにはガーゼやタオルを指に巻き付けて舌を軽くこすったり、舌磨き用ブラシを使用したりすることがおすすめ。
ハミガキも舌掃除も口の中を傷つけることがないように丁寧に行うことが大切です。傷ができてしまったら、その傷を治そうとして分泌される浸出液も口臭の原因となります。
気になる口臭Q&A
気になる口臭Q&Aに関根先生が答えてくださいました。
Q.口臭の原因、歯周病リスクは何歳から?
A.基本的には二十歳頃からです。それまでは歯肉炎という歯茎の炎症がおこることはありますが、これはあまり臭いません。
Q.歯周病ではないはずの子供の口が臭いのはなぜ?
A.口の乾燥と歯茎のターンオーバーが大きな原因と考えられます。特に口がぽかんと空いてしまっている子供は、口の中の唾液量が減少して乾燥することによる口臭の可能性があります。
また幼いうちは歯の生え変わりなどで歯茎から出血が見られることも多いです。歯茎のターンオーバーの際に分泌される浸出液も臭いの原因になります。
Q.虫歯は口臭の原因になる?
A.虫歯そのものは臭わないことがほとんどです。
Q.歯をしっかり磨いているのに臭いが気になるのはなぜ?
A.歯を磨く際、ごしごしと強く磨いて歯茎から出血していませんか?傷を治そうとして分泌される浸出液は臭いの原因になります。
舌磨きも同様です。ごしごしこすりすぎて傷つけないよう注意してください。正しいケアの方法は歯科医院でも指導しています。
Q.人に会う直前や外出時にできる口臭対策は?
A.水を飲んだり、うがいをしたりするのがおすすめです。また、アルコールの入っている液体ハミガキでも一時的に口臭を抑えることができます。
Q.歯ブラシを交換するタイミングは?
A.歯ブラシを裏から見たとき、ブラシの毛が背から飛び出して見えたら交換のタイミングです。ブラシの毛が開いてしまうと細部まで磨くことが難しくなるため、こまめな交換をおすすめします。
正しい口腔ケアでマスクONでもキレイな吐息に♡
マスクが原因と思われがちな口臭ですが、マスク自体は直接的な原因ではないことがわかりました。
正しい口腔ケアを行うことで、口臭の原因を防ぐことができます。マスク着用が増えた今だからこそ、自分と他者、双方へのエチケットとして息がキレイな人を目指してみてはいかがでしょうか。
マスク生活も、より快適に過ごせるはずです。