判断力がない
仕事で失敗ばかりしている人の原因の一つには、仕事で何をするべきかの判断力がない場合があります。もちろん失敗の原因は仕事についての単純な経験不足や知識不足もありますが、どうするべきか迷ったときに、間違った判断をしてしまうことが最も失敗の原因になりやすいのです。
そういった人は周りや上司から仕事ができない人と見られがち。そうなると仕事も楽しくないですよね。そこで今回は判断力がない人の特徴や原因、そして判断力をつけるための方法についてまとめました。仕事だけでなくプライベートでも適切な判断力は人間関係を円滑に進めるために必要です。判断力がないと思っている人はぜひ参考にしてください。
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判断力と決断力
判断力と似たようなものに、決断力というものがあります。どちらも何かを決めるという点では同じですが、判断力と決断力の二つは微妙に違います。この記事は決断力を紹介する記事ではありませんが、判断力とは何かを明確にするために、まずは判断力と決断力の違いからみてみましょう。
決断力とは文字通り決断する力ですね。でも判断力と違って決断力にはその後の行動も伴う、という特徴があります。どちらの道に進むべきか決断したら、実際に進まないと決断力があることにはなりません。そして決断力というのは、大げさにいえば決めるための力なので、どの方向に進むか決めて、実行すればどんなに間違った決断であったとしても、それは決断です。
それに対して判断力とは状況をよく観察し、自分の知識や経験からそれを分析し、状況を整理する力がメインです。そうして状況を適切に判断したうえで、何をなすべきかを決めるのです。そのため判断力のない人が決断力だけはある場合、特にその人がリーダーだった場合には周りの人は大変です。
状況を適切に判断する力がないのに、決断力だけは高いと、間違った決定がなされることが多いでしょう。だから決断力にも前提として適切な判断力がないといけないんですね。逆に判断力はあるけど、決断力がない人の場合、いつまでも考えているだけで実際の行動には移せないということになりがちです。
判断力をとにかく決める力だと考えているなら、それは決断力と判断力を混同しています。決断力は決断と行動がその中心にあるのに対して、判断力は分析と選択が中心にあるともいえるでしょう。判断力についてみる前に、まずは決断力との違いを確認しておいてください。
判断力は低下する
判断力は生まれ持ったものではなく、自分の経験の中で鍛えてきたものです。そのため判断する機会がないと判断力も低下してしまいます。また年齢とともに低下してしまう場合もあります。年齢とともに低下する原因の一つは、年齢を重ねると自分の考えや固定観念が強くなり、判断力に必要な視野が狭くなってくるために低下するのです。
ただし判断力には知識や経験も大切なので、一概に年齢とともに低下するとも言えない部分もありますが。それでも判断力が確実に低下するのは、自分で判断する機会がなかったり、そもそも判断をしようとしない場合です。判断力には様々な能力が必要になりますが、当然判断する経験を積み重ねてないとそれらは低下してしまうでしょう。
判断力がない人の特徴
判断力を低下させないために、ここでは判断力を鍛える方法も紹介しています。判断力がない人や判断力が低下してきた気がする人は参考にしてください。ではまずは判断力がない人の特徴からみていきましょう。
判断力がない人の特徴①考えていない
判断力がない人にはどんな特徴があるのでしょうか?最も多いのは単純に考えていないタイプです。仕事で自分が何をするべきか、現在がどんな状況なのか、いまこういう行動をしたらどうなるのか。などなどの点について、何も考えずに仕事をしている人は判断力がない、仕事ができないとみなされがちです。
もちろん仕事の種類によっては判断力が必要とされないものもありますし、立場上自分で判断してはいけない状況というのもあります。でも判断力がない人はそういった状況かどうかも考えないので、自分で判断するべきではない場面で勝手に判断してしまう場合もあります。
判断力がない人の特徴②視野が狭い
判断力がない人の特徴二つ目は、視野が狭いことです。ずっと同じ環境で長く仕事をしていたり、そもそも仕事の経験があまりない場合は、その人の視野も狭くなり、判断力も低下しがちです。視野が狭いと目先のことしか考えなくなってしまいます。例えば仕事で会議の資料を作成する場合でも、視野が狭い人はとにかく作ってしまえば終わりと考えます。
