英語圏圏のハーフ名だと、メイ・アン・レイという名前が人気があります。
アンは英語圏で昔からある普遍的な女性名。メイは英語で「5月」という意味があり、レイはスペルが少し違いますが「ray」だと光という意味があります。
日本×ドイツ
ドイツ語圏では、ハンナ・ユリア・マリエが人気。ドイツの名付けニンキランキングで、2018年のものを見ると、マリエが1位、ハンナが7位となっています。現地で人気の名前の中から、日本でも通用する名前を選ぶのも良いですね。
ちなみに、ドイツではサ行に「s」ではなく「z」を使うので、サ行の名前は避けられている傾向があります。
日本×フランス
フランス語圏のハーフ名では、ルナ・レナ・マリという名前が人気があるようですね。2文字の名前は、覚えやすくて発音しやすく、人気があります。
日本×スペイン
スペイン語圏のハーフ名では、セレナ・アリサ・カリナなどの名前が人気です。スペイン語圏では、女性名は最後に「a」のついた名前が人気。文化が色濃く出ていますね。
日本×イタリア
イタリア圏のハーフ名では、アンナ・エレナ・カレンが人気。イタリア語圏では名前の最後に「a」がつくと女性名という文化があるので、やはり「a」がつく名前が人気のようです。
日本×韓国
韓国とのハーフ名だと、アミ・ユリ・ミホなどが人気。韓国アイドルで、ユナやユリという名前の女性もいるので、あまり日本との差を感じませんね。韓国では、女性名は男性名より付け方に幅があるので、多くの選択肢があるでしょう。
日本×中国
中国語は漢字文化。しかし、日本で日常的に使われている漢字とは読み方が違い、「ピンイン」と呼ばれる発音が中国現地での正しい発音となります。
中国語圏でのハーフ名として人気があるのは、ユイ・ミキなど。漢字によって読み方が違うので、意識してつけると良いでしょう。
ハーフの子どもの名前で気を付けること
日本で生まれたハーフの子供の名付けにおいて、陥りやすい落とし穴が存在します。日本の文化との主な違いを見ていきましょう。
夫・妻の国の慣習もチェックしておく
日本では「〇子」という名前は女性名です。もちろん、最後に「子」がつく名前を持つ男性もいますが、一般的ではありませんよね。同じように、性別によって子供の名前が違う国は多く存在します。
例えばスペイン・イタリア語圏では、男性名は最後に「o」がつき、女性名は足後に「a」がつくことが多いです。日本では「マオ」「シホ」「ユキノ」などは女性名ですが、スペイン・イタリアでは男性名と間違われやすいです。
さらに、名付けの習慣というものは国によって違います。先祖の名前を取る国もあれば、由来をまったく気にしない国もあります。名だけではなくミドルネームにも適応される習慣である国もあるので、きちんと調べておきましょう。
ファースト・ミドルネームどちらで呼ばれるのかも考える
ファーストネームとは、個人名のこと。日本人の姓名でいえば、名にあたる部分のことです。ミドルネームとは姓でもなく名でもない部分を指します。
ファーストネームかミドルネームかという問題は、両親の出身国のどちらかがミドルネームをつけない国である場合に起きる問題の1つです。
例えば、日本人とアメリカ人のハーフで「明子・ローズ・スミス」という女の子がいて、日本で暮らしているとしましょう。
日本の戸籍上は「スミス・ローズ明子」が本名となります。日本にミドルネームという文化はないからです。この場合、「ローズ明子」が名ではなく、あくまで「ローズ」と「明子」の2種類の名前を持っているのです。
さて、この場合、日本で暮らす子供の友達は「ローズちゃん」と「明子ちゃん」のどちらで呼べばいいのでしょうか?また、アメリカに行った時にはどちらの名前を呼ばせますか?両国とも「ローズアキコって呼んで」と周囲に伝えますか?
かといって、日本でもアメリカでも「アキコって呼んで」または「ローズって呼んで」と統一してしまうと、片方の国の文化に偏ってしまい、どちらかの国の両親や親せきには良く思われない可能性もありますよね。
ミドルネーム文化がある国とない国のハーフでは、こういった問題も起きてくるのです。