ペルシャ地方が原産で、江戸時代に日本に伝わった野菜です。全国で多様な品種が栽培されて通年市場に出回っていますが、本来は11月から1月に旬を迎えます。旬のほうれん草は甘味や栄養素がアップするのでおすすめですよ。
βカロテンとミネラルを豊富に含み、健康維持や骨の形成に役立ちます。特に、ほうれん草の根の赤い部分にミネラルが豊富なので捨てないでくださいね。
11月が旬の美味しい食材5選【果物】
果実の多くがようやく完熟して食べ頃になるのが晩秋を迎える11月です。厳しい冬を乗り越えて若葉を茂らせ、花を咲かせて実をつけた一年の集大成。実りの秋に成熟した果実を満喫しましょう。
①かき
シブオール(タンニン)の状態が水に溶けにくいと甘かき、溶けやすいと渋かきになります。かきの本格的な収穫期は10月中旬から11月。旬のかきは健康食品に匹敵するほど栄養が豊富で、かきが赤く染まると医者が青くなるといわれるほどです。
塩分を排出するカリウムとビタミンA、Cが豊富。ビタミンCは1個食べれば一日の必要量を摂取できます。タンニンや酵素の働きで副腎機能低下を防止、血中アルコール濃度の上昇を防ぐので二日酔いにも効果的です。柿の葉茶として有名な葉に含まれるビタミンCは果実の30倍もあるそうです。
②みかん
一般的にみかんといわれる品種は、日本が原産とされる温州みかんを指します。収穫時期によってタイプが分かれ、11月から12月に旬を迎えるのは中生温州と呼ばれるタイプです。
風邪を防止するビタミンCとシネフィリンが豊富。クエン酸は体内の抗酸化物質を減少させて疲労回復や血液を綺麗にする効果があります。また、整腸効果のあるペクチン、ガン予防や骨粗鬆症と生活習慣病防止に効果のあるβクリプトキチンサンも含まれています。
③かりん
生の状態は非常に硬く渋みが強いので香りを楽しみます。一般的には加熱や酒漬けでエキス分を抽出して、ジャムやソースにして食べます。収穫は10月初めから12月初めまで行われますが11月に最も旬を迎えています。
咳止めやぜんそくに効果のあるアミグダバリンを含みます。かりんに含まれるポリフェノールはインフルエンザを抑制する強いがあるそうです。また、たっぷりの食物繊維は便秘の予防にも効果的ですよ。
④りんご
リンゴの栽培は明治以降に外国から導入されて、現在育てられている品種は100前後にまで増えています。中でも、日本の生産の半分を占めるのは「ふじ」という品種で、11月から12月に旬を迎えます。長期貯蔵が可能なりんごですが、収穫時期の旬の味は別格の美味しさですよ。
カリウムは高血圧に、クエン酸やリンゴ酸は疲れ防止や肩こり・腰痛防止に役立ちます。りんごの皮に多く含まれるペクチンやポリフェノールは、整腸作用とコレステロール排出作用があって、ガン防止や便秘防止に役立ちます。
⑤ゆず
冬至の日の定番といえばゆず湯です。寒さに強く東北地方でも栽培が可能な数少ない柑橘類です。夏に青ゆずと呼ばれる未成熟な実が収穫され、11月中旬からは黄ゆずと呼ばれる完熟したゆずが収穫されます。
皮に栄養価が高くビタミンCは果汁の4倍、クエン酸やリンゴ酸などの有機酸も豊富です。風邪予防や疲労や肌荒れの回復に役立ちます。水溶性食物繊維のペクチンは、整腸作用とコレステロール上昇防止に効果的で、心筋梗塞や糖尿病の予防にも役立ちます。