極端にいえばそれだけしか考えないので、その資料が何に使われるのか、何のためにあるのか、そもそも会議の目的はなんなのか、などの自分が行った仕事の先をみないのです。そのため上司や同僚からみると、的外れの資料を作成していたり、全然会議の意図を理解していない資料になったりします。
判断力がない人の特徴③計画性がない
判断力がない人の特徴の3つ目は、計画性がないことです。いきあたりばったりで仕事をしているので、やるべき仕事の優先順位が付けられずに、大事な仕事を後回しにしたり、先にやっておいた方が効率のよいことをやっていなかったりします。計画を立て、きちんと優先順位をつけるのも判断力が必要です。そうしないと仕事の効率も低下してしまうでしょう。
またこのタイプの人は締め切りのある仕事だと、直前でばはばたすることが多いのも特徴です。ぎりぎりまで何もやっていなくて、慌てて締め切り間際に取り組むので、その分ミスも多く、結果的に仕事ができない人とみなされてしまうのです。適切に状況に合わせた計画を立てることも判断力の一つです。
判断力がない人の特徴④反省しない
続いては反省しない人です。反省することと判断力は一見関係がなさそうに思えますが、反省することは適切な判断にとってとても重要です。反省しない人は自分の過去の失敗や経験を振り返って考えません。そのため失敗の原因が何だったのかについても考えないまま、また同じような場面で、同じように間違った判断をして、失敗を繰り返すのです。
判断力というのは単に何かを決めるだけではなく、状況をみて適切な決定を行う力です。正しい判断を下せるようになるためには、過去の自分の失敗をきちんと分析して、その原因について考えておかなければなりません。そうしないといつまでたっても同じミスの繰り返しということになります。
判断力がない人の特徴⑤人の意見を鵜呑みにする
判断力のない人の特徴5つ目は、自分の意見がなく、人の意見を鵜呑みにする人です。仕事の場合だといわれたことだけしかやらないタイプの人ですね。マニュアルがきちんとあって、その通りにしていればいい仕事ならその方がいいですが、ほとんどの仕事はそうではありません。その場その場で自分で考えなければならないことも多くあります。
それに接客業の場合だと客とのやり取りの中で自分で判断して答えないといけないことも多いはず。いつもマニュアル通りの回答だと、状況によっては不快感を抱かれる場合もあります。明らかに相手に不快感を与えているのに、マニュアル通りの回答を繰り返す人は、融通が利かないというより、単に判断力がないだけともいえるでしょう。
判断力がない人の特徴⑥損をしたくない
判断力がない人の特徴の最後は、損をしたくないという気持ちが強いことです。何かを判断する際に自分が損をしたくないとか、失敗したくないという気持ちが強すぎて、積極的な判断ができないタイプですね。結局迷いに迷って自分では判断ができなかったりします。そうすると判断力がないとみなされるのです。
このタイプの人の場合は仕事だけでなく、プライベートでも何かを判断する場合に悩むことが多いようです。例えばお店に食事にいってメニュー一つ選ぶにも、すごく時間がかかったりします。お金を払う以上少しでも損をしたくないので、あれこれ考えてしまって、なかなか決めきれないんですね。
判断力がない原因
判断力がない人には共通する理由があります。今度は判断力がない原因をいくつかみていきましょう。
判断力がない原因①やるべきことを理解していない
一つ目は自分がやるべきことを理解していないため、適切な判断ができない場合です。なにをやるべきかわからなければ、当然判断のしようがありません。もしくは自分のやるべきことを勘違いしている場合も、これに当てはまります。
判断には周囲の状況や、自分が置かれている立場などを総合的に考える力が必要になります。そのため自分がやるべきことを理解していなかったり、そもそも考えていなかったりすると失敗も多くなってしまいます。本当に判断力がない人の場合は、やっぱりこれも自覚していないことが多く、自分が理解できていないこと自体理解できていなかったりする場合もあります。
判断力がない原因②自分の意見がない
