「明日の月は綺麗でしょうね」の意味とは？殺すということ？

でも女の子なら「明日の月は綺麗でしょうね」と言われるよりも「月が綺麗ですね」とシンプルに言ってもらいたい！

この二つの言葉。似ているけれど意味は全く違います。前者は「殺す」という物騒な犯行予告。でも後者はなんと"I love you"！似たような言葉なのに、殺すと愛してますだなんて意味が違いすぎてびっくりしてしまいますね。

それなら断然「月が綺麗ですね」と言われたい！

でも、今まで普通に「月が綺麗ですね」って純粋に言っていた人たちもいるでしょう。それもたくさん...もしも聞いている人が勘違いしていたら...！と思うとこっぱずかしいですが、多分「月が綺麗ですね」なんて言う時のニュアンスで察しがつきますよね。

それにしても月に例えて「愛してる」と暗に伝えるとは...ロマンティック♡ですね。

でもどうして「月が綺麗ですね」が愛しているなのか？不思議ですよね。

これは文豪夏目漱石先生の無茶苦茶理論が背景にあります、無茶苦茶理論というのは現代の私たちだから思う事で、当時の人たちにはそんなに無茶苦茶理論ではなかったかもしれませんが...

この言葉は夏目漱石先生が英語の授業をしていた時に由来します。

夏目漱石がまだ英語の先生をしていた時に、一人の生徒がある訳をしました。それは英語で"I love you"のくだりを日本語訳したときの事。生徒の一人が「愛しています」と訳したところ、夏目漱石先生はその生徒を怒ったそうです。

なぜか？

夏目漱石先生の理論はこうです。「愛しています」なんて日本男児が言うものではない（怒）！と。今の人が聞いたら「この人なに言ってんの？」とおもうかもしれませんが、当時はそうだったのでしょう。その後「月が綺麗ですね」くらいに訳しておけ！と返したのだとか。

ただこの話は「そうだったらしい」という形で伝わっていますから本当かどうかは定かではありません。夏目漱石先生の性格を鑑みてこうだったのでは？という話も十分ありえます。どちらにせよなんだかロマンチックです。

■参考記事：女性が胸キュンする告白のセリフって？

実はこの「月が綺麗ですね」という言葉、ドラマのセリフなんかにも使われています。ロマンチックなこのセリフ、ドラマの重要なセリフになることが多いようです。

確かにリアルで聞くよりもドラマっぽい響きですよね。

NHKの朝ドラ「トト姉ちゃん」でもこのセリフが使われました。確か28話。

帝大生の星野さんが忘れたハンカチを常子が渡しに行ったとき、星野さんがふと月を見て「月が綺麗ですね」と常子に言います。妹の鞠子がこれを聞いて「星野さんがトト姉ちゃんを好きなんじゃないか？」と勘ぐるシーンがあります。

すぐに気づく鞠子がすごい...！

また杏と長谷川博己をメインキャストにもってきた「デート～恋とはどんなものかしら～」の中でもこのセリフが使われていました。

しかも付きの出ていない夜に突然長谷川博己が「月が綺麗ですね」と言う！にくいですねぇ。女子ウケマックスです。

そのほかにもドラマのセリフとして結構採用されているので、ちょっとラブストーリーのドラマを注意してみておくと、意味を知った今、普通のキュンがドキューンとパワーアップして聞こえちゃうはずです（笑）

「月が綺麗ですね」は歌の中にも使われています。

私が個人的にドキューンと来たのはアニメ「BORUTO」のエンディングに採用されたシナリオアートが歌う「サヨナラムーン」の一節です。

シナリオアートは男女二声ボーカルのバンド。

サヨナラムーンの歌詞は「今の愛もいずれは消えてしまうけど、失う事は分かっていても愛する気持ちは止まない」っていうような強い気持ちをうたった曲です。男女の歌声が入れ替わりたち替わりドラマを感じさせます。

こんな意味の歌詞だからバラードか？と思いきや疾走感のある曲でぐっと曲の魅力に吸い込まれていくのですが...曲の後半、突然男性の声でセリフが入ります...それは...

「月が綺麗ですね」

くぅぅぅぅぅやってくれます。曲のタイトルもサヨナラムーンですしね。胸キュンボイスなので一度聴いてみてください。