フランス印象派の画家、クロード・モネの絵画のモチーフとしても有名な睡蓮(スイレン)には、「滅亡」という穏やかではない花言葉が与えられています。
この花言葉は神話から来ているもので、水面に浮いている睡蓮(スイレン)を摘もうとすると、水の中に引きずり込まれるという言い伝えから取られているとされています。
⑮ 死ぬまで憎みます:薔薇(バラ)
#旧古河庭園のバラ2019
— 旧古河庭園 (@kyufurukawa) May 12, 2019
51.黒真珠
日本を代表する黒赤バラの名花。ビロードのようなシックな光沢があります。
つぼみ黒いなぁ…。花開くともう少し赤くなります。 pic.twitter.com/8qY4ccKqvR
プレゼントフラワーの代表格である薔薇(バラ)にも、「死ぬまで憎みます」という物騒な花言葉が与えられています。もちろん他にも愛情を伝える花言葉も持っていますが、こうした死を織り込んだ花言葉も持ち合わせていることを知っておくのは大事でしょう。
この「死ぬまでに憎みます」という花言葉を持っているのは、黒赤色の薔薇(バラ)です。他にも「憎悪」「恨み」という花言葉も持っており、間違っても黒赤色の薔薇を贈り物にしないようにしてください。
⑯ 未亡人:スカビオサ
淡い紫色の花びらが特徴のスカビオサですが、「未亡人」という花言葉を持っています。また、その他に「不幸な愛」「私はすべてを失った」という花言葉も持ちます。
西洋ではギリシャ神話に登場するヒュアキントスの死にちなんで名付けられたヒヤシンスの花のように、紫色の花に悲しいイメージが与えられることが多いのが特徴です。
また、このスカビオサの紫色に咲く姿は、喪服のイメージを連想させることから、この「未亡人」という花言葉が与えられたと考えられています。
⑰ 私に触らないで:鳳仙花(ホウセンカ)
真っ赤な花ぶりが印象的な鳳仙花(ホウセンカ)は「私に触らないで」という花言葉が与えられています。血の滴るような濃い赤色が印象的ですが、花言葉の由来はギリシャ神話にあるようです。
オリュンポスで開かれたとある宴で黄金のリンゴが1つ消えたという事件があり、その場に居合わせた一人の女神が疑われてしまいます。女神は無実だったのですがオリュンポスを追放され、無実の罪を晴らそうと努力しますが力尽き、最後は地上で果ててしまうという話です。
この時、最期を地上で迎えた女神が姿を変えたのが鳳仙花(ホウセンカ)だったとされており、無実の罪で死に追いやられた女神の怒りの メッセージが聞こえてくるようです。
⑱ 別れ:都忘れ
紫の花びらに黄色の花芯部が印象的なキク科の花で、和の風情が漂う美しい花です。この都忘れには「別れ」という悲しい響きの持つ花言葉が与えられています。
花言葉の由来は、佐渡島に島流しにされた順徳天皇の故事にちなんで与えられたとされています。当時の流刑という処罰である島流しとはほぼ死と同義の処罰でした。
遠く離れてゆく故郷である都を思い、そしてその心に映った都を忘れて行かなければならないという切ない心情が、この花言葉には見て取れます。
⑲ あなたが嫌いです:石竹(セキチク)
石竹(セキチク)とはあまり聞きなれない花の名前ですが、中国原産の草花で、花びらの周縁に白い縁があしらわれた淡い赤色が印象的な花です。
この石竹(セキチク)には「あなたが嫌いです」というダイレクトなヘイト告白で知られる花言葉が与えられています。贈り物にすると問題になる花ですね。
これは中国の昔話に由来した花言葉で、ある勇者が悪魔の宿った岩を弓矢で射って退治したという伝説が元となっており、この岩に突き刺さった弓矢が石竹(セキチク)になったと伝えられています。
⑳ 嫉妬のための無実の犠牲:アネモネ
ꕤ…˖*#花写真 #アネモネ (Pink)#花言葉 …〈待ち望む〉
— *✿‧.花凛.…˖* (@chittan_Smile) May 14, 2020
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アネモネは「嫉妬のための無実の犠牲」という切ない花言葉を持っていますが、他にも「はかない恋」「恋の苦しみ」「見捨てられた」「薄れゆく希望」など、ネガティブなメッセージを多く持っていることでも知られています。
由来はギリシャ神話で、三角関係や嫉妬のための死など、不幸な物語ばかりからとられているようです。プレゼントフラワーには向かない花となります。
㉑ 悲しき思い出/あきらめ:彼岸花(ヒガンバナ)
【彼岸花】
— 世界の花図鑑 (@wld_hana) May 15, 2020
正式な学名はリコリス・ラジアータ。
「曼珠沙華」という別名でも呼ばれており「天界に咲く花」という意味を表しています。
花言葉は『想うはあなた一人』や『また会う日を楽しみに』 pic.twitter.com/3wTPJ7kCyv
西洋がイチイであるのに対し、東洋では彼岸花(ヒガンバナ)が、墓地とゆかりの深い花として知られています。彼岸花はそうしたポジションから「悲しき思い出」「あきらめ」という花言葉が与えられています。
㉒ 別れの悲しみ:キンセンカ
金色の太陽のような色合いと花の大輪で知られるキンセンカには、その明るい姿とは打って変わった「別れの悲しみ」というネガティブな花言葉が与えられています。
これはギリシャ神話に由来しており、太陽を待ち焦がれて死んでしまった妖精のエピソードにちなんで名付けられました。妖精は死して地上でキンセンカに姿を変え、太陽に向かって羽を広げるように咲いているのだといいます。