自分の意見がなかったり、あまり考えたりしない人は判断力も低下しがちです。それはいつも他人の意見に合わせたり、仕事でも言われた通りのことを、言われたようにしかやらないため、自分で判断をすることが少ないからです。他人の意見をそのまま受け入れていれば、自分の判断は必要ありませんし、判断力もどんどん低下してしまいます。
判断を行うには経験も必要です。自分で様々な選択肢を考え、比較して、一番適切なものを選ぶのが判断することです。そのため普段から自分で判断する習慣のない人は、やっぱり判断力がない人になりがちです。ある日突然適切な判断ができるようになるわけではなく、それまでの成功や失敗の経験から適切な判断ができるようになるのです。
判断力がない原因③後ろ向きに考える
判断力がない人の原因3つ目は後ろ向きな性格や、心配性な性格です。なんでも悲観的に考えたり、後ろ向きに考える癖のある人は、何かを判断する際にも積極的な判断ができません。そのため確実そうな選択肢や安全そうな選択肢ばかりを選ぶことになります。もちろん状況によっては確実な選択肢を選んだ方がいい場合もあります。
でも後ろ向きに考える人は確実な選択肢しか選ばない傾向が強いので、あらかじめ判断する選択肢の幅が狭くなっています。少しでも心配な面があると場合によっては検討にすら上がらないので、積極的に考える人よりも視野も狭くなりがちです。特に新しいことや経験のないことについて判断する場合に、判断の幅が狭くなってしまいます。
判断力がない原因④経験がない
判断力がない原因の4つ目は単純に経験がない場合です。特に仕事では経験のあるなしが判断に大きな影響を与えます。そのため仕事を始めたばかりの新人の頃はある意味仕事についての判断力がないのは当たり前といえます。だから新人のころは先輩や上司がいう通りのことをやるしかありません。
経験がないのは根本的な判断をする力とは無関係なので、仕事の経験が増えてくれば適切な判断ができるようになってきます。ただしそれはきちんと自分で考えて、判断しようという意識のある人だけです。経験があるだけで判断力が付くわけではありませんが、そもそも経験のないことについては適切な判断ができなくても仕方がないと言えるでしょう。
判断力がない原因⑤知識がない
判断力がない原因の5つ目は、経験と同様に、知識がない場合です。仕事についての知識も経験と同じく、なくては判断のしようがありません。専門的な仕事の場合はもちろんですが、一般的な仕事でもある程度の仕事についての知識がないと務まりません。それに知識は経験と違って、勉強していかないと身につかない内容のことも多いので、経験はあっても知識がないという人もいます。
知識がないことは判断する際の視野の広さや、選択肢の多さとも関わります。例え仕事に直接関係のない知識だったとしても、思わぬ場面で役に立つこともあります。そのため判断力に必要な知識は、仕事に必要な専門的な知識だけでなく、広く一般教養的な内容も含むといえるでしょう。様々な分野への知識の豊富な人は、判断する際の選択肢も多いので、適切に判断がしやすいです。
判断力がない原因⑥責任感がない
何かを自分で判断するには多少なりともそこに責任が生まれます。でも判断力がない原因として、その人にそもそも責任感がなく、自分で責任を取りたくないので判断しないというパターンもあります。そういった人は普段から自分で判断することをできるだけ避けるので、判断力も身につくことはありません。
このタイプの人の場合だと、意識的に責任をとることを避けようとしているだけで、判断力がないという自覚がない場合がほとんどです。そのためいざ自分で判断が必要になった場合に、適切に判断できずに失敗を繰り返すことになります。判断力がないという自覚がないため、誰かに相談したりすることもありません。
判断力を鍛える方法
判断力は、何もしないと低下することもあります。また、もともと判断力に自信がない人でも、鍛えることができます。ここからは判断力を鍛える方法をいくつかご紹介します。
判断力を鍛える方法①イメージトレーニング
判断力を鍛えるために最も手軽に行えるのがイメージトレーニングです。仕事について様々な場面を想定して、どう対応するかについてあらかじめイメージを行います。特に起こる可能性のあるリスクについては、念入りに考えておく必要があります。そうすればいざというときの判断も、冷静で適切に行うことができます。
