彼女の両親に挨拶する【事前準備】
彼女の両親への挨拶はとても緊張するものです。もし反対されたらどうしよう、悪く思われたらどうしようなど、様々な不安がよぎってしまいますよね。
ですが、きっちりと挨拶を済ませることで彼女の両親からも好印象に思われて、今後の関係も円滑に進めることができます。
結婚すれば家族となる彼女の両親への挨拶を完璧に済ませるために、まずはしっかりと念入りな下準備から始めることが先決です。
訪問予定の打診は2週間以上前に
結婚やお付き合いの挨拶に娘の恋人が訪問してくるとなると、彼女の両親も娘の恋人であるあなたを出迎えるために準備をする必要があります。
なので、彼女の両親にご挨拶に行く場合は、マナーとして余裕をもって訪問の2週間以上前にしっかりとアポを取っておく必要があります。
その際も「◯日の◯時に伺います」ではなく、「◯日の◯時に伺ってもよろしいでしょうか?」と相手の予定を尋ねるようにしましょう。
彼女の両親に喜ばれる手土産を用意
そして、彼女の両親へのご挨拶に行くにあたって手土産はマナーの一環です。相応の手土産を用意していくことで、彼女の両親からも好印象を得ることができるでしょう。
手土産にぴったりなものを選ぶセンスが問われますが、そのマナーやおすすめ、またNGな手土産についてご紹介いたします。
手土産のマナー
それではこちらでは彼女の両親にご挨拶へ行くにあたっての手土産のマナーについてご紹介いたします。
普段は目上の人物への手土産を選ぶ機会も少ない方に取って、手土産選びは難しく、慎重に行わなくてはいけません。その相場からおすすめまで見ていきましょう。
手土産の予算は5,000円程度
まず、手土産の予算は5,000円程度、幅としては3,000円から6,000円程度が理想であると言えます。安すぎる手土産はNGです。
逆に高価すぎるものも娘を結婚させる相手としては心配されてしまいます。なので手土産は安すぎず高すぎずの基準を踏まえることがとても重要です。
みんなで食べられるようなものがベスト
選ぶ基準として、みんなで食べられるようなものがベストでしょう。その場で渡した手土産を歓談しながらみんなで食べられるようなものだと両親からも喜ばれます。
基本的に保存が効くかどうかはあまり問われませんが、個包装されていたり、またすでに一人分ごとにカットされている生菓子など、食べる際に切る必要が無いものが手軽で良いでしょう。
もちろん事前に彼女にご両親の手土産の好みを聞いておきましょう。
クッキーやラングドシャなど
ヨックモックのシガールはクッキーのようなサクサク生地をくるくると巻いており、見た目もおしゃれで上品な手土産としておすすめです。
ひとつひとつ個包装されており、こちらの場合3種類の味が入っているので好みのものを選んでいただけます。
しっかりとした缶のボックスに入っているので挨拶の際のお茶請けとしてはもちろん、余っても保存が効くので手土産にぴったりです。
せんべいなどの老舗の和菓子
洋菓子は両親が苦手かも、そう彼女に言われたら、せんべいもおすすめです。人気のせんべい「ゆかり」が入ったこちらは甘じょっぱい海鮮の風味が広がる旨味の強いせんべいの詰め合わせです。
エビの姿焼きも高級感があり、手土産としては申し分のない値段設定なので彼女の両親への手土産としてもおすすめです。
みんなで食べられる洋菓子も◎
生菓子やおしゃれな手土産を想定している方にはこちらのタルト・フロマージュが人気です。
フィナンシェやクッキーなどと合わせて、フルーツがびっしりと乗ったタルトが入っており、見た目も綺麗で高級感があります。
手土産にNGなものは?
逆に手土産にNGなものは何なのでしょうか。基本的に予算の相場内であれば保存の効く効かないは問われませんが、そのポイントとして彼女の両親の自宅近くの店は選ばないということが挙げられます。
近所で買ってこられたとなると片手間やとりあえずで買ってきたと思われてしまうので、自分の家の近くや百貨店、また最近では人気のお取り寄せスイーツを選ぶのも良いでしょう。
またリサーチを怠って彼女の両親の好みではないものを選ぶのもNG行為と言えます。
服装のマナー
それでは、彼女の両親にご挨拶に行く際の服装のマナーはどうでしょうか。人は見た目で大きく印象が左右され、第一印象でその人の性格や印象まで変わってしまいます。
だからこそ服装には気をつけたいところです。
彼女の両親に結婚のご挨拶に行く場合は、どのような服装が適しているのでしょうか。そのポイントと合わせてご紹介いたします。
スーツがもっとも無難!
