9月といえば思いつくものは?
9月と言えば何を思い浮かべるでしょうか?木々が真っ赤に紅葉した山でハイキング、松茸や栗などの山の幸、体育の日や運動会などなど、夏から秋への架け橋となる9月は、さまざまなイベントが目白押しの季節です。
9月聞いて食欲の秋と答える人は多いようです。この季節は魚はカツオがおいしい季節ですし、松茸などの秋の味覚も魅力的です。落葉キノコを採りに山へ分け入る人もいるでしょう。
スポーツや芸術も盛り上がりを見せるのがこの秋という時期です。多種多様な娯楽が楽しめる9月は、多くの人を行楽に誘う楽しい季節といえます。それでは、9月の旬な情報を細かく見ていきましょう。
9月の異称
9月は、和風月名で「長月(ながつき)」といいます。これはこの季節から夜が長くなることを言い表したものとなります。秋の夜長とよく言いますが、秋は夜の長さが印象的な季節です。
英語圏では、9月のことを”September(セプテンバー)”といいます。これはラテン語で「Septem」が「第七の」という意味に基づいていますが、ここで9月は「第9」ではないのか?という疑問が生じるでしょう。
これは当時のローマでは3月を年のはじめとして数えていた時期があり、のちに1月を年はじめとして変更したものの、呼称はそのままに残ったためという説があります。
また、日本では4月が学校の年度始め、企業の期始めとされることが多いですが、世界的に目を向けると9月であることが多いようです。
9月の風物詩・言葉
9月は秋の初めの季節ですが、この季節にはお月見という日本に古くから風流として伝わる行事があります。月に映るうさぎの餅つきを見ながら、餅や酒をいただくという観月のたしなみです。
風物詩といえば、9月の秋分の日と前後3日間を合わせた7日間を秋のお彼岸として過ごす風習があります。この時期には祖先を敬い、亡くなった人を偲ぶためお墓まいりがなされます。
また9月にはおきまりの「◯◯の秋」といったフレーズがあります。この「◯◯」には思い思い、「食欲」「スポーツ」「読書」「芸術」などの娯楽の名称が入ることになります。これらのフレージングはアクティブな秋のイメージを訴えるのに役立っています。
9月のイベント・伝統行事・記念日
9月のイベント、伝統行事、記念日などの代表的なものをご紹介します。9月15日は敬老の日となりますが、この日を含んで前後数日間を合わせて大型連休を形成することがあります。
春のゴールデンウィークにちなんで、プラチナウィークと称され根付いてきた感もありますが、全国各地でもさまざまなイベントが目白押しとなります。
それでは、9月の大型連休にぜひ足を伸ばして見たいおすすめスポットを紹介します。旅行の計画に参考としてください。
9月にぴったりなお出かけスポット
9月に入ると早いところでは紅葉を愛でるにふさわしい色づきを見せます。全国の山岳地帯や渓谷などではこの季節でしか見ることのできない自然の芸術を垣間見ることができるでしょう。
神奈川県箱根町の山々では紅葉を見ることができるのはもちろんですが、ススキが月に照らされ夜風にそよぐ風情ある光景を見ることができます。
また、東京スカイツリーや全国各地の展望台などでは、お月見イベントを実施しています。涼しくなってきた夜風に当たりながら、月を愛でる静かな時間を過ごすのも、この9月ならではの遊び方です。
9月の行事食・旬な食べ物
9月は「食欲の秋」のはじまりの季節と言えます。9月に食べられることの多い行事食や旬な食べ物は実に豊富です。晩夏から初秋にかけてのこの時期はまだまだ夏野菜も食べられます。
9月に旬を迎える食材をチェックして秋の食卓の献立に彩りを添えてみましょう。それでは代表的な旬の食材を野菜、果実。魚介類にわけて紹介いたします。
9月が旬な野菜
9月に旬を迎える野菜の代表的なものを紹介します。ルッコラ、サラダ菜、空芯菜、セロリ、さといも、しょうが、れんこん、かぼちゃ、なす、きゅうり、ズッキーニなどは特に使用できる料理も多いので、この時期に選びたい食材です。
特になすのうまさは格別とされます。ことわざに「秋なすは嫁に食わすな」という言葉があるほど、秋の味覚の代表的な例としてあげられます。
ちなみにこのことわざは、多くの人が姑が嫁をいびる意味合いで使われていると思っているようですが、実はこのことわざの正確な意味は諸説あり、秋なすを食べると体が冷えるから嫁に食べさせてはいけないという姑の嫁思いの言葉だともされています。