また様々な場面での対処方法について、常にイメージトレーニングを行っておけば、想定外のことが起きた場合の対応策も広がります。会社の社長になるような人たちは、常に仕事上のリスクと対処法を想定しています。だから会社全体に影響を及ぼすようなことが起こっても、適切な判断が下せるんです。イメージトレーニングはいつでもできるので、ぜひ真似してみましょう。
判断力を鍛える方法②上司に相談
仕事についての判断力に関してのみ言うなら、もっとも手っ取りばやいのは常に上司に相談することでしょう。相談ばかりしていたら自分の判断力がつかない、と思うかもしれませんが、何も逐一相談して支持を仰ぐわけではありません。相談というより、指示された仕事の意味や目的まできちんと上司に確認を取るのです。
仕事で必要とされる判断には、その仕事を指示したり、管理している上司の意図をくみ取ることも必要になります。もちろん今やっている仕事について、その意味や目的まできちんと把握できていれば相談の必要はないでしょう。でも実は上司の意向と違っていたという場合もあります。それを避けるために事前に確認しておくことが、仕事で適切な判断をするコツです。
判断力を鍛える方法③新しいことに挑戦する
自分で判断する機会が少ないと判断力は低下してしまいます。そのため常に新しいことに挑戦してみるのも、判断力を鍛える方法になります。仕事でも新しいことを任される機会があればどんどん挑戦しましょう。新しいことを始めるときは、判断が必要とされる場面に多く出会います。そうして自分で判断する経験を積み重ねれば、判断力は高くなっていきます。
それに新しいことを始めることは、判断力に必要な知識や経験を新しく身につけることにもなります。仕事に限らずとも、プライベートで新しく趣味を始めたり、行ったことがない場所に旅行に行ったりすることでもいいでしょう。新しいことを始めて判断する経験を積みながら、いろんなことを知って判断するための材料にもなっていくはずです。
判断力を鍛える方法④状況をよく観察する
判断力を鍛える方法4つ目は、状況をよく観察する習慣をつけることです。仕事でも自分の立場や、自分がしている以外の仕事、会社全体の動きなど、一見自分が直接関係していないようなことでも、常によく観察しておきましょう。もちろん自分の同僚や上司など、直接一緒に仕事をしている人についても同様です。
この方法で判断力が鍛えられる理由は、なにかを判断する際に必要なのが状況を適切に把握して、きちんと整理することだからです。判断力がない人が失敗する原因の一つが、状況をきちんと把握していないことです。状況の把握は適切な判断の前提になるので、この点が間違っているとほとんど適切な判断はできないといえるでしょう。
判断力を鍛える方法⑤他人の意見を否定しない
判断力を鍛える方法5つ目は、他人の意見を否定せずに聞くことです。これは他人の意見をなんでも、そのまま鵜呑みにしてしまうこととは違います。判断力のない人は考え方や視野が狭い傾向にあります。それに自分の固定観念に縛られていては、判断する際の選択肢も限られてしまいます。
判断力に必要な視野を広げるのに、一番有効なのは他人の意見や考えを聞くことです。なかには当然、自分とは全然違った考えの人や、絶対に受け入れられない考えの人もいるでしょう。でもそういった意見や考えを否定して、まったく考慮しないと、自分だけの考えに縛られて、結果的に判断力も低下していってしまいます。
判断力を鍛える方法⑥知識をつける
判断力を鍛える方法6つ目は知識をつけることです。判断を下す際に知識があるのとないのとでは、下せる判断に大きな違いが出てきます。特に仕事については、自分の行っている仕事の知識がないといけないのは言うまでもありません。でもそれ以外にも、ニュースや社会問題などについても知ったり、自分で調べたりすることで知識を増やすことはできます。
知識をつけることは様々な出来事に対して、自分の意見を考えることにもなります。自分なりの意見や考えをまとめたり、他の人の意見を知ったりすることで、単に知識だけでなく、判断力にとって大切な視野も広げることができます。そうすればいざ判断が必要になった場合に、選択肢も自然に増えるはずです。
まとめ
いかがでしたか?判断力がない人の特徴や原因、判断力を鍛える方法についてまとめました。一口に判断力といっても、そこに必要とされる能力は様々です。状況をよく観察して適切に把握したり、選択肢を広げるための広い視野も必要です。また適切な判断には知識や経験も欠かせません。判断力がないという自覚がある人は、この記事に書かれてある鍛える方法を参考にしてください。