まず、スーツがもっとも無難であると言えるでしょう。結婚挨拶の場合、いくら気さくな親御さんとはいえ、かしこまった場ということでスーツを選ぶことがベストです。ここで変なおしゃれ心は必要ありません。
自分の誠実な態度を見せて彼女との交際、結婚を真剣に考えていることを伝える必要があります。
ですが彼女に「堅苦しいのは親も苦手だからスーツはやめた方が良いよ」と言われた場合はその限りではありません。それでもキレイ目カジュアルなど清潔感のある服装を選びましょう。
身だしなみにはしっかり気を遣って
ただスーツを着るだけではなく、身だしなみにも気をつけなければいけません。髪型を整えるなど、清潔感のある身だしなみを整えましょう。
彼女の両親への結婚挨拶を機に、直前に髪を切りに行くのもおすすめです。奇抜すぎる髪型やトレンドを意識しすぎた髪型よりも、清潔感がありシンプルな髪型を選ぶのが好ましいです。
女性の場合は清楚で女性らしいものを
一方で、女性の場合はどうなのでしょうか。女性の場合はスーツなどのかしこまったものよりも、女性らしく清潔感のある服装を心がけることが必要不可欠です。
例えばシンプルな膝丈のワンピースやスカートなど、定番の清楚ファッションを意識することがとても重要です。アクセサリーもつけすぎす、キレイ目な服装を心がけましょう。
訪問時のマナーと挨拶の言葉文例
それでは、いよいよ彼女の両親への結婚挨拶当日に話をシフトしていきましょう。緊張している方も多いかと思いますが、訪問マナーをしっかりと守って、結婚の挨拶をしましょう。挨拶の文例も合わせてご紹介いたします。
意外と間違えがちなマナーですが、しっかりと守ることが大切です。「マナーがなっていない!」という理由で結婚を反対されてしまわないよう、しっかりと気をつけましょう。
早すぎる到着は逆に迷惑!
遅刻は厳禁ですが、早すぎるのも迷惑です。彼女の両親もあなたを出迎えるためにしっかりと準備をしてくれています。
だからこそ到着が早すぎると、その準備がまだ整っていないなど両親が慌てることになってしまいます。訪問予定の時間ちょうど〜訪問予定の時間の2、3分後がもっとも適切であると言えるでしょう。
5分以上の遅れは遅刻だと思われてしまう可能性もあるので5分以上遅れてしまう場合は連絡を入れておきましょう。
家に上がる前に一言挨拶をする
そしていよいよ家に上がる時、まず玄関に通されて、靴を脱ぐ前に一言簡単に挨拶をしましょう。
「初めまして、◯◯さんとお付き合いをさせていただいている◯◯と申します。本日はお時間いただきありがとうございます。」
立ちっぱなしでの会話は彼女の両親も負担に感じられるので、簡単にで構いません。ですが、靴を脱ぐ前にきっちりと立った姿勢でそう挨拶をして一礼することで、礼儀正しい印象を持たせることができるので、家に上がる前の挨拶をしっかりと丁寧に行いましょう。
席は出入り口に近いところを選んで
客間やリビングなどに通されたら、その部屋の一番下手の席、つまり入り口に近い席を選びましょう。
もちろん彼女の実家によってその構造が異なっていたり、両親が先に席に座っていた場合はその限りではありません。
ですが選択肢があった場合は少しでも下手側を選ぶことが大切です。座る際も「失礼します」と一言断ってから席に座るようにしましょう。
手土産は挨拶をしてから渡す
席に座ったらまずは改めて挨拶をしましょう。
「◯◯さんと交際させていただいている◯◯と申します。こちら心ばかりですが…」
そう言って手土産を渡すようにしましょう。手土産を渡す際に「つまらないものですが…」と言う場面をよく見かけますが、こちらはマナーとしてはNG。つまらないと思っているものを相手に渡すのは失礼です。
なので「心ばかりですが」「ほんの気持ちですが」と丁寧で正しい言葉遣いをしましょう。
まずは自己紹介から始める
そして手土産も渡したところで、簡単に自己紹介から始めましょう。結婚を許すも許さないも、まずは彼女の両親に自分のことを話しましょう。
長話は疲れてしまいますし、簡単な職業と出身地程度で構いません。就職活動の面接ではないのですから、変にアピールポイントを加える必要はありません。
あとは彼女の両親との歓談を楽しみましょう。この時も丁寧な姿勢は崩さないことが鉄則です。
結婚の申し込みの切り出し方は?
