頷くの意味は?
まずは「頷く」の意味からみていきましょう。普段からよく使われる言葉なのでなんとなく意味は知っているという方は多いのではないでしょうか。
「頷く」には、「わかったという承認や賛成の気持ちを表すために首を縦に動かすこと」という意味があります。
「頷」という漢字は「あご」とも読みますので、あごを縦に振る=相槌をうつという意味が強いようです。
頷くを英語で言うと?
頷くは英語で”nod”と言います。nodには、日本語と同じ「相手への承諾を示して頷く」という意味の他に、「会釈をする」「こっくりする、うとうとする、居眠りする」、「うっかりしくじる」「(前後に)揺らぐ、なびく、傾く」などの意味があります。それぞれどのように使われるのか例文をご紹介します。
「承諾する」の意味でつかわれる場合
例) He nodded his consent.(彼は承諾してうなずいた。)
「会釈をする」の意味でつかわれる場合
例)I smiled and nodded to her. (私はにっこり笑って彼女に会釈した。)
「うとうとと居眠りをする」の意味でつかわれる場合
例)He was caught nodding by the teacher. (彼はうとうとしているところを先生に見つかった。)
「うっかりしくじる」の意味でつかわれる場合
例)Even homer sometimes nods.(弘法も筆の誤り)
「(前後に)揺らぐ、なびく、傾く」の意味でつかわれる場合
例) The trees were nodding in the wind. (木々は風に吹かれて揺らいでいた。)
同じ単語でも"首を縦に振る"という動作から連想されるたくさんの意味で使われていてるところが、面白いところですよね。
頷くの反対語は?
頷くの反対語は「頭を振る(かぶりをふる)」になります。「かぶり」というのは「頭」の古い言い方で、意味は文字の通り頭を振ること。頭を横に振って「いやだ、だめだ」といった不承認や否定の意味を表すときに使います。
頷くの類語2つ!
次に頷くの類語である「肯く」と「首肯く」についてみていきましょう。
肯く
肯定の「肯」という字を使ったこちらの「肯く」は、同じく承認を表し首を縦に振るという意味がありますが、「頷く」よりもより相手の意見を聞き入れて同意していることを表しているという意味が強くなります。
首肯く
先ほどの肯くに首という漢字がついたこちらも、同様に「同意して頷く」の意味がありますが、少し古い表し方のようですね。あまり馴染みのない書き方かもしれませんが、漢字を見ただけで首を縦に振って同意する様子をよく表しているといえるのではないでしょうか。
うなずくとうなづくの違いは?
ひらがなのうなずくとうなづくでは違いはあるのでしょうか。
もともとは「項(うな)突く」という漢字からきている言葉で、「項」はこうべと読み、頭や首のこと。つまり頭、首を前に突くというところからきている言葉なので「うなづく」が一般的と考えられそうですが、使われ方としては「うなずく」の方が正しいとされています。ただし、うなづくも慣用表現として許容されているので間違いではありません。
もちろん意味は同じになりますので、どちらを使っても問題はないでしょう。