結婚式のスピーチネタ三つの袋
結婚式でスピーチを頼まれると「何話そうかな・・」と悩むことはありませんか?真面目な話にするか、笑いネタが入った話にするか、それとも感動的な話にするか、など話のネタに困ってしまいます。
また、結婚式のスピーチを聞いているゲストも「またこのネタか・・」とスピーチの定番ネタに飽き飽きしていることもあります。
そんな結婚式のスピーチですが、今回は昔から定番ネタとして認知されている「三つの袋」について、その意味と三つの袋以外の袋も紹介します。
地域によって異なることもありますが、「堪忍袋」「巾着袋」「お袋」は一体どのような意味があるのでしょうか?
三つの袋①堪忍袋
まず1つ目は「堪忍袋」です。まず「堪忍」とは怒りを我慢すること、耐えるという意味があります。
その堪忍になぜ袋が付くのかというと、これは落語の演目の中に出てくる袋なのです。
夫婦喧嘩が絶えない夫妻に堪忍袋を作らせて、その袋の中に相手の愚痴や文句を大声で叫ぶというものです。そうすることで気持ちがすっきりして夫婦喧嘩が少なくなるという素晴らしい袋というわけです。
最後は愚痴や文句でいっぱいになった袋が膨らみすぎて緒が切れて袋が裂けてしまうというオチになります。
このようなことから夫婦は初めはいくらラブラブでも、生活をしていると必ず不満や不平が出てきてしまい夫婦喧嘩が起こってしまいます。しかし、夫婦喧嘩が度々起こるのはよくありません。
そこで、相手と喧嘩しそうになったら、堪忍袋へその不満を絶叫すればいいという教訓です。
しかし、実際はそのような袋を常備している家庭なんてありませんよね。ここで大切なのは不満や文句があってもすぐに相手にぶつけないこと、一呼吸おいて考えること、自分の思いばかりを通そうとしないということなのです。
長い結婚生活、喧嘩ばかりでは身が持ちません。それぞれが心に堪忍袋を持って生活をしようという意味なのです。
三つの袋②巾着袋(給料袋)
集金袋や月謝袋など、お金と袋とは何かと関係があります。そんな袋でお金に関する袋と言えば巾着袋なのです。
巾着袋にお金を入れて持ち運ぶなんてことは現代ではもう見かけません。しかし、江戸時代
以前まではお金や砂金などの貴重品は巾着袋に入れていました。
このことから巾着袋はお金を象徴することから、結婚に必要な三つの袋の中の一つとして言われるようになりました。
結婚に必要なのは愛情の他に、やはり経済的な安定です。愛があってもお金がないと夫婦の仲は険悪になるケースは多いです。
巾着袋は幸せな結婚生活をするために重要な袋なのではないでしょうか。
三つの袋③お袋
3つ目の袋は「お袋」です。結婚生活にお袋が必要なんて言われるとちょっとびっくりしますよね。実はここでのお袋の意味はお母さんが夫婦の結婚生活に必要ということではなく、今まで育ててもらった親に対していつまでも感謝の気持ちを忘れないようにしましょうという意味です。
ただ、現代は昔と違って両親がいなかったり、片親だったり、親子の仲が悪かったりするなど複雑な事情を抱えた新郎新婦もいます。
よって、あまりこのお袋に関するネタを結婚式のスピーチで話すのを控える方もいるようです。
お袋の話をする方は新郎新婦の事情も踏まえながらスピーチをすることが大切です。
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