しばらく歓談を楽しんだ後はいよいよ結婚の申し込みです。歓談が一区切りついて会話が途切れた瞬間がチャンスです。
「本日は◯◯さんと結婚したい意思をお伝えしたいと思い参りました。◯◯さんを必ず幸せにします。◯◯さんとの結婚をお許しいただけますでしょうか。」
このように自分が彼女と結婚したい意思をしっかりと伝えましょう。この際、和室に通された場合は座布団を外して正座の姿勢のまま真剣に彼女のご両親に向き合いましょう。
ご両親、また父親の顔をしっかりと見て言うことが大切です。和やかな空気でも、真剣さを忘れないことが重要です。
付き合いはじめのご挨拶で気を付けるべきポイント
結婚挨拶の一方で、付き合い始めの挨拶に行く方も実は多いです。
付き合ってすぐでなくても、例えば結婚を前提としたお付き合いをしていきたい時に、その意思を伝えるために彼女の両親にご挨拶に行く場合もあります。
こちらでは付き合い始めの挨拶において気をつけておきたい点についてご紹介いたします。
丁寧な言葉遣いと仕草を心がける
付き合い始めの挨拶は、結婚挨拶ほど気張らなくても良い場合がほとんどです。ですが、一社会人として、最低限の大人としてのマナーは守らなければいけません。
そのひとつが丁寧な言葉づかいです。基本的な敬語は崩さずに、丁寧に接することが最低限のマナーと言えるでしょう。
また仕草も重要で、食べ方に気を遣ったり、靴を脱ぐ際は靴を揃えるなどの行動も必須です。
堅苦しすぎる態度でなくてもOK
また、堅苦しすぎる態度でなくても構いません。彼女のご両親と仲良くなるための挨拶であるとも言えるので、服装もスーツではなくてもいいでしょう。
ですが、キレイ目カジュアルに留めるのが理想的で、軽くジャケットなどを羽織っていくと好印象です。彼女の実家に挨拶に行く場合は手土産も欠かさないようにしましょう。
彼女のことは「さん」付けで呼ぶ
普段は呼び捨てやニックネームで呼んでいる方も多いでしょうが、彼女の両親の前では彼女のことは下の名前に「さん」付けがベストであると言えます。
さん付けで呼ぶことである程度かしこまった印象を見せることができますので、敬語や丁寧な言葉づかいと合わせて、彼女の呼び方についても気をつけておきましょう。
結婚挨拶のNGワード
結婚挨拶のNGワードにはどのようなものがあげられるのでしょうか。丁寧な言葉づかいやマナーが必須ですが、それ以前に意外とやりがちな結婚挨拶のNGワードも存在します。
言ってしまってから後悔するのではもう遅いです。結婚挨拶で失敗しないためにも、これらのNGワードには気をつけておきましょう!
結婚を前提とした言い方はNG
「僕たち結婚することに決めました!」
確かに結婚は当事者同士の意思がとても大切です。ですが、親心としてはいつまでも子供は子供。結婚することがすでに決定事項のように言われては反感を買っても仕方がありません。
「結婚することの報告」ではなく「結婚したい意思を許してほしい」というスタンスで行くのが良いでしょう。
彼女の両親の呼び方には気をつけて
彼女のご両親の呼び方についても気をつけましょう。
先ほど彼女のことは下の名前に「さん」付けで呼ぶべきという話について触れましたが、一方で彼女のご両親の呼び方も重要で、「お義父さん」「お義母さん」と呼ぶのはNGです。
ありがちな話ではありますが、「まだ君の親ではない!」と感じる人も多いです。
彼女の親に結婚を反対されたら?!
