天神には天満宮も含まれます。かの菅原道真公をまつった神社で学問の神様として知られています。本部は九州・太宰府の太宰府天満宮です。名物は道真公の家紋「梅」にちなんで「梅ケ餅」となっています。太宰府天満宮にある麒麟の銅像を気に入ったトーマス・グラバーがキリンビールのロゴに使用したのは有名な話です。
稲荷は農業の神様です。本部は京都の伏見稲荷大社です。狛犬ではなく、狐の像が入り口に建っています。農家の家によっては、敷地内にお稲荷さんの社がある家もあります。稲荷がなぜ農業の神様かというと「稲がなる」がなまって「稲荷(いなり)」と呼ばれたからです。
京都に神社が多い理由
一般的に京都に神社が多いのは、京都御所があるからです。天皇陛下は現人神(あらびとがみ)ですから、天皇の居所であった京都は自然とスピリチュアルな神社が増えたのです。
また、スピリチュアルな行事は天皇陛下の行事と深く関係しています。神社抜きに天皇陛下は語れないのです。神社本庁とは、あまり関係がありません。
東京の神社は新しい?
一方で、江戸時代に幕府が置かれた東京では、新しい神社が多いのが特徴です。明治天皇が祀られた明治神宮や戦後の兵士を弔った靖国神社などです。
ちなみに神社本庁とは、戦後に作られた組織なので、靖国神社より新しい存在です。また、栃木県では、徳川家康を祀った日光東照宮は江戸城の真北に作られました。そのため、夜に訪れると東照宮の招き猫の上には北極星が浮かび上がります。実にスピリチュアルな瞬間です。
まとめ
スピリチュアルな神棚や氏神様に触れながら、神社本庁とは、どんな存在かについて紹介しました。あまり知られていない神社本庁ですが、少しは内情を探ることができたのではないでしょうか。
宮司と言えども人間です。普通の会社と同じように本部と支店での感覚の違いが存在するのです。一見、スピリチュアルな宮司の仕事も大変なのです。
そして、神社の社格については、あまり関心のない人が多いでしょう。しかし、神社側にしてみれば、多くの参拝客を集めるきっかけの一つでもあり、どれだけスピリチュアル性が高いかの目安にもなります。それぐらい神社側にとって社格は、スピリチュアル面で重要視されるものなのです。