今流行り?『別居婚』って何?
別居婚は文字通り、別居しながら婚姻関係を結ぶことです。ただし、別居婚は結婚当初から夫婦が別々に住むケースを指します。結婚してから単身赴任などで別々に住む、週末だけ同じ家で過ごすことは、別居婚には当たりません。
働く女性が増えてきた昨今、仕事を優先させて、別居婚の婚姻形態をとる夫婦も増えてきていると言います。
昔、婚姻関係を結んだまま別居するというのは、「夫のDVから逃れるため」「夫婦どちらかの不貞行為があったから」など、ネガティブな理由がほとんどでした。それは別居婚とは呼べないものです。
ですが、現在はおたがいの生活を尊重した、ポジティブな理由で、結婚当初から別居婚を選ぶ夫婦が増えているのです。
新しい結婚スタイルがゆえに、まだまだ問題視されることの多い別居婚。今回は、別居婚がうまくいく方法と、そのメリットやデメリットについてお話します。
これから結婚して、夫婦のあり方を考えようとしているあなた、別居婚についていっしょに考えてみましょう。
別居婚がうまくいくための方法1
【別居婚の期限を設ける】
結婚当初、「夫が転勤中だから」「親の介護で地元を離れられないから」など、なんらかの事情で別居婚を選んだとしても、いつまでもその状態が続くわけではないと思います。
別居婚状態に慣れきってしまうと、いざいっしょに暮らそう!となった時に、なかなか踏み切れなくなってしまいます。
それこそ、「妊娠した!」「子供を授かった!」「子育てをいっしょにしよう!」ぐらいの一大イベントでないと、「これで不自由ないし…」と、いつまでも別居婚から離れられなくなります。場合によっては、そのまま離婚なんてことも。
そうならないためにも、「夫の転勤が終わったら」「親の介護が落ち着いたら」など、別居婚に期限を設けておくといいでしょう。
別居婚に限らず、期限があると、がんばる張りも出てくるというものですよ。
別居婚がうまくいくための方法2
【連絡はこまめにとる】
「便りのないのがいい知らせ」とは、あくまで長年いっしょに住んだ家族にこそしっくりくる言葉であって、結婚当初から離れ離れの別居婚夫婦には該当しません。
やはり物理的に距離があると(歩いて5分の場所であっても)、心理的にもすれ違いが生じてしまいます。
遠距離恋愛でもそうですが、ふたりの絆を途切れさせないようには、おたがいのこまめな連絡が必要になってきます。「もう結婚してるし、大丈夫!」と、別居婚という婚姻関係を結んだことに安心し切っていてはいけません。
気持ちの伝え方は電話でもメールでも何でもいいんです。一度すれ違いが大きくなると、狭めるのは至難の業で、待ち受けているのは離婚への道…と心しておきましょう。
別居婚がうまくいくための方法3
【経済的に助け合う】
別居婚は、それぞれの住まいや住民票が異なるということです。当然、家賃や光熱費など、経済的負担もかかります。
別居婚でおたがいが自立した生活を送るにしても、収入に大きな差がある場合は、助け合う必要があります。いずれ同じ屋根の下で暮らす夫婦なのですから、変なところで遠慮していても仕方がありません。
おたがいの希望をちゃんと伝えることは、別居婚後の結婚生活や妊娠・子育てにも影響してきます。逆に、助け合いができないとなれば、離婚する確率が高いと言えるでしょう。
別居婚であれば、なおさらおたがいの意思疎通が大事になってきます。きちんとコミュニケーションをとって、助け合うようにしましょうね。
別居婚がうまくいくための方法4
【おたがい信頼感を育む】
別居婚は法的に婚姻関係があるという以外は、遠距離恋愛とあまり変わりがない状態です。
おたがいの姿が毎日見れるわけではないので、「今何してるんだろう?」「だれと会ってるんだろう?」など不安や心配ごと、浮気や不倫といったよからぬことが、次から次へと吹き出てきます。
こうした不安って、相手のことを愛しているからこそ生まれるんですよね。別居婚とは言え、夫婦として結ばれたふたりならなおさらです。