続いては、日本人からも人気を集めているイタリア料理をご紹介します。イタリア料理と一口に言ってもその種類はさまざま。どのようなタイプのイタリア料理が好きか考えながら選んでみてはいかがですか?
イタリアの家庭で一般的に作られている料理をまとめたので参考にしてみてください。自宅でも美味しいイタリア料理を楽しんでみましょう。
①マルゲリータ
イタリアンの定番・ピザで人気の高い種類として挙げられるのがマルゲリータ。マルゲリータとは、イタリアの王妃の名前です。
ピザにトッピングされたモッツァレラチーズの白、バジルの緑、トマトの赤は、3つ揃うとイタリアの国旗の色になるのがポイント。この色味を見たマルゲリータ王妃は「まるでイタリアの象徴のよう」と表現し、自らの名前を与えたと言われています。
このことからマルゲリータはイタリアにとって欠かすことができない定番のピザ料理となりました。シンプルな材料で作るピザだからこそ、素材の持ち味を楽しめるのも魅力です。
②アクアパッツァ
アクアパッツァは、イタリアのカンパニア州発祥の郷土料理です。トマトや魚介類をオリーブオイル、白ワインなどで煮込んで作ります。ニンニクやパセリを入れてアクセントを加えるのも人気の方法。コンソメは使わず、素材の味で勝負します。
アクアパッツァに使われるのは、スズキ、鯛、タラ、メバルなど淡白な味わいの魚介類が多いです。イカやエビといった魚介類を入れることもあります。イタリアでは切り身ではなく、尾や頭がついた魚を使うのが定番です。
③ブルスケッタ
ブルスケッタは、イタリア中部を発祥とする料理です。名前の由来は「炭火あぶり」という意味を持つbruscare(ブルスカーレ)。イタリア中部の方言です
オーブンで焼いたバゲットにニンニクをすりつけ、トマトやチーズなどをトッピング。オリーブオイルや塩胡椒を振りかけたらできあがりです。あっという間に作れるのでアンティパストとして出すのが人気。ちょっと小腹を満たしたいときにぴったりです。
④バーニャ・カウダ
バーニャ・カウダはイタリア・ピエモンテ州で生まれた料理です。ピエモンテで古く伝わる言葉でバーニャは「ソース」、カウダは「熱い」という意味があります。
その由来の通り、バーニャカウダはアンチョビやニンニク、オリーブオイルなどを使った熱いソースに野菜などをディップして食べる料理。ピエモンテでは冬の定番料理として知られています。
⑤カルパッチョ
カルパッチョの由来は、イタリアの画家ヴィットーレ・カルパッチョです。牛の薄切り肉にパルメザンチーズをすり下ろした料理を好んで食べていたことから、同じような料理のことをカルパッチョと呼ぶようになりました。
現在は薄切り肉だけでなく、魚の薄切りを使うのも定番。新鮮な魚の美味しさを味わえます。