結婚のご挨拶に行って反対されてしまった!その理由には、娘から子離れできていない気持ちやあなた自身への反感などが挙げられます。
もし挨拶に行って反対されてしまった時は、どのようにすれば良いのでしょうか。
一度帰って作戦を練るべき
まず、一度この日は引き下がって彼女と一緒に作戦を練りましょう。
何が原因で反対されたのか、その理由はわかりますよね。もしわからない場合は彼女にそれとなくリサーチを掛けてもらいましょう。
自分のマナーが原因である場合はマナーを再度身につけるなど、その理由を覆す努力をすることが必要となります。
何度も訪問して真剣さを見せる
そして、再度訪問しましょう。その時は「何度もお時間をいただき申し訳ありません」「先日は失礼いたしました」と一言詫びの言葉を入れることが大切です。
反対していた理由に対して、それを覆すことができた変化についてを真剣に伝えることがとても重要です。
挨拶が終わったら
彼女のご両親への挨拶が終わったら、それで終わりではありません。
挨拶が終わったら、改めてお礼の連絡を入れることがとても大切です。こちらでは彼女のご両親への結婚挨拶のお礼状についてその書き方やマナーについてご紹介いたします。
挨拶後にもお礼の連絡を
まず、挨拶後にお礼の連絡を入れましょう。挨拶の際に彼女のご両親と連絡先を交換していれば、メールや電話で一言お礼を言っておくのが鉄則です。
「本日はお時間いただきありがとうございました。本日はお父様お母様にお会いすることができ大変喜ばしく思います。今後ともよろしくお願いいたします。」
結婚挨拶を快諾してくれた場合は、このように文面では「お父様、お母様」と表現しても良いでしょう。
これからも仲良くしていきたい旨について触れて文章を締めくくることで、キレイな文章にすることができます。
手書きのお礼状を出すのも◎
また、メールで送っておいてから、改めてハガキなどでお礼状を送るのも丁寧で好印象です。
「先日は貴重なお時間いただきありがとうございました。◯◯さんとの結婚を快く認めていただいたことをとても嬉しく思います。私自身、◯◯さんにお伺いしていたように素敵なご家庭に触れることができ、大変喜ばしく存じます。まだまだ未熟ではございますが、これからもご指導のほどよろしくお願いします。」
背景・敬具をつけるとより丁寧な印象になります。パソコンなどで打った綺麗な文字も良いですが、ここでは手書きで書くことで、より真剣な様子を伝えることができます。
【番外編】彼女の両親にお付き合いのご挨拶をする場合
一方で、彼女の両親に真剣交際の挨拶をする場合に気をつけなければいけないこととは何なのでしょうか。まだ結婚とまではいかなくとも、その意思を伝える方法についてご紹介いたします。
結婚を前提とした付き合いをしていることを伝える
まず大切なことは、結婚を前提とした付き合いをしていることを明確に伝えることです。
「付き合っている報告」は実はとても難しく、ただ訪問してマナー良く相手に自己紹介するだけでは、結局彼女のご両親としても「今日何のために来たんだろう?」と不思議に思われます。
「◯◯さんと結婚を前提にお付き合いさせていただいております。」とその意思について明確に述べておくことが先決であると言えます。
【番外編】彼女の両親に同棲のご挨拶をする場合
同棲の挨拶、実はしていないカップルも多いです。ですが、していない人が多いからこそ、きっちりと同棲のご挨拶をしておくと好印象に思われることがほとんどです。
彼女の両親に同棲のご挨拶をする場合の気をつけるべきポイントについてご紹介いたします。
同棲のご挨拶の例文をご紹介
「◯◯さんとお付き合いさせていただいている◯◯と申します。、結婚を前提としてお付き合いをするにあたって、お互いをより知るためにも一緒に生活をする方が良いと思い、この度一緒に暮らすこととなりました。」
このように、結婚を前提とした真剣交際をしていることをしっかりと伝えることが大切です。
もし彼女の実家が遠くて実際に行くことができない場合は、彼女から報告することと合わせて、自分からは手書きの手紙を送るのが良いとされます。この時、加えて「交際期間」と「同棲中の家の住所」を明記しておくのが良いでしょう。
華美な服装は浪費を連想させる
実際に同棲のご挨拶に行く場合は、キレイ目カジュアルな服装はもちろん、華美な服装は避けましょう。
一見キレイ目でも、使っているブランドが高価すぎるものなど、金遣いを心配されるような物は控えておく方が良いです。
特に時計や靴はある程度良い物が好ましいですが、高価すぎるブランドは避けておく方が無難です。
▼関連記事:同棲の挨拶のマナーまとめ!失礼のない服装は?
彼女の親への挨拶であなたの印象が決まる!
いかがでしたか?今回は彼女のご両親への挨拶のマナーや気をつけるべきポイントについてご紹介いたしました。
人は第一印象でその人となりが大きく印象付けられます。だからこそ、失礼のないマナーを身につけることが必要不可欠。
挨拶をきっかけに、彼女の両親とも円満な関係を築いていきましょう!